鷺の停車場

映画、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いていきます

インディー28 南柏店

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週末、南柏にある「インディー28 南柏店」でお昼を食べました。

お店は、国道6号線水戸街道)の「旧日光街道入口」交差点を流山方面に曲がって400m弱進んだところ。南柏駅から歩くと10分くらいの場所だと思います。お店の前には3台分の駐車スペースがあります。

松戸、流山電鉄の小金城趾駅近くに本店があるカレー店の支店のようです。

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店内は2人掛けテーブルが3卓とカウンター席が6~7席。この時間帯は比較的高齢の女性2人で回しているようでした。店内の壁には、28種類のスパイスを使っているのが店名の由来との案内も掲示されていました。

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店内のメニュー。スタンダードのインディーカレーは600円。サラダなども付いたデラックスカレーは各種とも900円。辛さは、甘口(辛味なし)、甘口(辛味あり)、ふつう辛、辛口、中辛、大辛、超大辛の7段階から選べます。

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ビーフカレー(900円)を注文すると、まずサラダが出てきました。

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カレーが到着する直前に、漬物とバターライスが到着。奥のライスは普通盛です。

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こちらは大盛りのライス(+100円)。

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ビーフカレーの辛口。小麦粉などは使われていないようで、粘度はなくスープカレーという感じです。

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カレーをライスにかけてみたところ。

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こちらは連れが頼んだチキンカレー(900円)。連れはかなり気に入ったようで、絶対また来る、と言っていました。

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ちょうど食べ終わった頃にミニアイスが出てきました。この辺の気配りもいい感じでした。

機会があれば今度は本店の方にも行ってみたいと思います。 

  

◎インディー28 南柏
千葉県柏市豊四季492-18(TEL:04-7143-0995)
営業時間:11:30~15:00/18:00~23:30
定休日:水曜日

テレビアニメ「この音とまれ」(第2クール)を見る

2019秋シーズンのテレビアニメ「この音とまれ」第2クールを途中から見ました。

www.konooto-anime.jp

ジャンプスクエアに2012年9月号から連載されているアミューさんの同名のマンガをアニメ化した作品。TOKYO MXなどのチャンネルで第1クールは2019年4~6月に13話が放送されており、同年10月から第2クールが放送されていました。

監督:水野竜馬、シリーズ構成・脚本:久尾歩、キャラクターデザイン:山中純子総作画監督山中純子・小林利充、アニメーション制作:プラチナビジョン、といった主要スタッフ。

先輩の引退により廃部寸前となった時瀬高校・箏曲部。新入部員集めに苦労する唯一の部員となってしまった2年生の部長・倉田武蔵【榎木淳弥】だが、不良そうな久遠愛【内田雄馬】や箏の鳳月会の家元の娘で筝の天才・鳳月さとわ【種﨑敦美】、愛の友人の3バカの足立実康【石谷春貴】・水原光太【井口祐一】・堺通孝【古川慎】の1年生たちが入部して一変。ドタバタしつつ懸命な練習を重ね、学校中を納得させる演奏をするまでに成長し、部の存続を勝ち取る。武蔵と同学年の来栖妃呂【松本沙羅】も加わり、部員数7人となった時瀬箏曲部は「関東邦楽祭」に出場する。顧問・滝浪涼香【浪川大輔】も部員たちの演奏を認め、筝の家元・鳳月会の支部・椿会の跡継ぎである堂島晶【東山奈央】を外部指導者に迎えて県予選大会へ臨み、全国大会への切符を手にする、というストーリーになっています。(【 】内はテレビアニメ版のキャスト)

 

私がこのアニメを知って気になったのは、SNSで、吹奏楽部を舞台とした「響け!ユーフォニアム」シリーズのスピンオフ的な劇場版アニメ「リズと青い鳥」で主人公2人を演じた声優の種﨑敦美さんと東山奈央さんが、筝曲部を舞台にした本作で同作を彷彿とさせる役柄を演じているという趣旨の書き込みを目にしたのがきっかけ。

それからを本放送を録画して見るようになったのですが、見ることができたのは既に第2クールが4割ほど進んだ第19話から。その第19話が、まさにさとわと晶の対峙がテーマになっていて、さっそく引き込まれてしまいました。

この音とまれ! Vol.6 [Blu-ray]

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私が見た第19話以降の各話について、公式サイトに掲載されている各話ごとのストーリーを引用すると、次のようなもの。

#19 対峙

時瀬箏曲部にやってきた厳し過ぎる指導者、堂島晶。
さとわと対峙した晶は、『椿会』の家に生まれた自分の過去を省みる。
優しい両親とお箏の天才である兄、大好きな家族に囲まれて育った晶。自分と兄の違いに気付きつつも、ずっと努力を重ねてきた。
しかし運命は予期せぬ方向へ進んでいく……晶とさとわ、交錯する二人の過去――。

#20 もう一度

心の闇から抜けだせず、箏曲部の指導を辞めると滝浪に告げた晶。
そんな晶だが、部員たちの変化とその理由に衝撃を受ける。
さらに愛たちの足を引っ張っていると焦るサネを見て、天才ではない自分の姿を重ねてしまいどうするべきか迷う晶。しかし、サネと愛たちは……。
滝浪は合奏が上手くいかない皆のため、晶とさとわに手本を見せて欲しいと提案する。
悲しい因縁で結ばれた晶とさとわ、二人が初めて音を響かせ合う――。

#21 意味と役割

晶の指導のもと、少しずつ手応えを感じ始めている部員たち。
だが愛は滝浪に言われた『自分の音の意味と役割』が見つからず、焦りをつのらせ無茶をして練習にのめり込む。
それに気付いて止めようとする武蔵と、お互いを思うが故にぶつかる愛。しかしそのおかげで愛は、祖父のある言葉を思い出し――。
一方、『鳳月会』では堂島が、不穏な動きを見せていた。さとわ不在の鳳月会で一体何が……!?

#22 決戦の朝

大会当日の朝。愛、武蔵、姫坂のかずさや珀音の澪も、それぞれ家族や仲間と過ごし、譲れない想いを抱いて会場へと向かう。
待ち合わせ場所に集った時瀬箏曲部の皆に、さとわはある物を渡す。受け取った愛は思わず胸が一杯に。
会場に到着し、顔を合わせるライバルたち。誰しも本気だが、この中で全国へ行けるのはたった一校のみ……。
積み重ねた音の数だけ負けられない理由がある。いざ、神奈川県予選大会、開幕!!

#23 王者の覚悟

10年連続全国大会出場の記録をもつ超名門、姫坂女学院箏曲部。
負けるはずがない、勝って当たり前、なのになぜ邦楽祭では負けたのか……
かずさたち部員は話し合いの末、全国予選のメンバーをオーディションで決めることに。
「私たちは全員で一つ!」――その言葉の真の意味、背負った想いを曲に乗せ、神奈川不動の絶対王者、姫坂の演奏!!
同時に時瀬箏曲部と、邦楽祭を制した珀音高校の出番も着々と近づいて――。

#24 正解のその先

邦楽祭では明陵と並ぶ最優秀賞に選ばれた澪たち珀音高校。
その曲を生み出したのは珀音の顧問、山本であった。
ひょんなことから箏曲の世界にのめり込んだ山本と、類まれな才能を持ちながら自分の音はつまらないと嫌い絶望すら感じている澪。二人の出会いと交わした約束。
声と心を一つにして順番を待つ時瀬箏曲部の前で、ついに珀音高校の演奏が始まる。
澪が奏でる、正解を越えた音とは――。

#25 天泣

珀音高校の、正解を越えた演奏に会場が湧く中、ついに時瀬高校の順番がやってくる。
その素晴らしい独奏に聴いている誰もが目を見張る。
しかしあまりに別格の演奏に、余計な音を入れて欲しくないとさえ思う者もいて。
果たして愛たちは、さとわの隣に並ぶような演奏が出来るのか。
一音、一音、積み重ねてきた想いを乗せて……『天泣』よ、心に届け――。

#26 スタートライン

『天泣』の演奏後、ついに向き合った、さとわと母親の千春。
今度こそ、さとわの音は届いたのか――。
まれにみるハイレベルな戦いになった神奈川県予選大会。方向性は違えど、互いに全てを注いで演奏した、姫坂、珀音、時瀬。
素晴らしい演奏により、審査員の間でも意見が割れ、審査は大いに難攻する。
ついに結果発表の時……全国への切符を手にしたのは!?
喜びと痛みとともに、それぞれの新たなスタート。

(ここまで)

 

 

個人的には、晶やさとわの内心の葛藤に焦点が当てられている第19話・第20話・第25話あたりが、とりわけ印象に残りました。

第19話では、晶が自分の過去を振り返ります。両親が亡くなり、箏の天才だった兄も生活のため箏を辞めたことで、跡継ぎとしてふさわしい存在になるべく努力を重ねてきた晶だったが、臨んだコンクールで、自分を軽々と超えるさとわの才能に衝撃を受ける。家元となってから自分が見えなくなった母親へ思いを届けようとしたさとわの演奏は失格となり、晶は最優秀賞を獲得するが、晶はさとわとの才能の差に打ちひしがれ、心の闇に苛まれます。そして、晶に教えてほしいことがいっぱいあるというさとわに、晶は、私にいったい何を教えろと、と冷たい言葉を投げるのですが、部員たちは、そのコンクールでの晶の演奏のビデオをみんなで見て、何かを感じることになります。

高い才能を持つ種﨑敦美さん演じるさとわと、彼女に劣等感を抱く東山奈央さん演じる晶、という関係は、確かに、「リズと青い鳥」における種﨑さん演じるオーボエの鎧塚みぞれと、東山さん演じるフルートの傘木希美の関係と通ずるところはあります。ただ、「リズ」での2人は、基礎練習も怠けず練習の虫のように地道な努力を続けて才能を開花させたみぞれと、上手だけどそこまでの努力は積んでいない希美、という構図なので、本作の晶は、むしろ「リズ」でのみぞれに近いものを感じます。

 

次の第20話では、晶の演奏に触れて一音一音を大事にすることの意味を理解して、大きく変わった部員たちの音に晶は驚き、そして、足を引っ張るまいと練習に励むサネと、それを温かく支える愛たちを見ているうちに、晶の中の闇が消えていきます。そして、滝浪の求めに応じて、部員たちの手本として合奏するさとわと晶は心を通わせ、それを聞く部員たちは合奏の意味を実感します。

この回は、サネたちの練習、そしてさとわとの合奏を通じて、晶が自分の中にある闇から抜け出す、という意味では一つの転機となる回のように思いました。

 

第25話は、大会本番の時瀬高校の演奏がメインになっているのですが、以前のコンクールでは届かなかった母への思いを届けようとするさとわが印象的。実際の演奏も見事で心にしみました。

 

それ以前の回も配信でさかのぼって見れるといいのですが、FOD独占配信ということらしく、私が加入しているdアニメストアにはなく、今のところ見ることができていません。機会あれば第1クールの初めから、通して見てみたい気がします。

橋本紡「月光スイッチ」を読む

橋本紡さんの小説「月光スイッチ」を読みました。

月光スイッチ (角川文庫)

月光スイッチ (角川文庫)

 

代表作の「半分の月がのぼる空」など、映像化されている作品もある作家さんだそうですが、私は初めて。

本作は、既婚の男性と付き合っている女性が、妊娠した恋人の妻が出産を控えて実家に帰って留守の間、恋人と同じ部屋で暮らす「新婚生活(仮)」の日々の心の揺れ動きを描いた作品。

自分を都合よく扱う男性を愛する女性、という構図は、以前観た映画「愛がなんだ」と似たものを感じます。「愛がなんだ」ではともに独身でしたが、本作の男性は既婚で、奥さんとの関係も悪くない。主人公は、冷静に自らの状況を俯瞰する一面を持ちながら、冷静に考えることを放棄して流されるままに関係を続けていきます。冷ややかに見れば、愚かな人たちだなぁと思う話なのですが、主人公の細やかな心の揺れ動きの描写が見事で、共感してしまう部分もありました。

小説は、次の10章で構成されています。

  • 1 わたしの押入れ
  • 2 新婚生活(仮)
  • 3 山崎第七ビルの人々
  • 4 夜を歩く
  • 5 ハナちゃんとビスケット
  • 6 河原で歌う
  • 7 姉弟競演
  • 8 お父さんと会う
  • 9 水鉄砲
  • 10 真夜中、コンビニに行くように

以下は大まかなあらすじと感想です。

実家が所有する不動産を管理する仕事をしてお金持ちな既婚のセイちゃんを愛する20代後半の香織は、彼の奥さんが出産のため里帰りしている間、彼に誘われて、管理するアパートの一室で一緒に暮らすことになります。3章の表題にある「山崎第七ビル」がそれです。一緒に暮らすことは嬉しく思うが、なぜか押し入れの中が落ち着く香織。それぞれ個性あるアパートの住人たちと接するうちに、その1人であるシングルマザーの吉田さんの娘ハナちゃんが実の父親に会いに行くのに付き添ったり、夜のコンビニで知り合った弥生と睦月の姉弟と仲良くなったりします。しかし、あるきっかけで奥さんに浮気がバレて、香織はセイちゃんと別れることになります。客観的にはけっこうな修羅場ですが、香織の目を通して描かれるそれは、どこかフワフワしていて、差し迫った緊迫感といったものはありません。どこか醒めた目で自らを見ていながら、現実に棹差さず流されていく香織の描写、空気感は良かったと思います。

 

文庫本の末尾には西加奈子さんの解説が収載されています。女性の作家さんの目から見ても、この作品の女性の心情描写には感心するところがあるようです。男性の私には、本作での香織の心情描写にどのくらいリアリティがあるのか判断つかないところがありますが、男の目でみる限りでは、こういう女性もいるのだろうなあと、違和感なく入っていける作品であることは確か。これには、男性からみて期待/想像する女性像が投影されていることは間違いないだろうとは思いますが・・・