鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

ツール・ド・フランス2018(その3)

NHK-BS1で深夜に放映している「Dairy ツール・ド・フランス2018」の放送も、ついにパリ・シャンゼリゼのゴールを迎えました。

www4.nhk.or.jp

2度目の休息日の後のピレネーの山岳ステージでもスカイのチーム力が光りました。山岳賞(マイヨ・ポワ・)を狙うクライマーが逃げを打つ中、総合優勝を争うライバルたちがいる集団をコントロールし、他のチームが揺さぶりを掛けても、数的優位を保って決定的な逃げを許さない安定したレース運びでした。

17ステージは、ツール初という65キロの短距離山岳ステージ。ナイロ・キンタナが最後逃げを決め、今大会初のステージ優勝を飾りましたが、マイヨ・ジョーヌのトーマスに付けた差は47秒、それまでの差を大きく縮めるには至らず、その後のステージで逆に大差を付けられ、上位圏内から脱落してしまいました。

最後の山岳ステージとなった19ステージでは総合4位のプリモシュ・ログリッチェ(ロットNL)がトーマスたちに19秒差を付けて優勝、フルームをわずかにかわして総合3位に浮上しますが、翌日の個人タイムトライアルで再び4位に後退、結局、トーマスが最後までマイヨ・ジョーヌを守り切って初優勝を飾りました。

ピレネーの山岳ステージでは、ツール総合優勝4回を誇るフルームがライバルたちのアタックに付いていけない場面もありました。今大会に限っていえば、1ステージでの落車の影響がどの程度あったのか、フルームはステージ未勝利、マイヨ・ジョーヌを1度も着ることなく大会を終えました。今後、トーマスがフルームに代わってチームのエースになるのかは分かりませんが、フルームも総合3位、チームの抜群のサポートもあったとはいえ、他のチームのエースと比べれば全く遜色ない成績なわけですから、このままサポートに回るとも思えません。今後の動向が気になるところです。