鷺の停車場

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映画「マリと子犬の物語」

映画「マリと子犬の物語」(2007年12月8日(土)公開)をDVDで観ました。 

マリと子犬の物語 スタンダード・エディション [DVD]

マリと子犬の物語 スタンダード・エディション [DVD]

 

新潟県中越地震で大きな被害を受けた山古志村での実話を基にした絵本を映画化した作品だそうで、監督は猪股隆一。次のようなあらすじ。

山古志村で暮らす石川家。母を亡くしている亮太と彩の兄妹は、拾ったメス犬をマリと名付けてかわいがり、成長したマリは3匹の子犬を産む。それから間もなく、新潟県中越地震により、家にいた彩と祖父・優造は倒壊した家の下敷きになってしまう。庭で子犬を世話しているマリは何度も彩たちを励まし、やがて救助に来た自衛隊員を彩たちの家まで導く。彩たちは救助されるが、避難のヘリコプターにはペットを乗せることができず、泣く泣く置き去りにするしかなかった。

石川家をはじめ村人は避難所暮らしを強いられる。そんな中、近づく嵐で村が水没するかもしれないと知った亮太と彩は、マリたちを救おうと避難所を抜け出し村に向かうが、途中で彩が熱で倒れ、父・優一に保護される。

取り残されたマリたちは、全村避難で食べ物も十分にない中で必死に生き延びていた。

地震から16日が経って、ようやく一時帰宅が許される。優一、亮太と彩の3人が村に戻ると、3匹の子犬とマリの姿があった。一家はマリたちとの再会を喜び、避難所で一緒に暮らし始める。(ここまで)

ネットでの映画情報などを見ると総じて評価が良かったので期待して観はじめたのですが、期待値を高めすぎてしまったのか、正直それほど響いてきませんでした。

ストーリー展開が分かりやすいのが裏目に出たのか、全体の構成なのか、演出や演技のなのかはよく分かりません。ただ、兄妹役の子役の脇を固める父・優一役の船越英一郎、祖父・優造役の宇津井健などの演技がどうしてもテレビの2時間ドラマのような感じがしてしまったのは事実(私の先入観のせいかも)。映画館のスクリーンで観ていれば、また印象は違ったのかもしれませんが。

それでも、例えば、倒壊した家の下敷きになった2人を励まし、自衛隊員を2人のもとに誘い、2人を救助して飛び立つヘリを走って追いかけるマリの姿は、じーんと来るものがありました。