鷺の停車場

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草津国際スキー場(噴火の報に接して)

一昨日は大雪で首都圏はかなり混乱しましたが、まだその余波が残っていた昨日の午前10時ごろ、草津本白根山で水蒸気噴火が発生、すぐ近くの草津国際スキー場では雪崩も起きて、訓練中の自衛隊員やスキー・スノボー客合わせて12人が負傷、うち噴石に当たった自衛隊員1人が亡くなられたそうです。

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被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

草津国際スキー場は、先日行った野沢温泉スキー場のようなコースの多様さ、エリアの広さはありませんが、最長8kmと長い距離を滑れることができるのと、何と言っても温泉がいいので、泊まりがけでスキーに行く際の行き先の1つになっていて、何回か行ったことがあります。

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報道に流れる画像でも、ロープウェイ山麓駅や、かつてお昼を食べたこともあるその脇のレストランなど、見覚えのある場所が目に入って、人ごとではないような気持ちになりました。

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2015年の12月下旬、オープンしたばかりの時期の一番麓の天狗山ゲレンデ。このゲレンデは、噴火のあった鏡池からはかなり離れていますので、今回の噴火の後も、滑走中止になることはなかったようです。
このシーズンは各地のスキー場で雪不足に悩まされましたが、草津のスキー場もこの時は麓の天狗山ゲレンデのリフト1本とロープウェイしか動いておらず、ロープウェイ乗り場には車で移動する形でした。上の写真の雪も、ほとんど人工雪だったのだろうと思います。

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翌年2月のハイシーズンに再訪した時の天狗山ゲレンデ。この時はほぼ全コースが滑走可能になっていました。

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その日、白根火山ロープウェイからさらに本白根第2ロマンスリフト(コマクサリフト)で上がったスキー場の最上部、本白根山見晴台からの写真。右下に見えるのはロマンスリフトのケーブル、赤いポールの背後にはロープウェイ山頂駅が見えます。
この見晴台、噴火の正確な地点はよく分かりませんが、鏡池からは西に4~500mしか離れていません。報道でも、このロマンスリフトに乗ろうとしたスキー客が、リフト左手(上の写真では右手)に噴煙が上がるのを撮影した動画が公開されていました。

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このリフトで最上部まで上がっていた方がおられたとすれば、相当の恐怖、また身の危険に晒されていたのではないかと思います。

今回の噴火を受けて、スキー場ではゴンドラなどは運転を見合わせ、当面は麓のエリアのみの営業となるようです。

噴火が発生したとされる鏡池から草津の温泉街までは7kmほど離れているので、再び噴火が起きても温泉街が噴石などの直接的な被害を受けることはまず考えにくいのですが、スキー場の全エリア営業再開は今シーズンは厳しいでしょうから、ロングコースという魅力の1つが失われてしまうのは否めません。これだけ報道されると、風評被害も大変だろうと思いますが、何とかこの危機を乗り切ってほしいと思います。