鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

GW伊豆旅行(4)サイクルスポーツセンターから帰路へ

今週のお題ゴールデンウィーク2017」

翌日、8時半過ぎに宿を出発。
お宿、お風呂や食事はなかなか良かったのですが、いかにも古い国民宿舎という感じでちょっとがっかり。
さて、国道135号線を北上してサイクルスポーツセンターに向かいます。
途中、ところどころ渋滞する反対車線を横目に、比較的すんなり進んで9時半過ぎに到着。
まだ開園間もない時間、駐車場には無事入れたものの、入場券売場が大混雑で、ようやく中に入れたのは10時ごろ。
サイクルコースターはじめアトラクションは既にかなりの行列。
以前に7月の三連休に来た時とは大違いです。
混雑を避け、まずは5キロサーキットに行ってみます。
1時間620円で、この日はコースが4キロに短縮とのこと。
若い頃に一時期乗っていたことはあるものの、ドロップハンドルのロードレーサーはかなり久しぶり。
慎重に練習コースで慣らしてから、本コースに出発します。
最初の上り坂の途中、本来のコースを外れ、左側半分に規制された連絡路でショートカット、本来のコースの下り坂の途中に出ます。
2回目の上り坂ぐらいで早々に体力の衰えを痛感、その後はゆっくり走り、20分ほどで一周します(時速12キロ…)。
時間がまだあるので、少し休んで2周目に突入。
すると、連絡路の右側半分に車が続々と。
コースのカット部分が臨時駐車場になっているようですが、GWの混雑ぶりを改めて実感。
2周目半ばになると、太腿がプルプルしてきます。
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頑張れば上れなくはなさそうですが、後の筋肉痛の辛さを恐れ、所々降りて自転車を押して上ってようやくゴール。
夕方に用事が入ってしまったので、アトラクションはそこそこにとどめ、12時ごろに出発。
午後から早くも東名Uターン渋滞予想なので、国道135号線に戻り、行きと同じく小田原経由で帰ることにします。
12時半前、網代の「あじろ食堂」で昼食。
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イカは好きなので、名物という「イカ丼」をいただきます。
13時過ぎに出発、ほぼ渋滞なく14時ごろ小田原、14時20分頃に厚木ICから東名道へ。
14時半ごろ、有名な大和トンネルの手前数百メートルのところでちょっと渋滞。
その後かなり渋滞したみたいなので、おそらく、渋滞の始まりかけだったようです。
その後は目立った渋滞はなく、14時45分過ぎに用賀から首都高、15時20分頃には三郷を通過し、無事帰ってくることができました。
改めてGWの混雑のすごさを実感した2日間でした。(終)

GW伊豆旅行(3)アニマルキングダム→バナナワニ園

今週のお題ゴールデンウィーク2017」

稲取港から10分ちょっと走り、11時過ぎ伊豆アニマルキングダムに到着。
1~2キロ手前、臨時駐車場への案内が出てましたが、ダメモトでひとまず行ってみると、直前に出た車があったのか入口近くの第一駐車場に停められました。
中はかなりの混雑。さすがGWです。
ウォーキングサファリなど一般の動物園より間近で動物が見られるのがいい。
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予想以上に楽しめました。
お昼は、稲取港の水産祭りで買った「げんなり寿司」。
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祝事にふるまわれる郷土料理で、大きくすぐお腹いっぱいになり「げんなり」するのが名前の由来とか。
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中は押し寿司で、酢飯の上に金目鯛らしき甘めの紅白のおぼろが、中にも甘く炊いた人参が。
味はなかなかですが、確かにお腹いっぱいになります。
さらに園内を見て回って、15時過ぎに出発。
20分弱で熱川バナナワニ園に到着。
名前のとおり、たくさんの種類のワニとバナナなど温室で栽培する植物が見られます。
個人的に気に入ったのは水蓮の花と、日本ではここだけというアマゾンマナティ
マナティは殆どは水槽の下の方でじっとしています。
2~3分待ってると、呼吸で水面に上がってきますが、すぐにまた元の状態へ(^^;
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17時前にバナナワニ園を出て、この日は近くの国民宿舎に泊まります。(つづく)

アルヴォ・ペルト「アルボス」 ARVO PÄRT/ARBOS

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 〇アルヴォ・ペルト「アルボス」
1.アルボス「樹」[ 1977/1986]
2.私達はバビロンの河のほとりに座し、涙した[1976/1984]
3.パリ・インテルヴァロ(断続する平行)[1976]
4.デ・プロフンディス(深淵より)[1980]
5.何年もまえのことだった[1984]
6.スンマ[1978]
7.アルボス「樹」[1977/1986]
8.スターバト・マーテル[1985]

1・7:デニス・ラッセル・デイヴィス指揮シュトゥットガルト国立管弦楽団金管アンサンブル
2・4・6:ヒリヤード・アンサンブル
2・3・4:クリストファー・バウアーズ=ブロードベント(Org)
4:アルバート・ボウエン(Perc
5:スーザン・ビックリー(Alt)
5・8:ギドン・クレーメル(Vn)、ヴラディミール・メンデルスゾーン(Va)
8:リン・ドーソン(Sop)、デイヴィッド・ジェイムズ(C.Ten)、ロジャーズ・カーヴィ=クランプ(Ten)、トーマス・デメンガ(Vc)
(録音 1~4・6・7:1986年3・8月ルードヴィヒスブルク、5・8:1987年1月ロンドン)

タブラ・ラサ」に続いて、アルヴォ・ペルトの作品集です。

この中で私が最も好きなのは8曲目の「スターバト・マーテル
ソプラノ、アルト(※)、テノールの声楽とヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの6人(6部?)という編成、シンプルなリズム・語法の積み重ね、雰囲気は中世の教会音楽のようでもありながら、心に深く染み入る、ある意味では非常に豊穣な音楽が生み出されることに、とても驚かされます。

※このCDではカウンターテノールで演奏されていますが、スコア(だいぶ前に好きが高じて衝動買いしました…)を見る限りでは、アルトと表記されています。
(スコアの1ページ目)

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この曲も弦楽によるppの下降音型で始まり、次第に大きさを増してたところでfで声楽が入ってきます。(スコアの番号4)

ご覧のとおり、楽譜に拍子記号等の記載はないものの、冒頭しばらくの間は1小節が二分音符3個分になっています。
ただ、歌が動き出すと、フレーズに合わせ?1小節の長さは(二分音符の倍数で)自由に動きます。
二分音符の数で勘定すると、1個分、2個分、4個分、5個分…と小節により様々ですが、3、6、9個分の小節が多いので、全体的には、2分の3拍子が基調のように感じられます。

途中、3回、弦楽のみで奏する間奏的な部分が挟まりますが、(番号11・18・25)、シンプルな音型の積み重ねながら、回を重ねるたびにmp→f→ffと、また音型も激しくなって、音楽(歌)の高ぶりを導いていくところも見事です。

そして最後、声楽3人がユニゾンで「肉身は死して朽つるとも、霊魂には、天国の栄福をこうむらしめ給え」(和訳)と歌うと、弦楽の冒頭の下降音型が戻ってくるのですが、この部分は何度聞いても心打たれます。
その後は、コーダ的というと不適当かもしれませんが、声楽が順番に「アーメン」と歌う中で、全体が静まっていき、最後はpppの弦楽のラ・ド・ミの和音で終わります。
(なお、楽譜には、和音の後も、4小節半分の休符があります)

他の曲も、それぞれ編成・雰囲気は異なるものの、小さな音型の積み重ねから豊かな音楽が生まれるという点で、共通しています。

なお、現在、国内盤は廃盤になっているみたいですが、輸入盤なら入手可能なようです。

Arbos

Arbos