鷺の停車場

クラシック音楽、旅行、日常のできごとなどを気ままに書いていきます

「夜明け告げるルーのうた」@TOHOシネマズ錦糸町

夜明け告げるルーのうた」をようやく観ました。

6/24(土)からTOHOシネマズ18館で始まった凱旋上映も、ほとんどは1週間で、残っていた新宿も7/6までの週で、早々と終了していまいました。東宝配給なのに、かなりシビアですねぇ。
凱旋上映直前には唯一の上映館となっていたHumaxシネマズ池袋も7/6で上映が終わり、公式HPの劇場情報などを見ると、上映館は7/7~の週は6館、7/15~の週は1館と、再び風前の灯に。ただし、ミニシアターなどいくつかの映画館で8月の上映予定もあるようなので、全国1~3館程度の規模ながら、少なくとも9/1までは上映が継続するようです。

さて、行ったのはTOHOシネマズでは最後の上映館となったTOHOシネマズ錦糸町。ほんとはもう少し行きやすい場所で上映があると嬉しいのですが、そんな機会がありそうな気配もなく、この映画館も7/13(木)上映終了で、現実的には映画館で観れる最後の機会になりそうなので、子どもを連れて行ってみました。

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錦糸町は、トリフォニーホールで演奏会を聴きに何度か来たことはありますが、けっこう久しぶり。昼間に降り立ったのは初めてかもしれません。
北口を出てすぐ右に曲がり、錦糸公園を横目にちょっと北に上がると、ショッピングモールのOLINAS錦糸町が見えてきます。

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モールに入ってちょっと奥に入ったエレベーターで4階に上がると、TOHOシネマズの入口がすぐ近くにあります。

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この週末公開の「メアリと魔女の花」や公開2週目のパイレーツ・オブ・カリビアンなどがお目当ての方が多いのでしょうか、ロビーはけっこう混雑しています。
予約済みのチケットをプリントアウトし、飲み物などを買って、スクリーンのある5階に上がります。

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スクリーンは 一番小さいスクリーン7。入ってみると、意外に埋まっています。
ざっと見た感じ、定員114人なので、6~70人くらいでしょうか。ほとんど大人1人か2人連れで、子ども連れは他にはいないようです。

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席は前から4列目。スクリーンサイズはこの映画館では一番小さいはずですが、部屋の空間の割には大きめで、全く不満を感じません。

入って間もなく上映開始となりましたが、予告編は約15分と長め。近くにある「塩とたばこの博物館」のCMなどもありました。

さて本編。ネットで感想などを見ると、個性が強い作品のようでしたので、期待外れになるかも、と思って見始めましたが、いい意味で裏切られ、涙腺もすっかり緩んでしまいました。子どもたちも引き込まれて観ていました。

ネットでもよく見るとおり、ジブリ宮崎駿)作品との類似点は、かなり意図的です。ルーは、人魚と魚の違いはあれど、ポニョそっくりな部分がありますし、ルーのパパも、外観は魚ですが、雰囲気はトトロそっくりです。遠泳大会のBGMがワーグナーの「ワルキューレの騎行」なのも、嵐の中ポニョが再度現れる場面を思わせます(これはポニョのその場面のBGMが「ワルキューレの騎行」の真似っぽい音楽だからですが)。

しかし、全体の画調は全然違います。技術的なことは全然分かりませんが、一般的なコマ割りではなくフラッシュという技法で作られているとのことですし、おじいさんの回想シーン、ルーに引っ張られて海に潜るシーンのカイの表情の壊れ方など、現実からちょっと離れたシーンになると、画面の雰囲気が俄然それぞれ全然違ってきて、時にはシュールな雰囲気が匂ってくるところなど、おそらく、湯浅監督の面目躍如というところなのでしょう(他の作品を見ていないので勝手な推測ですが)。

予算や時間の制約もあったのでしょう、粗削りな感があるのは否めません。批評家的に細かくチェックし出すと、いろいろ突っ込みどころはあるのかもしれませんが、大きな流れに身を任せて観ていくと、そういう細かいところはほとんど気にならなくて、自然と涙がこぼれてくる、そういう映画でした。
余談ですが、映画を見て私が妙に気に入ったワン魚の声が、「この世界の片隅に」で主人公の義母の声を演じている新谷真弓さんだったのは意外でした。全然違うキャラ、声色だったので、エンドロールで初めて知りびっくりしました。新谷さんの経歴はほとんど知りませんが、幅広い役をこなされる方なんですね。

もう上映館はかなり限られていますが、映画館で観て損はしない作品、行ける機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。