鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

テレビアニメ版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を見る

昨日夜に上陸した台風19号、私自身は運良くほとんど被害を受けずに済みましたが、東日本の各地で浸水や土砂崩れ、停電など大きな被害が出ているようです。一刻も早く復旧・復興が進むことを願っています。

昨日は、午前中も開いているお店はコンビニや一部のスーパーなどごくわずか、それらのお店の多くも、午後になるにつれ閉まっていったのだろうと思います。昼過ぎには鉄道も止まり、雨風も次第に強くなっていく状況、家に閉じこもっているしかありませんでした。

その間、ネット配信でテレビアニメ版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を一気に見ました。

劇場版は昨年DVDで観ていました。劇場版も心を打つ作品でしたが、テレビアニメ版のダイジェストが回想シーンとして挿入されるスタイルだったので、初めて観た私には消化不良感があったので、いずれテレビアニメ版も見てみたいと思っていました。

2011年春シーズンにフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された作品。監督は長井龍雪、脚本は岡田麿里、キャラクターデザインは田中将賀、これら3人の「超平和バスターズ」が原作ということになっています。

全体のおおまかなあらすじは次のような感じ。

 

小学生時代に「超平和バスターズ」を結成し秘密基地で仲良く遊んだ、じんたん(宿海仁太入野自由)、あなる(安城鳴子戸松遥)、ゆきあつ(松雪集櫻井孝宏)、つるこ(鶴見知利子早見沙織)、ぽっぽ(久川鉄道近藤孝行)とめんま本間芽衣子茅野愛衣)の6人。めんまの不慮の死で、他の5人はその後疎遠となっていた。
高校生になったじんたんは学校に行かず家に引きこもっていたが、そこに年相応に成長した姿のめんまが現れ「私の願いをみんなと叶えてほしい」と頼む。
困惑するじんたんだったが、めんまの願いが何かを探ろうと、かつての秘密基地に向かう。そこで偶然にぽっぽに再会したことをきっかけに、かつての「超平和バスターズ」のメンバーも巻き込んでいく。最初はじんたんを信用しなかったかつてのメンバーも、それぞれの複雑な人間関係を抱えながら、めんまの願いが何かを探り、それを叶えようと協力していく。
メンバーたちは、めんまが残した日記から、小学生の時には実現できなかった打上げ花火がめんまの願いだと推測し、バイトでお金を貯め、めんまの母・イレーヌ(大浦冬華)の反対などの障害を乗り越えて実現するが、めんまは消えなかった。
ゆきあつが5人のメンバーを呼び集める。メンバーはそれぞれ、自らの負い目や嫉妬を告白し、心からめんまの願いを叶えたかったわけじゃなかったと悔やむ。今度は本当にめんまの願いを叶えようと意気投合し、じんたんはめんまを呼びに自宅に戻る。
その頃、家にいためんまは叶えてほしかったお願いを思い出す。それは入院していたじんたんの母親とめんまが約束していたことだったが、それは既に叶っていて、めんまの姿は消え始めていた。家に戻ったじんたんはめんまを背負って皆が待つ秘密基地に走るが、着いた時にはじんたんにもめんまの姿は見えなくなっていた。めんまの名を呼び探し回る5人にめんまは最後の力を振り絞ってそれぞれのメンバーに手紙を書く。手紙を読んだ5人の前にめんまが姿を現す。そして、メンバーに別れを告げてめんまは消えていく。

 

劇場版で観たときは、各メンバーの感情の高ぶりや衝突、号泣などは、過剰な感情表出と感じる部分もありましたが、テレビアニメ版で順を追って見進めていくと、劇場版で感じたほどの違和感はなく、心にすっと入っていく感じがあって、我慢しても涙が出てくる、そんな感じで、とても良かった。とりわけ、最後の数話の感涙必至の展開はすごかった。「泣けるアニメ」の筆頭格に挙げられるのも納得でした。