鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「羊と鋼の森」

休日の午前、TOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。 

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日曜の朝9時ごろですが、映画を観る人がパラパラとやってきます。

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とはいえ、ロビーには人がまばら。

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この日のスケジュール。

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観たのは「羊と鋼の森」(6月8日(金)公開)

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(映画館で以前もらったチラシ)

別の映画を観たときに何回か予告編を見て気になっていた作品。 「本屋大賞」を受賞した宮下奈都さんの小説を映画化したのだそうで、監督は橋本光二郎という私は知らない人。

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304席のスクリーン6。この館で2番目に大きい箱のようです。数えたわけではありませんが、50人も入ってなかった印象。TVでもコマーシャルが打たれるなど宣伝されている割にまばらだったのは意外でした。

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スクリーンサイズは5.6m×13.4m。
予告編から本編に変わると、横長のシネスコサイズに。最近観てきた映画はほぼ全てビスタサイズだったこともあり、こういう落ち着いた感じの映画がシネスコサイズとは予想してませんでした。

将来の夢を持っていなかった主人公・外村(山﨑賢人)は、高校でピアノ調律師・板鳥(三浦友和)に出会う。彼が調律したその音に、生まれ故郷と同じ森の匂いを感じた外村は、調律の世界に魅せられ、果てしなく深く遠い森のようなその世界に、足を踏み入れる。ときに迷いながらも、先輩調律師・柳(鈴木亮平)やピアノに関わる多くの人に支えられ、 磨かれて、外村は調律師として、人として、逞しく成長していく。そして、ピアニストの姉妹・和音(上白石萌音)由仁(上白石萌歌)との出会いが、【才能】に悩む外村の人生を変えることに―。

というのが、公式サイトで紹介されているストーリー。

観終わって、もっと説得力ある描き方もあるような気がして、素材はいいのにちょっともったいないなあと思いつつ、後味の良い、じんわりいい映画でした。

もったいないなあと思ったのは、たとえば、原作からそうなのか、脚本あるいは演出や構成でのアレンジなのか分かりませんが、大げさというか、クサい台詞や演技が時々あって、実際はこんなことないよなあ、と思ってしまったり、外山の内心の心象を表現する故郷の森を彷徨うシーン、和音が自らの呪縛を解いていく場面で水中から水面に向かって必死に泳いで上がっていくシーンなど、比喩的な描写が何回もあったのですが、時にちょっとはまらない場所もあったりしました。アニメであれば効果的に描けるのでしょうけど、実写では撮影上の制約などどうしても限界があります。

とはいえ、物語に身を委ねて観ていくと、じーんときたり、涙腺が緩むシーンもあって、選んだ道で努力を積み重ねていくことの大事さが伝わる作品でした。ピアノに打ち込む姉妹を演じた上白石姉妹の演技も良かった。