鷺の停車場

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「この世界の片隅に」@キネマ旬報シアター

ある夜、柏駅西口にある「キネマ旬報シアター」へ。

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この週の上映作品。 

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観たのは「この世界の片隅に」。この映画館での上映は、確か昨年5月、8月、本年1月と行われていたので、今回で4回目の上映ということになります。当初は8/17までの2週間とアナウンスされていましたが、さらに1週間延びて8/24までの上映です。

私自身、スクリーンで観るのは、3月末に土浦セントラルシネマズで観て以来、約4か月ぶり。

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スクリーンは、地階のスクリーン2(148席)。入ってみるとお客さんは10人ほど。
同時期に行われていた真上にあるスクリーン3での「リズと青い鳥」の上映(私もこの少し前に観に行きました)は、関東で唯一の上映館ということもあって、毎回結構な数のお客さんが来ていたようですが、こちらの方は少々さみしい入り。

広島「原爆の日」の直後、終戦記念日の直前という時期、テレビで流れる平和記念式典の様子や戦争当時の様々な映像を見て間もないこともあって、映画のどことなくほんわかした映像を、その陰にあったはずの厳しい現実に想いを馳せながら観ることになりました。そのためか、素直に作品の世界に入り込んで観るというのではなく、一歩引いたところから少し考えながら観るような形となって、これまでとはまた違う印象を受けましたが、それでも最後にはやはり涙がこぼれました。

ところで、「この世界の片隅に」は、8月中旬までは全国で20館近くで上映が行われていますが、下旬になると上映館は一桁になり、9月に入ると再び土浦セントラルシネマズの1館のみの上映になってしまう見込みです。この作品がいまだに公開から600日以上の連続上映が続いているのは、今年6~7月など唯一の上映館となった同館の孤軍奮闘のおかげです。9/9(日)には、いよいよ同館で片渕監督の挨拶が行われるとのこと、勝手ながら喜ばしい気持ちです。その日に行けるかどうかはわかりませんが、いずれ同館に再びお邪魔してみたいと思います。