鷺の停車場

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バッハ「管弦楽組曲」

今回はバッハのCDを。

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J.S.バッハ管弦楽組曲BWV1066~1069
ラ・プティット・バンドバルトルド・クイケンフラウト・トラヴェルソ:BWV1067)、シギスヴァルト・クイケンコンサートマスター
(録音:1981年9月、シュライデン城教会)

ブランデンブルク協奏曲と並んで、バッハの管弦楽曲の中で最も代表的なもの。とりわけ第3組曲の2曲目(エア)は、後の編曲により「G線上のアリア」として非常に有名になっています。

オーボエファゴットと弦楽器というのが基本的な編成といえそうですが、第2組曲では管楽器がフラウト・トラヴェルソのみとやや地味め、第3組曲・第4組曲では、トランペットとティンパニも加わり華やかさを増しています。

第1組曲は、序曲、クーラント、ガヴォット、フォルラーヌ、メヌエット、ブーレ―、パスピエの7曲
第2組曲は、序曲、ロンド、サラバンド、ブーレ―、ポロネーズメヌエット、バディヌリーの7曲
第3組曲は、序曲、エア、ガヴォット、ブーレ―、ジーグの5曲
第4組曲は、序曲、ブーレ―、ガヴォット、メヌエット、レジュイサンスの5曲
という構成。一般的には第2組曲や第3組曲が有名なようです。確かに第2組曲の5曲目(ポロネーズ)・7曲目(バディヌリー)や第3組曲の2曲目(エア)・3曲目(ガヴォット)などは個人的にもお気に入りですが、第1組曲も捨てがたいし、第4組曲もなかなか。それぞれ特色があります。

オランダの古楽器オケのラ・プティット・バンドによる1981年の録音。もう35年以上前、古楽器オケによる録音としては、古典といえるのかもしれません。ヴィブラートはほとんどなく、速めのテンポで活き活きとした演奏は、初めて聴いたときは斬新でしたが、今となってはすっかりスタンダードになってきているのでしょう。
ラ・プティット・バンドは、2012年にこの曲を再録音しています。私は未聴ですが、30年以上たって、どのような変化があるのか、聴き比べてみたい気もします。