カルロ・ゼン作の同名小説を漫画化した、東條チカ「幼女戦記」の続きです。
第7巻
Kapitel:19 ノルデンⅥ
原作の第2巻の第3章「ノルデンⅡ」、おおむねテレビアニメ版の第7話「フィヨルドの攻防」に対応する部分。冬季攻勢という愚を犯そうとする帝国軍に、ターニャは夢の中で「存在X」と対峙する。統一暦1925年11月16日、ルーデルドルフに意見を求められ、立案中の作戦を見透かすような見解を述べるターニャに驚愕するルーデルドルフは、ターニャに期待を寄せる。
Kapitel:20 ノルデンⅦ
原作の第2巻の第3章「ノルデンⅡ」、おおむねテレビアニメ版の第7話「フィヨルドの攻防」に対応する部分。統一暦1925年11月29日、オースフィヨルドへの艦隊侵入に際し、砲台の制圧を命ぜられるターニャ。2日後、輸送機でオースフィヨルドに向かう第二〇三航空魔導大隊は、砲台制圧に出撃するのだった。
Kapitel:21 ノルデンⅧ
原作の第2巻の第3章「ノルデンⅡ」、おおむねテレビアニメ版の第7話「フィヨルドの攻防」に対応する部分。統一暦1925年12月1日早朝、オースフィヨルドは第二〇三航空魔導大隊の空挺奇襲に混乱する協商連合軍。迎撃に向かったアンソン大佐は「ラインの悪魔」が再び自分の前に姿を現したことに、撃墜しようと立ち向かう。
第8巻
Kapitel:22 ノルデンⅨ
原作の第2巻の第3章「ノルデンⅡ」、おおむねテレビアニメ版の第7話「フィヨルドの攻防」に対応する部分。1925年12月1日、オースフィヨルド沿岸要塞上空、アンソン大佐率いる魔導部隊は第二〇三航空魔導大隊を迎撃するが、砲台は制圧され、帝国軍北洋海兵魔導大隊の増援に引き下がらざるを得ない。艦隊の侵入を許し、協商連合の敗北が決定的となる。同月4日、連合王国ロンディニウムでは、協商連合評議員の輸送依頼を受け入れる。
Kapitel:23 ノルデン沖の悪魔Ⅰ
原作の第2巻の第4章「ノルデン沖の悪魔」に対応する部分で、テレビアニメ版では一部第7話「フィヨルドの攻防」に転用されています。統一暦1925年12月10日、協商連合アーネルスネ港、アンソン大佐は妻と娘メアリーと別れを惜しむ。メアリーは父にクリスマスプレゼントとして最新型の短機関銃を贈る。翌日、帝国北方海岸部都市で、地元名士たちとの会食中、ターニャはルーデルドルフからの電話で駐屯地への集合命令を受ける。
Kapitel:24 ノルデン沖の悪魔Ⅱ
原作の第2巻の第4章「ノルデン沖の悪魔」に対応する部分。やることなすこと全て裏目に出ていないかと訝るターニャだが、命令を受け、会食を中座して駐屯地に戻る。時代は飛んで1967年、アンドリューは引き続き「十一番目の女神」の謎を探索する。
第9巻
Kapitel:25 ノルデン沖の悪魔Ⅲ
原作の第2巻の第4章「ノルデン沖の悪魔」に対応する部分、テレビアニメ版では一部第7話「フィヨルドの攻防」に転用されています。冒頭、ターニャが孤児院から士官学校に志願するまでのエピソードが挿入されています。そして、1925年12月11日、帝国領北方都市保養地、休暇を取り消されたヴィーシャは幼年学校の友人エーリャとの会食を切り上げて駐屯地に向かう。北洋艦隊司令部からの直接の求めにより、捜索遊撃戦闘命令を受けた第二〇三航空魔導大隊は出撃、偶然にも協商連合評議員を輸送する連合王国艦船に遭遇、攻撃する。アンソン大佐率いる魔導部隊が迎撃に出るが、アンソンはターニャに胸を刺され、命を落とす。
Kapitel:26 ノルデン沖の悪魔Ⅳ
原作の第2巻の第4章「ノルデン沖の悪魔」に対応する部分。死に至るアンソンに、「存在X」は娘メアリーに力を授ける。このあたりは原作小説よりも踏み込んだ描写です。
一方、敵魔導部隊を撃退したターニャは、敵艦船に一撃を加え離脱する。「安全」なコースで帰還するはずが、またも偶然に、協商連合評議員を乗せた国籍不明船に遭遇する。極秘の軍事行動と確信したターニャは己の幸運に歓喜する。
9巻まできて、原作小説の第2巻の途中、おおまかにいえば、原作小説1巻分をコミック5巻で描いているペースになります。現在公開中の劇場版で描かれているのはほぼ原作小説の第4巻あたりの部分なので、このペースだと、今映像化されている第4巻まで描くだけでも、あと10巻くらい必要になりそうです。
