鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「旅猫リポート」

仕事帰り、丸の内ピカデリーで映画を観ました。

f:id:Reiherbahnhof:20181110092535j:plain
1階のチケット売場。

松竹系のメイン館であろう映画館、1年ほど前に「この世界の片隅に」の爆音上映をピカデリー3で観たことがありますが、この日はピカデリー1で「旅猫リポート」(10月26日(金)公開)を観ます。

reiherbahnhof.hatenablog.com

f:id:Reiherbahnhof:20181110092702j:plain
1階エレベーターホール上の看板。ピカデリー1と2の上映作品が反対ですが・・・

f:id:Reiherbahnhof:20181110092848j:plain
エレベーター内の案内。
ピカデリー1・2は、ルミネが入っている有楽町マリオン有楽町センタービル)の9階にあります。かつては、2月に閉館した同じ有楽町マリオンにあった948席の東宝系の日劇1、さらにその前は、1,000席超の新宿ミラノ座など、より大規模なスクリーンもありましたが、現在では、このピカデリー1が座席数では802席で国内最多なのだそうです。

f:id:Reiherbahnhof:20181110093010j:plain
9階の入口。手前がピカデリー1、奥がピカデリー2の入口です。

f:id:Reiherbahnhof:20181110093146j:plain
1階の座席表。580席の1階席のほか、222席の2階席があります。

f:id:Reiherbahnhof:20181110093206j:plain
1階席のほぼ真ん中あたりのI列に座りましたが、ちょっと画面に近すぎる感じ。傾斜も緩く見上げる感じだったので、2階席の前の方が見やすいのではないでしょうか。座席は一般的なシネコンと大差ありません。

2階席の様子は分かりませんが、お客さんはおそらく3~40人程度。平日とはいえ、このロケーション、仕事帰りでも間に合いそうな19時台の上映としては、寂しいなあというのが率直な感想。

f:id:Reiherbahnhof:20181110093604j:plain

f:id:Reiherbahnhof:20181110093612j:plain
(以前もらったチラシ)

有川浩の同名の小説を映画化した作品。監督は三木康一郎

大まかなあらすじは、猫好きの宮脇悟(福士蒼汰)と、悟に助けられ飼い猫となったナナ(声:高畑充希)。自分でナナを飼えなくなった悟は、ナナの新たな飼い主を探して昔の友人たちを訪ねて旅をするが、悟から離れる気のないナナはなつこうとせず、結局悟はナナを、小学生の頃からお世話になってきた叔母(竹内結子)の許に連れて帰ることになる。その後入院することになる悟だが、ナナとの深い絆が失われることはない・・・というもの。

これ以上書くとネタバレになってしまいますが、その過程で、友人たちとのかつての思い出が回想シーンとして挿入され、悟の様々な過去が明らかになっていきます。原作を知らない私には予想もつかないような展開もありました。
ちなみに、チラシの裏面に「旅の終わりに明かされる、悟の「秘密」とは」とありますが、その「秘密」が、旅の終わりに明かされるのは、我々観客に対してであって、悟は以前から知っているという設定。

猫好きの人にはたまらない映画だろうと思います。ナナの演技?がシーンにとてもはまっていて、どうやってこう上手く撮れたのだろうと感心することしきり。
特に猫好きではない自分には、回想シーンはかったるいところもあって、最初の3~40分くらいは、途中で帰ろうかと思うくらいでしたが、旅が終わった後は、猫ってこんなに人間思いなのかなあという引っ掛かりは感じつつ、泣ける展開で、すっかりやられてしまいました。看護婦さん(戸田菜穂)の気の利いた対応は特に印象に残りました。