鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

タカマル鮮魚店 セブンパークアリオ柏

週末にアリオ柏に行った際、1階にある「タカマル鮮魚店」でお昼を食べることにしました。


通路側は大きめの鮮魚店、店内奥の窓側は食堂になっています。

ここに食べに来たのは、およそ3年ぶりだと思います。


食堂の入口に向かう通路の横に、メニュー写真が貼られていました。


食堂入口のレジ前のメニューの紹介。値段は、メニューによっては変わっていないものもありますが、全体的には3年前の前回来店時と比べて1~2割上がっているようです。

この日来たのは12時ちょっと前、以前に来たときは、テーブルに案内されるまで15分くらい並んだ記憶がありますが、この日は、行列はなく、すぐに入口のレジで注文してテーブル席に案内されました。ただ、食べ終わって出るころには、10人くらい入店待ちの行列ができていたので、相変わらず人気なのだろうと思います。


最初に来たときは、ご飯と味噌汁(あら汁)はセルフサービスでおかわり自由、コロナ禍の真っ最中だった前回来店時は、注文時にご飯の量が選べる代わりにおかわりのサービスは中止されていましたが、今回は、注文時にご飯の量が、小:100g、中:200g、大:300g…と100g刻みで選べる形のままで、ご飯と味噌汁(あら汁)のおかわりも、スタッフにお願いする形で再開されていました。

席に座ってから20分ほど待って、番号が呼び出されたので、配膳台に頼んだ食事を取りに行きます。


スペシャルSet(1,280円)。ご飯ものにはすべて味噌汁(あら汁)が付いています。お刺身だけでなく、焼魚か煮魚も食べてみたかったのと、値段的にも他のメニューと比べてお手頃だったので、こちらを注文してみました。刺身+惣菜で中身はおまかせ、という内容でしたが、サーモン、エビ、鯛(と思われる白身魚のお刺身に、サーモンのカマ焼き、ブリの煮付けが付いていました。焼魚と煮魚の両方が付いていたのは予想以上、なかなか量が多いです。味もいずれも美味しく、すっかり満足しました。


連れが食べた本鮪丼(2,380円)と生ガキ(450円)。中とろらしい1切れを食べましたが、ほどよく脂が乗って美味しかったです。


こちらは上黒丼(1,980円)。こちらは鮪の赤身と中トロが乗っています。ご飯は別盛りです。赤身の方を1切れ食べましたが、筋もなくこちらも美味しいマグロでした。


もう1人が食べた海鮮丼(1,480円)と生ガキ(450円)。中身はお任せですが、マグロ、カンパチ、真鯛、サーモン、カニなど豪華なネタが乗っています。

 

◎タカマル鮮魚店 セブンパークアリオ柏店
千葉県柏市大島田1-6-1 セブンパークアリオ柏1F(Tel:04-7157-2112)
営業時間:10:00~21:00
定休日:セブンパークアリオ柏に準ずる

テレビアニメ「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」

テレビアニメ「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」を見ました。

mohunadeanime.com

2012年11月から小説投稿サイト『小説家になろう』に連載され、2016年7月から双葉社のMノベルスfで書籍化されている向日葵さんのライトノベル異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」、略称「もふなで」を原作にテレビアニメ化され、2024年1月から3月までの2024冬クールにTOKYO MXなどで放送された作品で、主要スタッフは、キャラクター原案:雀葵蘭、監督:北村淳一、シリーズ構成:赤尾でこ、キャラクターデザイン:宮崎麻美、制作:EMT スクエアード など。

もともとは、契約している配信サービスでの配信がなかったのと、機動戦士ガンダムアムロ役として有名な古谷徹がファンタジー作品に出演するというのに興味が湧いて、試しに録画してみたのですが、意外と悪くなかったので、最後まで見ることになりました。運よく、図書館で原作小説も借りることができたので、原作小説と比較しながら見ていきました。

 

公式サイトのイントロダクションから引用すると、

<27歳、過労死――。
こんな死に方は嫌だと思った矢先、神様が目の前に現れた。
異世界に転生して、人類が存続するべきかどうか見極めて欲しい。代わりに特別な力をあげよう」

それを聞いた主人公・みどりは、過酷な暮らしに疲れた心を癒やすため、思わずこう願ったのだった。

「もふもふ……もふもふ! したい!! この疲れた心を癒してくれるのは、可愛い動物のもふもふしかないの……!」

そんなこんなでみどりは異世界へ転生して、幼女・ネフェルティマとなる。ネマは《人間以外の生物から好かれる力》を授かっていた。動物はもちろん、白虎やドラゴンなどの聖獣、はてはゴブリンやフローズンスパイダーなどの魔物までもが、どうしてか彼女を好きになってしまうのだ!

しかしそんな彼女にも過酷な運命が待ち受けており――。
人間と生き物たちとの共存を目指してがんばるぞ!
ネマのもふもふなでなでライフ、始まります♪>

・・・という物語。

 

公式サイトで紹介されている主な登場人物とキャストは、次のとおりです。< >内はそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。

  • ネフェルティマ・オスフェ(ネマ)【加隈 亜衣】:主人公。赤銅の髪と青みがかった黒の瞳を持つ少女。秋津みどり(享年27歳)が過労死し、異世界に転生した際に神様より「人間以外の生き物に好かれる」能力をもらう。<第1~12話>

  • ヴィルヘルト・レガ・ガシェ(ヴィル)【大河 元気】:ガシェ王国王太子。藍色の髪と紫の瞳。聖獣天虎・ラースの契約者。愛称はヴィルだがネマのみヴィと呼ぶ。<第1~3・7~12話>

  • ラルフリード・オスフェ(ラルフ)【梅田 修一朗/日野 まり(幼少期)】:ネマの10歳上の兄。ハニーブロンドの髪に紺碧の瞳。跡取り息子。第4王位継承権持ち。普段は優しいが怒ると……<第1・3・4・7~12話(幼少期は第1話のみ)>

  • ラース【武虎】:聖獣天虎。契約者であるヴィル以外には心を開かないはずだが……<第1~4・7~9・11・12話>

  • 森鬼(シンキ)【前野 智昭】:元ゴブリンだったが、ネマと出会った事で鬼のような姿に進化した。ネマに忠誠を誓い、慕っている。<第6~12話>

  • デールラント・オスフェ(デール)【古谷 徹】:赤髪、碧の瞳。ガシェ王国の宰相兼北のオスフェ領の領主であり公爵。第3王位継承権持ち。普段は常識的な良き領主であるがネマが絡むと性格が変わる⁉<第1~8話>

  • カーナディア・オスフェ(カーナ)【岩⽥ 陽葵】:ネマの7歳上の姉。父親にそっくりで、火属性の魔法を得意としている。<第1~4・8・12話>

そのほか、劇中で登場する、個別に役名が付いているキャラクターとしては、次のような人たちがいます。< >内はそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。

  • セルリア・オルフェ(セルリア)【恒松 あゆみ】:ネマの母親<第1~4・8話>

  • ガルディー・ラス・ガシェ(ガルディー)【浜田 賢二】:ガシェ王国の王様で、ヴィルの父親。<第1~3話>

  • トリスタン・ディスドール(トリスタン)【バトリ勝悟】:ラルフをライバル視する少年。<第1話>

  • ディー【駒田 航】:オスフェ公爵家で飼っている大きな白い犬。ネマを背中に乗せて歩く。<第1・3話>

  • 神様【三木 眞一郎】:過労死した秋津みどりを転生させた神様。<第1話>

  • ソル【乃村 健次】:聖獣炎竜。火属性。寿命が長い正統派のため話すことができる。カーナに召喚された際、ネマに竜玉(オーブ)を授ける。<第2・4~6・11・12話>

  • ノックス【M・A・O】:ネマが5歳の誕生日のプレゼントにレスから贈られたレインホーク。<第3~5・7~9・12話>

  • オルトラーン【山本 颯侍】:デールラントの領地視察に同行した部下。<第4~6・8~10話>

  • カーディンス【観世 智顕】:デールラントの領地視察に同行した部下。<第4~6・8・9話>

  • ヒールラン・デュト【浜田 洋平】:キャスの町で会計監査役を務める役人だったが、町長と折り合いが悪く、ネマの協力者になる。<第7~12話>

  • オリヴィエ・ワイズ(オリヴィエ)【大井 麻利衣】:ガシェ王国の内務大臣。<第2・3話>

  • ゴーシュ・ゼルナン(ゴーシュ)【相馬 康一】:ガシェ王国の王国騎士団と宮廷近衛師団の長の将軍。<第2・3話>

  • サザール【高橋 伸也】:王立魔力研究所の所長。ガシェ王国で一番強く偉い魔術師。<第2話>

  • ダン・イェーツ(ダン)【中村 源太】:ガシェ王国の王国騎士団で竜騎部隊と呼ばれる第十二部隊の隊長。グウェンとは犬猿の仲。<第2~4話>

  • グウェン・フィールズ(グウェン)【浅沼 晋太郎】:ガシェ王国の宮廷近衛師団第二部隊の隊長。<第2・3話>

  • レスティン・オグマ(レス)【田丸 篤志】:ガシェ王国の特殊部隊・獣騎隊の隊長。<第3・4話>

  • パウル【住谷 哲栄】:オスフェ公爵家の見習い執事。<第3・4話>

  • リリーナ・ライナス・ガシェ(リリーナ)【名塚 佳織】:ガシェ王国の王妃。<第3話>

  • アンリー・デッサ【小林 沙苗】:ネマの家庭教師となった女性。創聖教の信者。<第4話>

  • ボブゴブリン【前野 智昭】:ネマが領地視察の際に出会ったゴブリンの群の長。ネマと出会って森鬼に進化した。<第5話>

  • ピィノ【徳留 慎乃佑】:森の中でゴブリンに捕らえられた男の子。<第5・6話>

  • ニィノ【田中 貴子】:森の中でゴブリンに捕らえられた女の子で、ピィノの妹。<第5・6話>

  • アリアベル・ライナ(ベル)【真野 美月】:キャスの冒険者組合で出会ったお姉さん。<第7・8話>

  • カイルス・マーカン【岡野 友佑】:ネマに同行した騎士団の騎士。<第8・9話>

  • ラッジ・ブローワ【辰守 伶郎】:ネマに同行した騎士団の騎士。<第8~10話>

  • ヤニック・ボーソン【竹中 悠斗】:ネマに同行した騎士団の騎士。<第8~10話>

  • ディラン・ノーチス【霧生 晃司】:王国騎士団第一部隊バーゼス方面隊の隊長。<第8・10・11話>

  • 鈴子【金澤 まい】:ネマが名を授けた雌のゴブリン。その前はボスゴブリンが補佐役として使っていた。<第7話>

  • 闘鬼【山口 智広】:ネマが名を授けた雄のゴブリン。<第7話>

  • フローズンスパイダー【日野 まり】:ネマが領地視察の際に遭遇したフローズンスパイダー。対決したボスゴブリンによって討伐されてしまうが、その子をネマに託す。<第6話>

  • グラーティア【日野 まり】:ネマが名を授けたフローズンスパイダーの子。<第9・11話>

  • 白【高槻 みゆう】:ネマが名を授けた子スライム。<第9・11話>

  • 雫【中野 さいま】:ネマに寄生したスライム。<第9話>

  • シシリー【明坂 聡美】:コボルトの群れの長。星読みの氏。<第9~12話>

  • シシリーの妹/スピカ【美波 わかな】:シシリーの妹の青狼。最初はネマを敵視していたが、慕うようになり、名を授かる。<第10~12話>

  • ハンレイ【伊藤 栄次】:癒しの氏のコボルト。真っ白でフワフワモフモフ。<第10・12話>

  • フィカ【山田 親之條】:草の氏長の三男、四番目のコボルト<第10・11話>

  • 武の氏長【平林 剛】:武の氏長のコボルト<第10・11話>

  • 匠の氏長【伊原 正明】:匠の氏長のコボルト<第10話>

  • 緑の氏長【富岡 佑介】:緑の氏長のコボルト<第10話>

  • たたらの氏長【喜屋武 和輝】:たたらの氏長のコボルト<第10話>

  • 賢の氏長【新田 京助】:賢者の氏長のコボルト<第10・12話>

  • 力の氏長【黒田 浩一】:力の氏長のコボルト<第12話>
  • 草の氏【山下 タイキ】:草の氏のコボルト<第11話>

  • ごーくん【白那美 アンジュ】:草の氏長の5番目の子。<第10・12話>

  • ろくくん【美波 わかな】:草の氏長の6番目の子。<第12話>
  • ユーガ【岩崎 諒太】:コボルト討伐に参加した冒険者<第11・12話>

  • ラック【木内 太郎】:コボルト討伐に参加した冒険者<第11・12話>

  • シャーリン【奥野 香那】:コボルト討伐に参加した冒険者<第11・12話>

  • セイラ【松嶌 杏実】:コボルト討伐に参加した冒険者<第11話>

  • 統括本部隊長【吉田 和生】:騎士団たちを統括する隊長。資金着服などの悪事を働いている模様。<第12話>

  • 森の主【麦人】:ネマたちがコボルトが暮らす集落を探して入ったレニス近郊の森の主。<第9話>

  • カーナの友人【真野 あゆみ】:町に買い物に出たネマとカーナがカフェに入った際に出会った友人。<第3話>

  • ターキー屋【山本 彬】:町に買い物に出たネマがターキーを買った屋台のおじさん。<第3話>

  • ペペ屋【日野 まり】:町に買い物に出たネマがペペ(お菓子)を買った屋台のお姉さん。<第3話>

  • マージェス【蓮 岳大】:オルフェ公爵家の家令。<第4話>

  • ワーナス・ジルヴァ【平野 俊隆】:北方にあるオスフェ領アーセンタの代主。<第4話>

  • 村長【村井 雄治】:ネマがデールの領地視察に同行した際に訪れた村の村長。<第4・5話>

  • 村長夫人【竹内 恵美子】:ネマがデールの領地視察に同行した際に訪れた村の村長夫人。<第4話>

  • 町長【伊原 正明】:キャスの町長。魔物による被害を誇張して不正の報告を行い、お金を横領していた。<第7話>

  • バーゼス公爵【高田 心人】:レニスを治める代主。<第8話>

  • ベルガー・クリエス【小泉 萌香】:レニスの路地でネマが遭遇した男の子。<第8・12話>

 

公式サイトのストーリーで紹介されているあらすじは、次のとおりです。

1話 この展開は聞いてない!

<過労死したみどりは神様から『他の生物を迫害する人間を滅ぼすべきか見極めてほしい』と頼まれ、『人間以外の生物に好かれる力』を持って異世界転生することに。
可愛らしい幼女・ネフェルティマ(愛称ネマ)として生を受けた彼女は、本当にあらゆる生物から好かれる様だった。「食べて寝て甘やかされてもふもふして、最高の暮らしだよ~!」と喜ぶ彼女の前に現れたのは、聖獣である白虎のラース、そして生意気な少年・ヴィで……。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「0 プロローグ」、「1 この展開は聞いてない!」、「2 王宮に行くことになりました。」、「3 学校へ行こう。お兄ちゃん編」と、「4 学校へ行こう。お姉ちゃん編」の前半におおむね対応しています。

2話 呼び出しくらいました

<ネマが出向いた兄姉の授業参観に、突然巨大な炎竜が召喚された!
兵士や魔術師たちが敵意を向ける中、ネマは炎竜を庇い兵士たちの前へ躍り出るのだった。ざわつく観衆をよそに、思わず「なでなでしたい……」とこぼすネマ。
炎竜は「不思議な子よのぉ」と心を開き、ネマへ特別なオーブを授けると、自分の住処へと帰っていく。これで一安心……と思いきや、一連の出来事を受け、ネマとその家族は審議に掛けられることとなってしまう。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「4 学校へ行こう。お姉ちゃん編」の後半、「5 呼び出しくらいました。」、「6 本当に恐ろしいのは……。視点:デールラント・オスフェ」、「7 で、結局どうなったんだろうね?」、「閑話 グウェン・フィールズの場合」、「8 ようやく出会えました!」、「閑話 ダン・イエーツの場合」におおむね対応しています。

3話 ステキな贈り物

<竜騎部隊長・ダンの心配を他所に、竜舎で楽しく竜たちと戯れたネマ。今度は彼に連れられて、珍しい動物がたくさん暮らすという、獣騎舎までやって来る。
そこでネマを案内してくれるのは獣騎隊の隊長・レスティン。彼のことを穏やかそうと感じるネマだったが、一方でレスはネマの来訪を「魔性の子到来」と受け止めており――。動物愛が故に負けられない!どっちが動物にモテるかバトル、密かに勃発!?>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「9 サファリパーク♪ その1」、「10 サファリパーク♪ その2」、「閑話 レスティン・オグマの場合」、「11 お買い物に行こう。」、「12 ステキな贈り物。」におおむね対応しています。。

4話 勉強は嫌いです!

<新しくオスフェ家の一員となったレインホークのノックス。ダンたちはすっかり息のあったネマ&ノックスに感心するが、ネマはどこかしょんぼりとして不安げ。訳を聞けば「これからおべんきょーがはじまりゅ」ため、あまり王宮には遊びに来れなくなるとのこと。そうしてオスフェ家にやってきた家庭教師のアンリーは淑女然としていたが、ネマに対し歪んだ価値観で教育を施そうとして――。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「13 勉強は嫌いです!」と「14 ちょっと大変なことが起きました!」の中盤あたりまでにおおむね対応しています。

5話 森の魔物でびっくりです! 

<父・デールラントに連れられ、オスフェ領の視察へ向かうこととなったネマ。普段は魔物がいないはずの土地に、何故か魔物が出るとのことで、現地調査を行うのだ。早速村人に案内され森の中へと入っていくが、ネマは怪我をしたうさぎを助けるため、デールラントたちと逸れてしまう。無事にうさぎを保護したネマだったが、いつの間にか近付いていたゴブリンたちに誘拐されてしまい……!?>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「14 ちょっと大変なことが起きました!」の最後の部分、「15 どーしてこーなった!?」、「16 すみません。パパンを舐めていました。」の最初の部分におおむね対応しています。

6話 強くなりたい気持ち

<暗い夜の森に、ノックスの鳴き声が響く。それはネマに対し警戒を促すもの。現れたのは巨大な体を持つフローズンスパイダーだった!明らかに戦闘態勢なフローズンスパイダーを迎え撃ったのは、ゴブリンの長であるホブゴブリン。ネマたちの目の前で、食うか食われるかの過酷な生存競争が繰り広げる。なぜゴブリンたちはこの森にやってきたのか。そしてなぜフローズンスパイダーは強い焦りを覚えていたのか。衝撃の理由にネマは――。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「16 すみません。パパンを舐めていました。」の途中からと、「17 お前もチートか!?」におおむね対応しています。

7話 お力になれると思います

<魔物たち同士の命を掛けた勝負を目の当たりにしたネマは、多くの魔物が本来の住処を追われ、不安定な住居環境と飢えに苦しんでいる実情を知る。そこでネマが考え出したのは人間と魔物の共存だった。甘い部分はあると言いつつも、デールラントは真剣にその計画を検討していくこととなる。そして次なる町・キャスでは町長の不正を糾弾するヒールランという男と知り合う。ネマは彼からコボルトによる魔物被害の噂を聞く――。>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「1 風雲急を告げるかも? その1」と「2 風雲急を告げるかも? その2」におおむね対応しています。

8話 とりあえずいろいろ決まりました

<魔物と人間の共存を目指すシアナ計画を実現させるため、新たにヴィとラルフ、それにヒールランたちを仲間に引き込んだネマ。 周囲のゴブリンたちを説得しに行っていたホブゴブリン・森鬼とも合流し、一行は改めてレニスの街で商隊を襲撃したというコボルトの群れについて調査を始める。その数はおよそ100匹。しかしレニスの街はコボルト討伐に向け、既に冒険者を中心とした討伐隊を組織し始めているらしく……!?>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「3 とりあえず決まった模様です。」、「4 そろそろ馬車に飽きてきた。」と「5 その頃オスフェ家では……。 視点:カーナディア・オスフェ」におおむね対応しています。

9話 森の主様お願いです・・・!

<レニスの街までやってきたネマたちだったが、街の中は不自然なほどに静まり返っていた。不審に思いつつも、子供にいじめられていたコボルトの子犬を森へ返すため、そしてシアナ計画について交渉するため、ネマ一行はコボルトたちの住処を探し近郊の森へとやって来る。そんな時目の前に現れたのは、乳白色をしたぷるぷるのスライムだった。森鬼曰く、「助けを求めている」という彼を追って森を進むネマ。そこに居たのは――。>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「6 道のりは遠いです。」と「7 わんこたちとの出会い。」の前半部分におおむね対応しています。

10話 作戦会議をしよう!

<ついに犬のような魔物・コボルトたちが暮らす集落へたどり着いたネマたち。もふ もふ天国に大喜びのネマだが、持ってきたお土産も虚しく、群れの長であるシシリ ーからは冷たくあしらわれてしまう。彼女は討伐隊が来ることも既に予知しており 、それを迎え撃つつもりらしい。どうやら人間に襲われたコボルトをまとめている が故に、同じ人間であるネマに対する警戒は強い様だ。果たしてネマはコボルトた ちの信頼を得られるのだろうか……?>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「7 わんこたちとの出会い。」の後半部分、「8 作戦会議をしよう!」と「9 救世主がいたようです。誰だろ?」の前半部分におおむね対応しています。

11話 私が選んだ道

<潜入捜査に出向いていたヒールランが戻ってくる。冒険者と騎士団の癒着を調べていた彼は、何やら街の黒い部分を見出した様だ。一方コボルトたちと協力関係を結んだネマは、冒険者達からの襲撃に備え作戦会議を執り行う。目標は冒険者たちを躱し、安全な場所に避難すること。とはいえ向こうは討伐するつもりで来るのだから、おそらく戦闘は避けられない。果たしてネマたちは無事コボルトの群れを守ることが出来るのだろうか……!?>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「9 救世主がいたようです。誰だろ?」の後半部分、「10 いよいよことに運ぶそうです。」、「11 コボルト大討伐 視点:ある冒険者」におおむね対応しています。

12話 戦いのあとは

<討伐隊を迎え撃ったネマたちは、混乱に乗じコボルトの群れを安全な場所まで撤退させることに無事成功。しかし、それでもコボルト側には多数の犠牲が出ていた。仲間達の亡骸を前に嘆くコボルトたちに対し、ネマは力強く自分の思いを語る。一方で敵だった冒険者たちと一席を共にしたり、駆けつけたカーナと再会したり、ソルと夜の散歩に出かけたりと一時の平穏を過ごす中で、ネマ自身も改めてこの世界に思いを馳せるのだった。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「12 戦いのあとは。」、「13 慰労会の夜。」におおむね対応していますが、ラストのソルとの夜の散歩のシーンは、アニメオリジナルのようです。

 

(ここまで)

以上のように、原作のライトノベルでいうと、おおむね第1巻と第2巻で描かれているストーリーをアニメ化した形になっており、多少省略されている部分もあるものの、原作に基本的に忠実な展開になっています。

原作のラノベは、特に新たなキャラクターが多く登場する第2巻に入ると、いろいろなキャラクターが出てきて、頭に入りにくく読みにくい印象があったので、アニメで描かれることで、だいぶわかりやすくなっていたと思います。

劇場アニメ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」

平日の夕方、TOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。


平日の17時半ごろ、ロビーのお客さんはまばらでした。


この日のこの後の上映作品。既に上映を終えた上映回を含めると、この日は合計23作品・26種類の上映が行われていました。

観るのは、「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」(3月22日(金)公開)。全国222館とそこそこ大規模での公開です。


上映は、232+2席のスクリーン2。お客さんは20人くらいでした。


(チラシの表裏)

2014年から2022年にかけて、「ビックコミックススピリッツ」に連載された、浅野にいお作のSFマンガ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」を原作に、アニメ映画化された作品。前章と後章の2つに分けての公開で、本作はその前編。主要スタッフは、アニメーションディレクター:黒川智之、シリーズ構成・脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン・総作画監督:伊東伸高、アニメーション制作:Production +h.など。

なお、上のチラシ裏面のとおり、後章は当初4月19日(金)公開とアナウンスされていましたが、本作の公開と同時期に、「よりお客様のご期待に応えられる作品をお届けするため」として、公開日が5月24日(金)に延期されています。

 

主な登場人物・キャストは、次のような感じです。

  • 小山 門出【幾田 りら】:下蛸井戸高校の3年生。マンガ「イソベやん」が大好き。渡良瀬に恋している。

  • 中川 凰蘭(おんたん)【あの】:門出の親友。オンラインのバトルゲームにハマっている。

  • 栗原 キホ【種崎 敦美】:門出の仲良しグループの1人。小比類巻に恋している。

  • 出元 亜衣【島袋 美由利】:門出の仲良しグループの1人。家は「8.31」で住めなくなり、両親は補助金目当てで避難住宅に暮らしているため、5人の弟とともに親戚の家に身を寄せている。

  • 平間 凛【大木 咲絵子】:門出の仲良しグループの1人。BL好き。

  • 大葉 圭太【入野 自由】:8.31で行方不明になったアイドル「LOVE♡無限大」のメンバー。

  • 小比類巻 健一【内山 昂輝】:門出の同級生で、キホの恋の相手。

  • 渡良瀬【坂 泰斗】:高校の門出の担任教師。

  • 竹本 ふたば【和氣 あず未】:東京の大学に進学するため、石川県から上京する。

  • 田井沼 マコト【白石 涼子】:ふたばの中学の同級生。ふたばが乗る飛行機に偶然同乗する。

  • イソベやん【杉田 智和】:マンガ「イソベやん」の主人公で、遠い未来からやってきたきのこ人。

  • デベ子【TARAKO】:「イソベやん」の主要登場人物で、イソベやんの内緒道具に頼るだらけた女の子。

  • 中川 ひろし【諏訪部 順一】:凰蘭の兄。高校生の頃は成績優秀な美男子だったが、現在は肥満。門出が小学生のときに結婚の約束をしたが、現在の門出からは、デブは無理、と拒否される。

  • 門出の父【津田 健次郎】:門出の父。編集者をしていたが、現在は行方不明。

  • 門出の母【柚木 涼香】:門出の母。編集者をしている。

  • 高畠【佐藤 せつじ】:真奈美と再婚予定の好青年。

  • 鳳蘭の父【伊原 正明】:おんたん、ひろしの父。

  • 須丸 光【大西 沙織】:S.E.S社の広報。

  • 三浦【河西 健吾】:S.E.S社に取材する若手ジャーナリスト。

 

公式サイトなどで紹介されているストーリーは、


東京でハイテンション女子高生ライフを送る、小山門出(こやま・かどで)と“おんたん”こと中川凰蘭(なかがわ・おうらん)
学校や受験勉強に追われつつも毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、3年前の8月31日、突如宇宙から出現し未曽有の事態を引き起こした巨大な〈母艦〉が浮かんでいた。
非日常が日常に溶け込んでしまったある夜、仲良しクラスメイトに悲劇が起こる。
衝撃と哀しみに打ちのめされる二人。
そんな中、凰蘭は不思議な少年に出会い「君は誰?」と問いかけられる。
その途端、凰蘭の脳裏に、すっかり忘れていた門出との過去が一瞬にして蘇る――!

・・・というもの。

 

独特な世界観の魅力的な作品。冒頭、未確認飛行物体の登場という緊迫感あふれるシーンで始まり、この作品世界にグッと引き込まれ、原作未読だったこともあり、予想外の目まぐるしい展開に、2時間の長さが全く気になりませんでした。次々に張られていく伏線に、続く後章でどうなっていくのか、とても気になりました。

原作コミックは、単行本12巻とけっこうなボリュームな作品のようですが、この前章を観る限りでは、ボリュームある原作の要所を掴んでうまく組み上げている印象を受けました。優れたアニメ作品の脚本を数多く担当している吉田玲子さんの巧みさあってのことでしょう。

主人公2人の声も出色。幾田りら、あの、とプロの声優ではない2人ですが、語り口や声色などが、それぞれのキャラクターにとても合っていて、非声優が演じた時によく批判されるような演技の拙さは全く感じさせず、2人のキャラクターの対比もうまく付いていました。

エンドロールで流れる前章の主題歌「絶絶絶絶対聖域」(ano feat. 幾田りら)も、美しい歌声とシャウトが入り混じり、日常が崩壊する予兆を感じさせる本編エンディングの雰囲気にぴったり合っていて、本編の作品世界をうまく描いた楽曲だと思いました。

なお、普通の女子高生風に描かれている門出が、小学生時代にダークヒーローのようなことをして最後は自殺を図るという後半に出てくるエピソードは、それならこんなほんわかした高校生にならないようなあ、と違和感を禁じ得ませんでしたが、その明らかなギャップは、後章で回収される何かの伏線なのでしょう。後章を楽しみに待ちたいと思います。

 

以下はネタバレになりますが、備忘も兼ねて、より詳しめにあらすじを記してみます。(本編中で描かれた順番を含め、多少の記憶違いはあるだろうと思います。)

 

3年前の8月31日、千葉県沖に突然、未確認の巨大な球のような飛行物体が出現し、巨大な円盤型の飛行物体を生み出す。その円盤型の飛行物体、通称「母艦」は、東京に向かって飛行し、出撃した米軍の爆撃機は新型爆弾「A」を投下したことで、東京は甚大な被害を受け、5,000人を超える被害者が出る。後に「8.31」と呼ばれるようになったこの事態によって、門出が夢中になっていたアイドルグループ「LOVE♡無限大」のメンバー大葉圭太は行方不明となり、雑誌の編集者でその日休日で家にいた門出の父親も、電話が入ると仕事に行くと言って家を出て、それきり戻ってこなかった。

その3年後の現在、「母艦」はゆっくり東京上空を回遊するにとどまり、人々は「母艦」が上空にとどまる中、日常を取り戻していた。

東京の下蛸井戸高校の3年生の小山門出は、担任の渡良瀬に恋し、「おんたん」と呼ぶ親友の中川鳳蘭と、栗原キホ、出元亜衣、平間凛の仲良しグループと過ごし、家では凰蘭がハマっているオンラインバトルゲームに2人で興じる日々を送っていた。

編集者である母親・小山真奈美は、「A線」による健康被害を訴えて、ゴーグルとマスクを着けて過ごし、市民活動に傾倒していた。門出は、経済的状況から大学進学を諦めていたが、真奈美と再婚予定の好青年・高畠は、門出に大学進学を勧める。

栗原キホは同級生の小比類巻と付き合い始め、おんたんはそれに呆れながらも5人の日常は流れていく。

ある日の夜、「母艦」から発進した小型船が世田谷区に落下する。ニュースでは小型船は無人だったと報道されるが、防衛省では、小型船に乗っていた人間を米軍が秘密裏に回収したことを把握していた。

その翌日、門出は渡良瀬に大学に進学することを伝え、本を借りに行くという名目で渡良瀬の家に行くことになる。おんたんは小型船の墜落現場を見に行こうと門出たちを誘うが、結局1人で行くことになる。

渡良瀬の家に押しかけた門出。渡良瀬が付けたテレビに小型船の墜落現場のニュースの現場映像が映ると、リポーターの脇に野次馬のおんたんの姿があった。そのジェスチャーから、メッセージを感じ取った門出は、渡良瀬に自分の恋心を伝えるが、渡良瀬はそれをいなす。一方、凰蘭はその現場近くの茂みに落ちていた宇宙船の一部と思われるパーツを発見し、持ち帰る。

その頃、ロボットの開発などを行う企業・S.E.S社は小型船を自動で迎撃する戦闘兵器「歩仁」を開発し、注目を集める。ジャーナリストの三浦がS.E.S社を取材に訪れ、広報の須丸光が対応するが、2人はかつての同級生だった。三浦は歩仁について何か隠している秘密があるのではないかと探りを入れるが、須丸は広報の私は何も知らないと答える。

年末が近づいた頃、キホは、ネットの情報を信じて東京脱出を執拗に促す小比類巻に別れを告げる。破局を悲しむキホを、おんたんは優しく抱きしめる。

クリスマスイブの日、門出たち仲良しグループは、亜衣が5人の弟と暮らす親戚の家でクリスマスパーティーを開く。その頃、「母艦」からは、巨大な中型船が飛び立ち、「歩仁」による迎撃命令が下り、渋谷に展開した「歩仁」がレーザーを発射し、破壊された中型船はゆっくりと墜落していき、井の頭公園の付近に落下する。

一方、クリスマスパーティーが終わり、それぞれ帰路に就いた門出たちだったが、翌日、門出は、テレビのニュースで中型船の墜落による犠牲者3人のうちの1人がキホだったことを知る。学校で、亜衣、凛と門出は悲しみに暮れるが、1人遅れて登校してきたおんたんは、それを知らないかのように、いつものようにハイテンションに振る舞う。痺れを切らした門出がキホが死んだことを告げようとすると、先を歩くおんたんは、背中を向けたまま、知ってるよ!と叫ぶ。

街では自衛隊によって落下した中型船に搭乗していた「侵略者」の掃討が開始される。隊員は、ハンバーガー店の中に隠れていた2人の「侵略者」を発見し、その1人を射殺するが、もう1人が言語を喋るだけでなく仲間の死に嘆き悲しむのを目にする。

時は流れ、門出たちの卒業式の日がやってくる。門出は渡良瀬の連絡先を手に入れ、キホのことを想いながら学校での日々を思い返す。校舎の屋上で、中型船の墜落現場で拾ったパーツを手に「母艦」に語りかけるおんたんの前に、同じパーツを手にした大葉が現れる。おんたんが、どこから来たのか、と尋ねると、大葉はおんたんに同じ質問を返し、それをきっかけに、おんたんは自身の中の、ある記憶を思い出す。

小学校時代、引っ込み思案だったおんたんは、同じクラスの中でも浮いた存在で、男の子たちからは「デーモン」と呼ばれてからかわれていた門出と、海辺の町で行われた塾の夏合宿で偶然一緒だったのをきっかけに仲良くなる。
合宿の夜、宇宙船を目撃した2人が宿を抜け出し海岸に行くと、宇宙人が子どもたちに襲われているのを見つける。宇宙人を助け出した2人は門出の家へと連れ帰り、かくまうことにする。
高い文明レベルを持つ宇宙人は、イヤホンのように耳に当てる翻訳装置を門出とおんたんに渡すと、自分たちは侵略者でもあり幸福をもたらすものでもあると語り、自分が地球について報告する調査員であることを話す。
それを聞いた門出は、侵略されないよう、宇宙人が乗ってきた宇宙船の故障が終わるまでの間に、できるだけ人助けをして評価を良くしようと考える。門出は、宇宙人から手に入れた空間を捻じ曲げて物体を操作するペンほどの大きさの道具を使って人助けをしようと必死になるが、開かずの踏切で炎天下に待たされる妊婦を早く渡らせてあげようとして線路を歪めたことで、電車の脱線事故を起こし死傷者を出してしまう。ショックを受けた門出は、次は失敗しない、と自身の歪んだ正義心に歯止めが効かなくなり、汚職事件を起こした大臣を入院中の病室に潜入して襲ったり、ネットで悪人の情報を募って次々と襲うなど、その行動はエスカレートしていく。
それに気づいたおんたんは、誰だって少しくらい悪いことはする、と門出を止めようとするが、門出は、全人類を殺害することになったとしてもおんたんだけは特別、と語るが、おんたんは門出を殴り、喧嘩別れする。
その翌日から、門出は学校に現れなくなってしまう。心配したおんたんが門出の家を訪ねると、門出は自身が多くの人を殺したことにショックを受けていた。門出は、マンションの階段を上りながらおんたんとの日々を振り返り、手すりを乗り越えて飛び降りる。おんたんは凰蘭は門出を助けようと必死に駆け寄るが、手は届かない。

蘇った記憶に困惑するおんたんは、気が付くと目の前から大葉が消えていることに驚く。その様子を遠目に見ていた大葉は、シフター、とつぶやく。

高校を卒業して制服の日々が終わった門出たち仲良しグループは、私服を買いに出かけるが、行くことにした門出は、電車の中で小比類巻と出会う。キホの死によってよりネットの陰謀論に傾倒した様子の小比類巻だったが、やることがあるから東京にいる残ることにしたと語る。門出はその以前とは変わった様子に恐怖を覚える。

一方、石川県の高校を卒業した竹本ふたばは、東京の大学への進学が決まり、東京行きの飛行機に乗る。窓際の座席に座ったふたばは、隣に座ったのが女装した田井沼マコトであることに気が付いて驚く。可愛い恰好をしているときが一番生き生きすると語るマコトは、東京なら分かってくれる人がいるのではないか、と上京の動機をふたばに話す。
飛行機が東京に近づいたとき、「母艦」から中型船と大量の小型船が飛び出す。自衛隊は新たに開発されたS.E.S社製の兵器「直仁」による迎撃を決行し、攻撃を受けた中型船からは大量の「侵略者」が落下する。ふたばとマコトは、飛行機の主翼にもぶつかるほど大量の「侵略者」が落下する様子を飛行機の窓から目の当たりにする。

その様子はニュースでも報じられる。小比類巻は武器を手にして街に向かい、門出やおんたんは街頭ビジョンで流れるニュースを眺めるのだった。
人類終了まであと半年―――。

(ここまで)

 

なお、入場者プレゼントをいただきました。


後で調べてみると、公開から4週連続で配布される「『デデデデ』特製ビジュアルカード」の第3弾で、大葉のビジュアルカードでした。