鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」をDVDで観る

劇場版アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」(6月15日(土)公開)をDVDで観ました。

先日、たまたまレンタルDVDのお店に入ってみたら、レンタルが始まったばかりの本作が並んでいたので、再び観たくなって借りてきました。

 

もうDVDも出たので、ネタバレを気にせず、おおまかなあらすじを紹介すると、


藤沢に暮らし、七里ヶ浜にある高校に通う高校2年生の梓川咲太【石川界人】は、1つ上の先輩で芸能人の恋人・桜島麻衣【瀬戸麻沙美】と過ごしていたが、12月、突然、かつての初恋の人・牧ノ原翔子【水瀬いのり】がやってくる。2人は猫を可愛がりに時折咲太の家を訪れていた同姓同名の中学生・翔子との関係を訝しむが、大人・翔子は、私、時々大きくなるんです、と語る。咲太はやむなく大人・翔子を家に泊まらせることになるが、麻衣との関係はぎくしゃくしてしまう。
そんなある日、中学生・翔子が心臓移植を受けなければ助からない重い病気であることが判明する。科学部で同学年の友人の双葉理央【種﨑敦美】は、大人・翔子は時間を止めたいと強く願う中学生・翔子が一足先に未来に到達した姿だと推理、大人・翔子もそれを認め、クリスマスイブに交通事故に遭った咲太の心臓の移植を受けて生きることができたと咲太と麻衣に明かす。
麻衣との日々を選ぶか、中学生・翔子の命を選ぶか悩む咲太。クリスマスイブの日、その時が来ないでほしいと願う咲太だったが、時間が迫ったとき、その足は交通事故現場に向かっていた。しかし、車が咲太に向かって飛び込んできたその時、麻衣が咲太を突き飛ばして身代わりとなり、麻衣が死んでしまう。
恋人を失い茫然自失となった咲太の前に、再び大人・翔子が現われる。事故の後、麻衣が偶然ドナーになってくれたと語る翔子は、麻衣を助けるために過去に戻るよう促す。咲太が目覚めると、クリスマスイブの午後だった。中学生・翔子ではなく麻衣を選ぶことを固く心に決めた咲太は、麻衣に会い、自分で何とかするから事故現場に行かないよう説得し、着ぐるみを着て交通事故現場に向かう。車が飛び込んできたその時、自分を突き飛ばすと、突き飛ばされた過去の自分に意識が戻っていた。
しかし、移植を受けられない中学生・翔子の容態は悪化する。大晦日、見舞いに訪れた咲太に、翔子は、全部わかってしまった、自分と出会わず咲太が苦しまなくていい未来にたどり着くためにやり直してくると語り、意識を失う。
そして年明け、過去が変わり翔子との関係が消えていた咲太と麻衣は初詣の後に七里ヶ浜の海岸を訪れる。波打ち際ではしゃぐ少女を見かけた咲太は、突然翔子の記憶が蘇って、牧之原さん!と叫ぶ。翔子はにっこり笑って、はい!咲太さん、と目に涙を浮かべながら返事するのだった。

 

というもの。


改めてテレビアニメ版と見比べてみても、自宅や高校でのシーンなど、テレビアニメ版でも出てきた描写は、やはり同じように見えます。クリスマスイブのイルミネーションの描写など、テレビアニメ版より作り込んでいると感じるシーンもありましたが、基本的には映像面はテレビアニメ版の延長といって良さそうです。

始まりは翔子と麻衣が咲太をめぐって火花を散らす修羅場に始まるいかにもラブコメ風ですが、麻衣と咲太が翔子からクリスマスイブに咲太が交通事故で死ぬことを聞かされてからは、一気に緊迫度を増してシリアスな展開になっていき、グッと引き込まれていきます。

映画としては作りに粗さは感じますが、タイトルで受けるイメージとはかなり違ったいい作品だと思います。