鷺の停車場

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「ガールズ&パンツァー劇場版」@キネマ旬報シアター

また、キネマ旬報シアターに行ってきました。

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場所は柏高島屋ステーションモールS館の1階、柏駅西口を出て柏高島屋本館手前の階段を2フロア下りたところ。

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この日のラインナップはこんな感じ。8月中はアニメが多かったのですが、このくらいが通常なのでしょう。

観たのは、「ガールズ&パンツァー劇場版」。アニメ映画はいろいろ観てきましたが、いわゆる萌え系(失礼…)は初めて。キネマ旬報という名前から、いわゆる名画や、興行的な成功はなくても批評家の評価が高いといった作品を上映するんだろうなあというイメージでしたので、ガルパンのような作品を上映するのは、かなり意外です。

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個人的に、もともと茨城には縁があって、大洗にも何度も行ったことがあるので、舞台となった大洗とコラボして、現地の風景がかなり忠実に描かれているらしいこと、それもあって、大洗が聖地巡礼の代表格の1つになっているということで、以前からちょっと気になっていました(舞台が例えば横須賀とか別の場所だったら、たぶん気にならなかったのではないかと思います)。9月に入ってキネマ旬報シアターで上映が始まり、ちょうど都合のいい時間に上映があったので、行ってみたという次第。

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この日の上映は「音感上映」でした。通常の上映よりも音を感じられるよう、音量を上げたセッティングした上映とのこと。本作以外も、いろいろな作品で時折行われています。これをウリにすることも一法のように思いますが、毎回にしないのは、もしかすると他のスクリーンにも音が漏れてしまうといった、何かしら事情があるのでしょう。

今回のガルパンの音感上映では、本作の音響監督を務めた岩浪美和さんが直々に音響を調整されたそうで、音感上映の初日となった9/9は、その岩浪さんも来訪されて舞台挨拶もされたようです。
岩浪さんご自身のtwitterを拝見すると、「たぶん最後のセンシャラウンドシアターの調整」、「「ラスト センシャラウンド6.1ch 音感上映」です」、「キネマ旬報さんの劇場なんで、オリジナルに忠実な音にしました。サブウーファーはちょい盛りです。スタッフさんいわく過去最大音量だって」との書き込みが。

この映画館、通常は自由席ですが、音感上映や舞台挨拶付き上映など、混みあいそうな上映回は指定席です。指定席の場合はもちろん事前購入が可能ですが、直接映画館に来ないとチケットが購入できないのでちょっと不便です。この日は、上映開始20分くらい前に来場してその場で購入しましたが、まだ席に余裕があり問題なく購入できました。

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上映は、階段を上がったところにあるスクリーン3。この映画館では一番小さい箱になります。
その脇には、気合いの入った展示スペースが。お客さんが書き込めるメッセージコーナーもありました。

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上映開始の5分くらい前に、開場の案内があり、わらわらとお客さんが入場していきます。ざっと見た感じ、4~50人くらいの入り。SNSやWebの書き込みなどを見ていて、オタク系の男性がほとんどなのかなあというイメージを膨らませていましたが、周囲を見てみると、確かに、私を含め単身のオジサンが中心のようですが、アニメファンらしきカップルや若い女性もちらほらいましたし、中には子連れで来ている方もいました。

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予告編の後、まずは、「3分ちょっとでわかる!!ガールズ&パンツァー」が流れました。内容は、劇場版の前提となるテレビアニメ編のおさらいで、戦車道全国高校生大会の優勝までの道のりを簡単に紹介。

しばらくの暗闇の後、本編開始。序盤から、テレビアニメ編で描かれた大会優勝を記念したエキシビションマッチのシーン。さっそく大洗の街中はもちろん、アウトレットや水族館の中まで戦車が疾走し、遠慮なく?破壊されていきます。確かに実際の景色がかなり忠実に描かれている感じで、私自身見覚えのある景色もありました。

景色の描写もさることながら、さらにびっくりしたのは、砲撃の音響の圧倒的な迫力。比喩でなくホントに空気の震動が身体に伝わる重低音です。
物理的な音量だけでいえば、イオンシネマ幕張新都心のULTIRAなど迫力がウリのスクリーンの方が大音量なのかもしれませんが、ULTIRAでは、300人以上の大スクリーンで、客席も見やすいように傾斜があるため、全体の箱の空間がかなり大きいのですが、このスクリーンでは、客席数は136席と少なく、傾斜はほんのちょっとで全体の空間がかなり小さいためか、身に迫る迫力はそれ以上で、かなり衝撃的。
元は1990年代からあった柏ステーションシネマ、おそらく音響機器自体は最近のシネコンほど優れてはいないのではないかと推測されるところ、ここまで音量を上げて上映するのはかなりチャレンジング。実際、1階にあるスクリーン1やスクリーン2に響いてしまっていたのでは?
一方で、全体の音響のバランスはよく整えられていて、音がモコモコしたり特定の成分が突出したりして違和感を感じることもなく、素直に観ることに集中できました。この辺は岩浪さんご自身による調整の上手さが大きく貢献しているのでしょう。

映画の大まかなあらすじは、廃校を撤回させるために大学選抜チームと対戦することになった大洗女子学園、戦車の数など様々のハンデの中、高校生大会で出会った有力校のライバル達が、窮地を救うため一時転校という形でチームに加わって参戦、実質的に、高校選抜vs大学選抜の対決に。熾烈な戦闘を経て、最後には劣勢を覆して勝利を収め、廃校の危機を救うというもの。
細部の設定などは、現実離れしたところや、ウ~ンと思うところも少なからずありましたが、揚げ足取り的に観るのは野暮というものでしょう。そういうところは気にしないようにして、映画の展開に身を委ねて観ていくと、笑い(個人的にボコのショーのシーンは爆笑モノでした)もあれば、友情の素晴しさ、仲間への信頼の美しさ、といった要素もあって、不覚にも目が潤んでしまったシーンもありました。

それにしても、砲撃をはじめ、戦闘シーンの音の迫力は凄いものがありました。これは確かに、音響がウリのスクリーンで繰り返し観たくなる気持ちも理解できるような気がしました。