鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

アニメ「夏目友人帳 いつかゆきのひに」

夏目友人帳 いつかゆきのひに」(2014)を借りて観ました。

テレビアニメ「夏目友人帳」のOVAとして制作・発売された作品だそうです。しばらく前に、劇場版の「夏目友人帳~うつせみに結ぶ~」を観て、落ち着いた雰囲気でいて、ちょっと切ない物語の運びが良かったので、他のも見たいと思い、テレビアニメ版を最初のシリーズから見始めるのは巻が多く大変そうなので、まずはこれを借りてみました。

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ある雪の日、家で昔の品々を整理する塔子(伊藤美紀)。珍しい雪に心踊り散歩に出かけた夏目貴志神谷浩史)は、雪だるまのような妖に出会う。貴志が「モコモコ」と名付けたその妖は、あたたかいものを探しているというが、自分でもそれが何かは分からない。貴志は自分が巻いていたマフラーを渡すが、モコモコが触るとマフラーは凍ってしまう。いったんはモコモコを置いて立ち去る貴志だったが、その夜マフラーを返しにやってきたモコモコの話を聞いて気になった貴志は、翌日、モコモコと一緒にそれを探しに行くのだった・・・というあらすじ。

探しているものは自分の中にあり、しかも、それを見つけた時には消えてしまう運命の下にある妖の、ちょっと切ない物語。

劇場版のような伏線や大きい展開があるわけではありませんが、やはり、物語の運びはいいなあ。一途に何かを探すモコモコの雰囲気も良かった。

特典映像であわせて入っていた「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」も心あたたまる掌編でした。