鷺の停車場

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映画「町田くんの世界」を観る

映画「町田くんの世界」(6月7日(金)公開)を観ました。

公開前から家族が行きたがっていたのですが、なかなか機会が合わず、公開3週目になってようやく観賞。
行ったのはTOHOシネマズ流山おおたかの森。もう1日1回の上映になっているので、さほど客足が伸びなかったのでしょう。実際、ここでは、明日6/27(木)で上映終了になってしまう模様。

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休日の朝、ロビーはけっこう賑わっています。

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上映は106席のスクリーン10。中に入るとお客さんは20人ほど。

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(チラシの表裏)

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(チラシの中見開き)

公式サイトに掲載されている作品情報によると、

これまでのどんな主人公とも違っている、町田くん。運動も勉強も出来ないけれど、たったひとつの才能は、すべての人を分け隔てなく愛することだった! そんな“人が大好きな”町田くんが、“人が大嫌いな”の猪原さんに出会ったことで、初めて“わからない感情”に向き合うことに。そして、まわりのすべての人を巻き込んで、驚天動地の物語が動き出す!

というあらすじ。

町田一と猪原奈々の主役2人はともに新人の細田佳央太、関水渚。モデルで学校の女子の人気を集める氷室雄に岩田剛典、その彼女の高嶋さくらに高畑充希、町田くんを見守るクラスメートの栄りらに前田敦子、西野亮太に太賀、雑誌記者の吉高洋平に池松壮亮、その妻の吉高葵に戸田恵梨香、雑誌編集長の日野に佐藤浩市、町田くんの両親に北村有起哉松嶋菜々子というキャスト。

安藤ゆき作の同名マンガの映画化ということですが、あまりに雰囲気が違って、これは、原作マンガの映画化ではなく、原作マンガを翻案してラブコメディ映画に再構築した二次創作、というのが素直な感想。原作の雰囲気を期待して観ると、あまりにテイストが違いすぎて、落胆を通り越して笑えてくる、という感じ。同じ作品だと思わずに観た方がいいですね、これは。

ただ、あの原作の空気感を実写で描き出すのは難しいと思うので、素直に実写化しようとしても、どこまでうまくできたのかは分かりません。マンガの実写化は、原作マンガファンからの受けが良くない場合の方が多いように思いますし、開き直ってここまで突き抜けてみる、というのは、意外といいアイデアだったのかもしれません。ラブコメディとしては、それなりによくできた作品のように思いました。タイトルを変えたりした方が、がっかりする人が少なくて良かったのではないかと思ったりもします。

主役の2人は、演出であろうわざとらしい演技はありましたが、ほかは違和感ない演技。周りを堅めるクラスメイトなどの前田敦子、岩田剛典、高畑充希、太賀は、おおむね実年齢が20代後半と設定より10歳くらい上で、年増な高校生だなあという印象でしたが(特に高畑充希)、コメディということもあって、それほど気にはなりませんでした。そういえば、前田敦子は、つい先日観た「旅のおわり世界のはじまり」の主演でしたが、雰囲気が全く違って、面白かった。

でも、家に帰って改めて原作マンガを読み返すと、やはり、この空気感を率直に映像化したものも見てみたくなりました。1クールでテレビアニメ化されるといいのですが・・・