鷺の停車場

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土浦セントラルシネマズで「この世界の片隅に」を観る

この世界の片隅に」が本日、公開3周年を迎えました!おめでとうございます。

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この長期にわたる連続上映をほぼ単館で成し遂げた土浦セントラルシネマズに、先日再び行ってきました。

12月20日(金)には、新たシーンを加えた「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が公開されることになっています。11月4日(月)には、東京国際映画祭で「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の特別先行版が上映され、いよいよ新作の方に関心が向いてきましたが、新作の公開後には現行版をスクリーンで観る機会はなくなるような気がするので、その前にもう一度観てみようと思ったのです。

この映画館は、今年のお盆の時期に本作と「アリーテ姫」を観に来て以来約3か月ぶり、合わせて6回目になります。

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この日の上映作品。

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この日の上映時間。上映はシネマ1だけのことも多いですが、この日はシネマ2でも上映していました。

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入口脇には、8月に片渕監督が来場されたときにサインされたポスターがまだ飾ってありました。

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券売機でチケットを買ってロビーへ。

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ロビーの展示は、8月に来たときほどではないように思いますが、相変わらず凄いです。メッセージカードもこれだけの数貼ってありました。

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公開1,000日を記念して8月に片渕監督たちが来場されたときの記念写真も飾ってありました。

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前回来た時に続いて、今回も貸切りでした。新作の公開が近付く中、スクリーンで現行版を観ようと思う方はなお少なくなっているのかもしれません。休日ですらこうですから、平日は全くお客さんがいないことも珍しくないだろうと想像します。

「すずさんのありがとう」→「この世界の片隅に」予告編→映画泥棒→本編→「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」特報→のんさんビデオメッセージ→予告編と上映されました。前回は、初めての貸切りに何となく不安を感じながら観た記憶がありますが、今回はじっくり観ることができました。数多く観て展開がすっかり頭に入ってしまっているせいで、前半のユーモラスな部分では正直ちょっと退屈に感じるところもありましたが、シリアス度がぐっと高まる後半は何度観てもやはり引き込まれます。晴美さんの「大和がおってじゃ」に涙が出たのは初めてでした。

この映画館では、12月20日の「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の公開まで現行版の上映を続けると明らかにしていますが、私が現行版をスクリーンで観るのは、現実的にはこれが最後になるだろうと思います。

改めて数えてみると、本作は、一昨年の1月に初めて接してから、合計20回ほど、10館12スクリーンで観ていました。新作が本作と比べてどうかは分かりませんが、仮により響く作品だったとしても、もうこれだけ数多く観に行くことはないように思いますし、これを超える数スクリーンに足を運ぶ作品が今後出てくる可能性はかなり低いだろうと思います。相当久しぶりに再びスクリーンに足を運ぶようになるきっかけをくれたという意味でも、私にとってとても大切な作品になりました。

新作では、新たなシーンも加わって、これまでのシーンもまた見え方が変わってくるのでしょう。公開を楽しみに待ちたいと思います。