鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

アニメ映画「劇場版 幼女戦記」

休日の朝、TOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。

f:id:Reiherbahnhof:20190219050040j:plain

f:id:Reiherbahnhof:20190219050059j:plain
朝9時半ごろ、映画を観る人が次々とやってきます。

f:id:Reiherbahnhof:20190217085751j:plain

f:id:Reiherbahnhof:20190217085759j:plain
(以前もらったチラシ)

観たのは「幼女戦記」(2月8日(金)公開)。カルロ・ゼン作のライトノベルを原作とするテレビアニメの劇場版。原作・テレビアニメは未見ですが、テレビアニメ版の後を描いた作品のようです。

この作品も全国43館での公開と、先日ここに観に来た「洗骨」と同様の小規模上映。公開後の評価が良いようで上映館の拡大が決まったようですが、今のところ、千葉県内ではここを入れて3館のみ、TOHOシネマズではほかに10館程度しか上映していません。こういう映画をちゃんと上映するところは、この映画館ならではと感じます。小規模公開作品を積極的に扱うのは、支配人など映画館サイドのスタンスなのか、立地などを考慮してのTOHOシネマズ全体での位置付けなのか、あるいは配給サイドの営業戦略なのか、興味深いところです。

f:id:Reiherbahnhof:20190219050121j:plain

f:id:Reiherbahnhof:20190219050129j:plain
上映は165席のスクリーン7。この館の11スクリーンの中では4番目に大きい箱。数えたわけではありませんが、お客さんは60人くらいでしょうか。自分の予想以上によく入っています。

f:id:Reiherbahnhof:20190219050145j:plain
スクリーンサイズは3.9m×9.4m。

本編上映直前、本作上映時限定と思われる本作の主要キャラクターによるマナーのお願いが流れ、その後照明が落ちて、映画泥棒が流れてから本編の上映が始まりました。せっかく本作限定の映像を流すなら映画泥棒と順番を逆にした方が良かったのに、と思いながら、本編を観始めました。

映画のあらすじは、公式サイト掲載のイントロダクションから引用すると、

統一暦1926年。ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐(悠木碧)率いる、帝国軍第二〇三航空魔導大隊は、南方大陸にて共和国軍残党を相手取る戦役を征す。凱旋休暇を期待していた彼らだが、本国で待ち受けていたのは、参謀本部の特命であった。曰く、『連邦国境付近にて、大規模動員の兆しあり』。新たな巨人の目覚めを前に、なりふり構わぬ帝国軍は、自ずと戦火を拡大してゆく……時を同じく、連邦内部に連合王国主導の多国籍義勇軍が足を踏み入れる。敵の敵は、親愛なる友。国家理性に導かれ、数奇な運命をたどる彼らの中には、一人の少女がいた。メアリー・スー准尉(戸松遥)。父を殺した帝国に対する正義を求め、彼女は銃を取る。

というもの。

初見では楽しめなさそうなタイプの映画のように思えたので、観る前に、ネットで原作の設定やあらすじをざっとだけ確認して臨んだのですが、とても面白かった。

全くの初見では理解が追いつかない面もあるのかもしれませんが、私のように基本的な設定などをにわか仕込みで仕入れた程度でも、十分楽しめました。舞台が、第一次世界大戦第二次世界大戦におけるヨーロッパ戦線、ドイツの対フランス・旧ソ連との戦争が下敷きになっていることはすぐに分かります。私はもはや記憶が曖昧になっていますが、世界史(両大戦の事実経過)が頭に入っているともっと楽しめるのかも。

絵はテレビアニメの延長っぽい雰囲気で、取り立てて素晴らしいという感じはありませんでしたが、戦闘シーンが多いこともあって、音の迫力は凄い。音響監督は「ガールズ&パンツァー」シリーズでも音響監督を務めている岩浪美和、遺憾なく腕をふるっています。これはスクリーンの音響で観るべき作品。イオンシネマのULTIRA、立川シネマシティの極上爆音上映など、迫力ある重低音がウリのスクリーンで観るとさらに凄そうです。

帰ってから調べてみると、dアニメストアでテレビアニメ版が配信されているようです。映画が想像以上に良かったので、テレビアニメ版も見てみようと思います。