鷺の停車場

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プーランク:オルガン協奏曲ほか

先日のメシアン「キリストの昇天」と同時期のフランスものをもう1つ紹介したいと思います。
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プーランク
1.オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲[1937]
2.田園のコンセール(クラブサンと管弦楽のための)[1928]
ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送局管弦楽団、マリー=クレール・アラン(1:オルガン)、ロベール・ヴィロン=ラクロワ(クラブサン)
(録音:1970年9月、パリ)
1は冒頭強奏されるソロ・オルガンから引き込まれて行きます。管楽器がない編成もあってプーランクの他の曲と比べても引き締まった響きで求心力が高く、個人的には好きな曲の1つ。
楽章は特に分かれておらず、続けて演奏され、このCDでは7トラックに分けて収録されています。
トラック1→2は通常なら1楽章に相当する序奏→アレグロ、トラック3は通常なら2楽章に相当する緩徐楽章、トラック4→7は通常なら終楽章に相当するアレグロ→レント→アレグロ→コーダという感じにも聞こえます。
2は当時チェンバロ(仏語ではチェンバロ)の第一人者だったランドフスカの依頼で書かれた曲。一般には古楽曲と思われているチェンバロのための珍しいモダン作品です。
楽器の特徴をいかしてか、1とは違って軽妙な雰囲気で、バロック時代の合奏協奏曲を20世紀に持ってきた感じがします。
演奏は、細部は荒いところはありますが、それよりも音楽の活力を重視した感じで(これはこの時期のマルティノンのエラートへの録音に共通するように思います)、細部のほころびはさほど気にならず、勢いがあり生き生きとした表現が魅力的です。
本盤は現時点では新品の入手は難しそうですが、これら2曲を含め同時期のエラートへの録音をまとめた輸入盤のセットが格安で手に入るようです。

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