鷺の停車場

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LIVE ZOUND「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」@川崎・チネチッタ

5月1日の映画行脚、有楽町で「こどもしょくどう」を観終えた後、昼食をとってから、JRで川崎のチネチッタに移動。

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お昼を食べるのに当初の見込み以上に時間を費やしてしまったため、JR川崎駅に着いたのは上映開始時間の2分前。予告編が10分ほどあるだろうから本編にはギリギリ間に合うかも、と思い、人込みの中、かなりの速足で向かいました。(なお、本稿のほとんどの写真は上映後に撮ったもの)
映画館は、ショップ・レストラン・ライブホールなどの複合施設ラ・チッタデッラの一部に入っているのですが、場所がよく分からず、インフォメーションなどのスタッフに聞きながら何とかたどり着き、予約していたチケットを発券してスクリーンへ。

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この日の上映スケジュール。

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観たのは「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」(4月19日(金)公開)。公開初週に1回観たのですが、音響がいいスクリーンでもう1回観たくなって、川崎まで足を伸ばしてみたのです。

reiherbahnhof.hatenablog.com

なお、既に週の後半とあって、公開2週目の入場者プレゼントはこの日の朝には配布終了になっていたようでした。

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上映は532席とこの映画館最大のCINE8。チネチッタ独自の新音響システム「LIVE ZOUND」での上映です。ここまでたどり着いた時点で、上映開始時刻を既に10分ほど経過。急いで中に入ると、既に照明は落ちています。暗くて列や席の番号がちゃんと確認できない中、おそらくこのあたりだろうと思しき空席に座ると、間髪入れず富士山の映像に「松竹」のロゴが出る本編冒頭の映像が始まります。ホントにギリギリセーフでした。画面が明るくなったシーンで席の番号を確認してみたら、ちゃんと予約した席に座れていて一安心。

上映終了後にざっと見た感じ、200人くらいは入っていたようでしたが、観客が多い割に物音が少ないのは嬉しいところ。私と同様に音響目当ての方も少なくなかったのかもしれません。

期待していた音響は、中央ではなく右寄りの席に座ったせいもあるのか、左右のスピーカーからの音が溶け合わずに聞こえるところもありましたが、分離が良い音で、前回よりも周辺音がよく聞こえていました。特に、終盤のコンクール本番の「リズと青い鳥」の演奏シーンは、期待どおり圧倒的。前回は気になった細かいカメラワークは今回はさほど気になりませんでしたが、もう少し落ち着いたカット割りの方が、さらに感銘が深かったのでは?という気がしました。

前回この作品を観てから、昨年の映画「リズと青い鳥」を改めて観直し、テレビアニメの1期・2期もちょこちょこダイジェスト的に見返したこともあって、前回とは多少印象が違って見えました。

リズと青い鳥は、3年生の傘木希美(フルート)と鎧塚みぞれ(オーボエ)の物語として描かれているわけですが、2年生の高坂麗奈(トランペット)と黄前久美子ユーフォニアム)の2人の関係を重ね合わせているかのように映ります。それにしても、あがたまつりの夜、麗奈が久美子のためにトランペットで吹く「リズと青い鳥」第3楽章のオーボエソロパート冒頭部の演奏はまさに超高校級の上手さ。B♭管のトランペットで、ハイD(たぶん)という普通の吹奏楽曲やオーケストラ曲では滅多に出てこないハイトーンまで出てくるメロディを、あそこまで音楽的に吹いてしまうところは、さすがと言うほかありません(ま、実際の音源はたぶんプロのトランペット奏者が吹いているのでしょうけど)。

前回観たときのブログでも書いたとおり、全体としてはいい作品なのですが、本編なきダイジェスト版というべき駆け足感はやはり感じて、吉川部長や中川副部長をめぐる人間模様とか、もう少し掘り下げて物語を追っていきたい気がしました。もう少し時間が経ったら、改めて原作を読み直してみようかと思います。