鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

橘由華「聖女の魔力は万能です 2」

橘由華「聖女の魔力は万能です 2」を読みました。

2016年4月から小説投稿サイト「小説家になろう」に連載が始まり、2017年2月にカドカワBOOKSから単行本として刊行が始まった作品で、テレビアニメ版が2021年4月からの2021年春クールに第1期、2023年10月からの2023年秋クールに第2期が放送されています。

第2巻の本作は、2017年2月刊行の第1巻から7ヶ月後の2017年9月に刊行されています。著者のあとがきを読むと、単行本化に際して、「小説家になろう」の連載時から、かなりエピソードが追加されたようです。

 

背表紙には、次のような紹介文が掲載されています。 

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 度重なる活躍で聖女疑惑を掛けられてしまったセイ。なんとかバレずに済んだけれど、監視付きの王宮で、本格的に魔法を学ぶことになってしまう。さらには、スパルタ講師のお眼鏡に適いすぎて、実戦訓練に連れて行かれることに……。「貴女には傷一つ付けさせません。私が守ります」ってそれ、"研究に必要な貴女には"って意味ですよね!?
 安心安全簡単な森だから、なんてヤバいフラグが立ちまくっている実戦訓練がそのまま終わるはずもなく……!?

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本書の冒頭のカラー挿絵で紹介されている主要登場人物は、次のとおりです。

  • セイ:”聖女召喚の儀”で喚び出された20代OL。派手に活躍しすぎて、聖女とバレそうになっている

  • アルベルト・ホーク:第三騎士団の団長。瀕死の重傷のところをセイに助けられ、それから感じの良い仲に

  • ユーリ・ドレフェス:宮廷魔導師団の師団長。綺麗な外見だが、その本性は……?

  • エアハルト・ホーク:宮廷魔道師団の副師団長で、アルベルトの兄。口数は少ないが、常識人かも?

このほかに、この第2巻で登場する名前が付けているキャラクターとしては、次の人たちがいます。

  • ヨハン・ヴァルデック:薬用植物研究所の所長で、ヴァルデック伯爵家の次男。アルベルトの親友。

  • ジュード:薬用植物研究所の研究員。人懐っこく面倒見が良い、研究所に入ったセイの面倒を見ることになる。

  • 愛良:セイと同時に異世界に召喚された女子高生・御園愛良(みその あいら)
  • エリザベス・アシュレイ:王宮図書室で出会った侯爵令嬢。セイとすっかり仲良くなり、リズと呼んでいる。

  • ジークフリート・スランタニア:スランタニア王国の国王で、カイルの父。

  • マリー:王宮でセイの世話をしてくれる侍女。
  • カイル・スランタニア:スランタニア王国の第一王子。アイラこそが聖女だと確信し、セイを放置する。

  • レイン・スランタニア:スランタニア王国の第二王子。

  • 宰相:スランタニア王国の宰相のドミニク・ゴルツ。
  • ダミアン・ゴルツ:カイルの幼馴染で側近の1人。ドミニクの息子。

  • マルク・ヤーン:カイルの側近の1人。

  • ヘルツォーク:王立学園(アカデミー)の教師。

本編は、主人公・セイの視点から描かれる6章と、その間に挿入されるセイ以外の者の視点から描かれる「舞台裏」と題する2つの閑話で構成されています。各章の概要・主なあらすじは、次のようなもの。

第一幕 鑑定

国内で唯一、人物に対して鑑定を行える魔導師であり、聖女召喚の儀の後、昏睡状態になっていた宮廷魔導師団師団長が1週間ほど前に意識を回復し、セイは鑑定を受けるため、ヨハンの同伴で宮廷魔導師団に向かう。自分のステータスに「聖女」と表示されているセイは、ステータスを確認されたら一発でアウトだと思い、気が重い。

師団長のユーリ・ドレフェスの部屋を訪れ、副師団長のエアハルト・ホークも同席してセイの鑑定が始まるが、ユーリの鑑定魔法は弾かれる。ユーリはセイのレベルが自分より高いことが考えられると言い、セイが基礎レベルが55だと伝えると、同席していて3人は驚愕する。ユーリはセイに魔法を使っているところを見せてもらい、金色の光が混じるセイの魔法が自分の使う魔法と違うことを指摘する。

鑑定の2日後、セイのもとに、国王が翌日に王宮で会いたいと伝える使者がやってくる。翌日、セイは早朝から王宮に移動し、侍女たちによって身支度を調えられ、護衛のために来たというアルベルトとともに王座の間に向かう。

王座の間で、ジークフリートは居並ぶ家臣たちの前で、公式に召喚とカイルの非礼を謝罪し、様々な功績を上げたセイにお詫びを含め恩賞を与えたいと言う。宰相は爵位でも領地でもなんでもいいと言うが、そうしたものは不要だが、何か受け取ってこの話を終わりにしたいと考えたセイは、あっても邪魔にならない恩賞をと考え、禁書庫の閲覧許可と、魔法を学ぶため講師を付けてもらうことを求め、ジークフリートはその要望を受け入れる。

舞台裏

ユーリは、王の執務室を訪ね、セイとアイラに鑑定魔法を施した結果を報告する。セイの基礎レベルがユーリより10も高いと聞いて、ジークフリートと同席していた宰相は鑑定魔法が弾かれるのも無理はないと思う。ユーリは魔法に金色の粒子が混じっているセイが十中八九聖女だろうと報告して、下がっていく。

ユーリが部屋を辞した後、ジークフリートは、カイルがアイラの保護に邁進した結果、周囲と軋轢が生じている状況に溜息を吐く。召喚の儀の際にカイルに放置されたセイの怒りが国に向かっているのは非常に問題だと考えるジークフリートは、正式な謝罪の準備を指示し、聖女として待遇する必要はあるが、あまり派手にはしない方がいいだろうと話す。

一方、師団長室に戻ったユーリ。ユーリは高い魔法の才能を前宮廷魔導師団師団長に見出されてその養子となって、宮廷魔導師団に入っていた。好きなように魔法を研究するために師団長となり、師団長としての業務は必要最小限しかしないユーリの補佐のため駆り出されたのがエアハルトだった。セイの魔力に興味津々のユーリに、エアハルトは今後やり過ぎないよう目を光らせなければならいことを憂えるのだった。

ここまでが、テレビアニメ第1期のEpisode 5「鑑定」にほぼ対応する部分になっています。

第二幕 特訓

謁見の数日後、恩賞について文官と打ち合わせをしたセイは、魔法のほかにも講義を受けることになる。

文官に受けたい講義の一覧を提出して数日後、講義が始まる。魔法の講師となったのは何と宮廷魔導師団師団長のユーリだった。聖女の能力に関する事柄はどれも国家機密で、セイの能力を知る者は少ないほどいい、また、セイの魔力について調べさせてほしいとユーリは話し、セイの魔力に興味津々なユーリはニコニコとして講義を始める。実技の時間も加わると、その柔らかい物腰とは裏腹に、ユーリの指導はスパルタだった。講義以外でも練習した方がいいと考えたセイは、第三騎士団の訓練に参加させてもらい、回復魔法を早く掛けられるよう練習する。1週間が経ち、訓練に参加した成果もあり、セイはユーリの予想よりも早く上達する。スパルタ指導は討伐に支援要請が来るからだろうと考えていたセイだったが、ユーリにはそんな意図はなく、セイの魔法を観察したかったからだった。しかし、セイほどの聖属性の魔法の使い手はおらず、支援要請は来るかもしれない、来るとすれば行き先は西の森だろうと話す。

第三幕 淑女

そして、セイが「淑女の日」と呼ぶダンスやマナーなどの講義が集中する日、セイjは支度のためにいつもより早く起きて王宮に向かい、侍女にドレスなど身支度を調えてもらう。午前にマナーの講義を受け、午後にダンスのレッスンを受けていると、アルベルトが顔を出し、講師の誘いでアルベルトとダンスを踊る。社交シーズンになってセイがパーティに参加する時には、自分にエスコートさせてほしいとアルベルトに言われ、セイは照れて顔を赤らめながら、エスコートをお願いする。

次の淑女の日、ダンスの講義は休みとなり、代わりにマナーの講師からの課題だとお茶会の招待状を渡される。それはアシュレイ侯爵家の令嬢からのお茶会の招きだった。セイがお茶会の場所に向かうと、待っていたのはリズだった。リズは、セイと同じく召喚され、王立アカデミーに通うアイラの状況などについてセイに話し、お茶会は無事に終了する。

ここまでが、テレビアニメ第1期のEpisode 6「淑女」にほぼ対応する部分になっています。

舞台裏

16歳の高校生の御園愛良は、コンビニに買物に出ようとした瞬間に異世界に召喚されていた。第一王子のカイルから国の危機的な状況など召喚の経緯を説明されるが、元の世界には戻れないと聞いて涙する。愛良を庇護しなければいけないと思ったカイルは、愛良を気遣い、愛良もカイルたちに依存するようになっていった。

王立学園に通うようになって、愛良は順調に能力を伸ばしていたが、学園にだいぶ慣れてきたころ、リズに声を掛けられ、婚約者のいる殿方と親しくするのはよくない、と忠告を受けるが、そこに険しい顔をしたカイルが駆け付け、アイラのことは自分が面倒を見る、とリズを咎め、愛良を連れて去っていく。リズは後からやってきたレインと、タイミングが悪かったと苦笑する。2人は、愛良がカイルに囲い込まれている状況を改善するため、リズが愛良を補佐する形にできないかと考えていたのだ。

一方、自室に戻った愛良は、女性の友人がいない状況に、リズの提案を受けた方が良かったのではないかと思い悩むが、現状を変えることは選ばなかった。

ここまでが、テレビアニメ第1期のEpisode 7「章間」にほぼ対応する部分になっています。

なお、テレビアニメ版では、セイを聖女だという声が高まるのを知ったカイルは、愛良の今後のことを思って、セイを放置したのは自分の驕りが招いた失態だが、自分の独断と暴走に巻き込まれたとなれば愛良も同情を受けるだろうと言って、最後まで無能で頑固なわがまま王子を確信犯的に演じる、という設定になっていましたが、本作ではそうした描写はありません。

第四幕 品種改良

禁書庫の閲覧許可が下りたセイは、久しぶりに行った図書館でさっそく禁書庫の本のページをめくり、上級ポーションに使われる薬草よりも効果の高い薬草の情報がないか探す。そこにやってきたユーリから、植物にも微量の魔力があると聞き、薬草に魔力を付与しようと試みるなど研究に打ち込む。ユーリは、魔物の殲滅に特化した魔法はあるが、それは聖女が使ったもので、存在のみが伝えられていて詳しいことは分からないと話す。

翌日、ユーリから聞いた聖女の術について考えるセイに、ヨハンは、聖女の術は、誰が使うにしても不変な共通項がなく、使用者によって発動方法も異なるのかもしれないと話す。

新鮮な空気を吸おうと研究所の外に出たセイが星空を見上げ、この世界に来てからのことを思い返していると、胸の辺りが温かくなり、胸から金色の霞のように光が広がり、その光が弾けると、空からキラキラと金色の粒子が降ってくる。

慌てて飛び出してきたヨハンは、霞がかかったところの薬草がそうでない薬草と違っていることに気付く。その薬草を使うと、他の人でも1.5倍の性能のポーションが作れることが分かる。

その後、セイはその魔法を再び発動できないか何度か試すが、再現できないでいた。

第五幕 討伐

召喚されてから9ヶ月、研究所でポーション作製に勤しむセイに、ヨハンは、今後の討伐に回復要員として参加してほしいとの使いが来たと伝える。予想どおりの内容に、セイはそれを二つ返事で了解し、西の森への討伐に参加する。

出発の朝、セイはヨハンやジュードたちに見送られて出発する。同じ馬車に乗るユーリから魔法の講義を受け、野営地では食事の準備を手伝うセイは、1日半ほどかけて、西の森の入口に到着する。

西の森に入り、ユーリやアルベルトたちとともに森の中を進んで行くと、徐々に魔物に遭遇する間隔が短くなっていき、セイも回復魔法を使って騎士たちを支援する。森の最深部に到着すると、窪地には黒い沼のようなものがあり、そこから魔物が次々と湧き出していた。そして、ついにサラマンダーが姿を現す。騎士たちやユーリも応戦するが、アルベルトが黒い狼のような魔物の攻撃を受けるのを見たセイが、嫌、やめて!と思った瞬間、聖女の術が発動し、光が弾けると、魔物も沼も何もかもが消え、そこには森があるだけになっていた。状況を理解した騎士たちは歓声を上げる。

ここまでが、テレビアニメ第1期のEpisode 8「覚醒」にほぼ対応している部分になっています。

第六幕 聖女

召喚されてから10ヶ月、討伐からしばらく経つと、セイは周囲の自分への態度が以前よりも恭しくなっていることに気付く。地方での討伐にも駆り出されるようになるだろうと聞いて、宮廷魔導師団に移らなければならなくなるのではと不安になるセイだったが、ヨハンは地方には地方独特の薬草やポーションがあるから、それを見て回る仕事だと思えば、研究所に在籍したままでも問題ないだろうと安心させる。

そんなころ、セイが王宮の回廊を歩いていると、リズとカイルが言い争っているのを見る。カイルは聖女と噂されているセイは聖女ではないと言い切り、たまたまそこに通りかかったセイに手を伸ばすが、アルベルトがそれを遮り、そこに現れたジークフリートは、セイが聖女であるとカイルに告げ、事情を聞くためカイルとリズを別の場所に連れていき、セイはその場を離れる。

王宮で働く人々からすっかり聖女として認識され、接する態度がますます丁寧になってくる中、セイはリズと愛良とのお茶会を開く。先の騒動の後、カイルは聖女に関する事柄から外されて王宮内で謹慎となり、取り巻きたちも自宅謹慎、第二王子のレインがカイルの後任の責任者となる。お茶会で、愛良がもう少し魔法の勉強がしたいと言うのを聞いたセイは、宮廷魔法師団に入団することを勧め、愛良は学園を卒業後、宮廷魔導師団に入団することを決める。

本章は、テレビアニメ第1期のEpisode 9「聖女」の途中までにほぼ対応しています。

(ここまで)

 

以上のとおり、この第1巻では、テレビアニメの第1期の中盤、第5話から第9話までに当たる部分が描かれています。

この続きも、少しずつ読み進めてみようと思います。

タカマル鮮魚店 セブンパークアリオ柏

週末にアリオ柏に行った際、1階にある「タカマル鮮魚店」でお昼を食べることにしました。


通路側は大きめの鮮魚店、店内奥の窓側は食堂になっています。

ここに食べに来たのは、およそ3年ぶりだと思います。


食堂の入口に向かう通路の横に、メニュー写真が貼られていました。


食堂入口のレジ前のメニューの紹介。値段は、メニューによっては変わっていないものもありますが、全体的には3年前の前回来店時と比べて1~2割上がっているようです。

この日来たのは12時ちょっと前、以前に来たときは、テーブルに案内されるまで15分くらい並んだ記憶がありますが、この日は、行列はなく、すぐに入口のレジで注文してテーブル席に案内されました。ただ、食べ終わって出るころには、10人くらい入店待ちの行列ができていたので、相変わらず人気なのだろうと思います。


最初に来たときは、ご飯と味噌汁(あら汁)はセルフサービスでおかわり自由、コロナ禍の真っ最中だった前回来店時は、注文時にご飯の量が選べる代わりにおかわりのサービスは中止されていましたが、今回は、注文時にご飯の量が、小:100g、中:200g、大:300g…と100g刻みで選べる形のままで、ご飯と味噌汁(あら汁)のおかわりも、スタッフにお願いする形で再開されていました。

席に座ってから20分ほど待って、番号が呼び出されたので、配膳台に頼んだ食事を取りに行きます。


スペシャルSet(1,280円)。ご飯ものにはすべて味噌汁(あら汁)が付いています。お刺身だけでなく、焼魚か煮魚も食べてみたかったのと、値段的にも他のメニューと比べてお手頃だったので、こちらを注文してみました。刺身+惣菜で中身はおまかせ、という内容でしたが、サーモン、エビ、鯛(と思われる白身魚のお刺身に、サーモンのカマ焼き、ブリの煮付けが付いていました。焼魚と煮魚の両方が付いていたのは予想以上、なかなか量が多いです。味もいずれも美味しく、すっかり満足しました。


連れが食べた本鮪丼(2,380円)と生ガキ(450円)。中とろらしい1切れを食べましたが、ほどよく脂が乗って美味しかったです。


こちらは上黒丼(1,980円)。こちらは鮪の赤身と中トロが乗っています。ご飯は別盛りです。赤身の方を1切れ食べましたが、筋もなくこちらも美味しいマグロでした。


もう1人が食べた海鮮丼(1,480円)と生ガキ(450円)。中身はお任せですが、マグロ、カンパチ、真鯛、サーモン、カニなど豪華なネタが乗っています。

 

◎タカマル鮮魚店 セブンパークアリオ柏店
千葉県柏市大島田1-6-1 セブンパークアリオ柏1F(Tel:04-7157-2112)
営業時間:10:00~21:00
定休日:セブンパークアリオ柏に準ずる

テレビアニメ「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」

テレビアニメ「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」を見ました。

mohunadeanime.com

2012年11月から小説投稿サイト『小説家になろう』に連載され、2016年7月から双葉社のMノベルスfで書籍化されている向日葵さんのライトノベル異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」、略称「もふなで」を原作にテレビアニメ化され、2024年1月から3月までの2024冬クールにTOKYO MXなどで放送された作品で、主要スタッフは、キャラクター原案:雀葵蘭、監督:北村淳一、シリーズ構成:赤尾でこ、キャラクターデザイン:宮崎麻美、制作:EMT スクエアード など。

もともとは、契約している配信サービスでの配信がなかったのと、機動戦士ガンダムアムロ役として有名な古谷徹がファンタジー作品に出演するというのに興味が湧いて、試しに録画してみたのですが、意外と悪くなかったので、最後まで見ることになりました。運よく、図書館で原作小説も借りることができたので、原作小説と比較しながら見ていきました。

 

公式サイトのイントロダクションから引用すると、

<27歳、過労死――。
こんな死に方は嫌だと思った矢先、神様が目の前に現れた。
異世界に転生して、人類が存続するべきかどうか見極めて欲しい。代わりに特別な力をあげよう」

それを聞いた主人公・みどりは、過酷な暮らしに疲れた心を癒やすため、思わずこう願ったのだった。

「もふもふ……もふもふ! したい!! この疲れた心を癒してくれるのは、可愛い動物のもふもふしかないの……!」

そんなこんなでみどりは異世界へ転生して、幼女・ネフェルティマとなる。ネマは《人間以外の生物から好かれる力》を授かっていた。動物はもちろん、白虎やドラゴンなどの聖獣、はてはゴブリンやフローズンスパイダーなどの魔物までもが、どうしてか彼女を好きになってしまうのだ!

しかしそんな彼女にも過酷な運命が待ち受けており――。
人間と生き物たちとの共存を目指してがんばるぞ!
ネマのもふもふなでなでライフ、始まります♪>

・・・という物語。

 

公式サイトで紹介されている主な登場人物とキャストは、次のとおりです。< >内はそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。

  • ネフェルティマ・オスフェ(ネマ)【加隈 亜衣】:主人公。赤銅の髪と青みがかった黒の瞳を持つ少女。秋津みどり(享年27歳)が過労死し、異世界に転生した際に神様より「人間以外の生き物に好かれる」能力をもらう。<第1~12話>

  • ヴィルヘルト・レガ・ガシェ(ヴィル)【大河 元気】:ガシェ王国王太子。藍色の髪と紫の瞳。聖獣天虎・ラースの契約者。愛称はヴィルだがネマのみヴィと呼ぶ。<第1~3・7~12話>

  • ラルフリード・オスフェ(ラルフ)【梅田 修一朗/日野 まり(幼少期)】:ネマの10歳上の兄。ハニーブロンドの髪に紺碧の瞳。跡取り息子。第4王位継承権持ち。普段は優しいが怒ると……<第1・3・4・7~12話(幼少期は第1話のみ)>

  • ラース【武虎】:聖獣天虎。契約者であるヴィル以外には心を開かないはずだが……<第1~4・7~9・11・12話>

  • 森鬼(シンキ)【前野 智昭】:元ゴブリンだったが、ネマと出会った事で鬼のような姿に進化した。ネマに忠誠を誓い、慕っている。<第6~12話>

  • デールラント・オスフェ(デール)【古谷 徹】:赤髪、碧の瞳。ガシェ王国の宰相兼北のオスフェ領の領主であり公爵。第3王位継承権持ち。普段は常識的な良き領主であるがネマが絡むと性格が変わる⁉<第1~8話>

  • カーナディア・オスフェ(カーナ)【岩⽥ 陽葵】:ネマの7歳上の姉。父親にそっくりで、火属性の魔法を得意としている。<第1~4・8・12話>

そのほか、劇中で登場する、個別に役名が付いているキャラクターとしては、次のような人たちがいます。< >内はそのキャラクターが登場(声優が出演)する放送回です。

  • セルリア・オルフェ(セルリア)【恒松 あゆみ】:ネマの母親<第1~4・8話>

  • ガルディー・ラス・ガシェ(ガルディー)【浜田 賢二】:ガシェ王国の王様で、ヴィルの父親。<第1~3話>

  • トリスタン・ディスドール(トリスタン)【バトリ勝悟】:ラルフをライバル視する少年。<第1話>

  • ディー【駒田 航】:オスフェ公爵家で飼っている大きな白い犬。ネマを背中に乗せて歩く。<第1・3話>

  • 神様【三木 眞一郎】:過労死した秋津みどりを転生させた神様。<第1話>

  • ソル【乃村 健次】:聖獣炎竜。火属性。寿命が長い正統派のため話すことができる。カーナに召喚された際、ネマに竜玉(オーブ)を授ける。<第2・4~6・11・12話>

  • ノックス【M・A・O】:ネマが5歳の誕生日のプレゼントにレスから贈られたレインホーク。<第3~5・7~9・12話>

  • オルトラーン【山本 颯侍】:デールラントの領地視察に同行した部下。<第4~6・8~10話>

  • カーディンス【観世 智顕】:デールラントの領地視察に同行した部下。<第4~6・8・9話>

  • ヒールラン・デュト【浜田 洋平】:キャスの町で会計監査役を務める役人だったが、町長と折り合いが悪く、ネマの協力者になる。<第7~12話>

  • オリヴィエ・ワイズ(オリヴィエ)【大井 麻利衣】:ガシェ王国の内務大臣。<第2・3話>

  • ゴーシュ・ゼルナン(ゴーシュ)【相馬 康一】:ガシェ王国の王国騎士団と宮廷近衛師団の長の将軍。<第2・3話>

  • サザール【高橋 伸也】:王立魔力研究所の所長。ガシェ王国で一番強く偉い魔術師。<第2話>

  • ダン・イェーツ(ダン)【中村 源太】:ガシェ王国の王国騎士団で竜騎部隊と呼ばれる第十二部隊の隊長。グウェンとは犬猿の仲。<第2~4話>

  • グウェン・フィールズ(グウェン)【浅沼 晋太郎】:ガシェ王国の宮廷近衛師団第二部隊の隊長。<第2・3話>

  • レスティン・オグマ(レス)【田丸 篤志】:ガシェ王国の特殊部隊・獣騎隊の隊長。<第3・4話>

  • パウル【住谷 哲栄】:オスフェ公爵家の見習い執事。<第3・4話>

  • リリーナ・ライナス・ガシェ(リリーナ)【名塚 佳織】:ガシェ王国の王妃。<第3話>

  • アンリー・デッサ【小林 沙苗】:ネマの家庭教師となった女性。創聖教の信者。<第4話>

  • ボブゴブリン【前野 智昭】:ネマが領地視察の際に出会ったゴブリンの群の長。ネマと出会って森鬼に進化した。<第5話>

  • ピィノ【徳留 慎乃佑】:森の中でゴブリンに捕らえられた男の子。<第5・6話>

  • ニィノ【田中 貴子】:森の中でゴブリンに捕らえられた女の子で、ピィノの妹。<第5・6話>

  • アリアベル・ライナ(ベル)【真野 美月】:キャスの冒険者組合で出会ったお姉さん。<第7・8話>

  • カイルス・マーカン【岡野 友佑】:ネマに同行した騎士団の騎士。<第8・9話>

  • ラッジ・ブローワ【辰守 伶郎】:ネマに同行した騎士団の騎士。<第8~10話>

  • ヤニック・ボーソン【竹中 悠斗】:ネマに同行した騎士団の騎士。<第8~10話>

  • ディラン・ノーチス【霧生 晃司】:王国騎士団第一部隊バーゼス方面隊の隊長。<第8・10・11話>

  • 鈴子【金澤 まい】:ネマが名を授けた雌のゴブリン。その前はボスゴブリンが補佐役として使っていた。<第7話>

  • 闘鬼【山口 智広】:ネマが名を授けた雄のゴブリン。<第7話>

  • フローズンスパイダー【日野 まり】:ネマが領地視察の際に遭遇したフローズンスパイダー。対決したボスゴブリンによって討伐されてしまうが、その子をネマに託す。<第6話>

  • グラーティア【日野 まり】:ネマが名を授けたフローズンスパイダーの子。<第9・11話>

  • 白【高槻 みゆう】:ネマが名を授けた子スライム。<第9・11話>

  • 雫【中野 さいま】:ネマに寄生したスライム。<第9話>

  • シシリー【明坂 聡美】:コボルトの群れの長。星読みの氏。<第9~12話>

  • シシリーの妹/スピカ【美波 わかな】:シシリーの妹の青狼。最初はネマを敵視していたが、慕うようになり、名を授かる。<第10~12話>

  • ハンレイ【伊藤 栄次】:癒しの氏のコボルト。真っ白でフワフワモフモフ。<第10・12話>

  • フィカ【山田 親之條】:草の氏長の三男、四番目のコボルト<第10・11話>

  • 武の氏長【平林 剛】:武の氏長のコボルト<第10・11話>

  • 匠の氏長【伊原 正明】:匠の氏長のコボルト<第10話>

  • 緑の氏長【富岡 佑介】:緑の氏長のコボルト<第10話>

  • たたらの氏長【喜屋武 和輝】:たたらの氏長のコボルト<第10話>

  • 賢の氏長【新田 京助】:賢者の氏長のコボルト<第10・12話>

  • 力の氏長【黒田 浩一】:力の氏長のコボルト<第12話>
  • 草の氏【山下 タイキ】:草の氏のコボルト<第11話>

  • ごーくん【白那美 アンジュ】:草の氏長の5番目の子。<第10・12話>

  • ろくくん【美波 わかな】:草の氏長の6番目の子。<第12話>
  • ユーガ【岩崎 諒太】:コボルト討伐に参加した冒険者<第11・12話>

  • ラック【木内 太郎】:コボルト討伐に参加した冒険者<第11・12話>

  • シャーリン【奥野 香那】:コボルト討伐に参加した冒険者<第11・12話>

  • セイラ【松嶌 杏実】:コボルト討伐に参加した冒険者<第11話>

  • 統括本部隊長【吉田 和生】:騎士団たちを統括する隊長。資金着服などの悪事を働いている模様。<第12話>

  • 森の主【麦人】:ネマたちがコボルトが暮らす集落を探して入ったレニス近郊の森の主。<第9話>

  • カーナの友人【真野 あゆみ】:町に買い物に出たネマとカーナがカフェに入った際に出会った友人。<第3話>

  • ターキー屋【山本 彬】:町に買い物に出たネマがターキーを買った屋台のおじさん。<第3話>

  • ペペ屋【日野 まり】:町に買い物に出たネマがペペ(お菓子)を買った屋台のお姉さん。<第3話>

  • マージェス【蓮 岳大】:オルフェ公爵家の家令。<第4話>

  • ワーナス・ジルヴァ【平野 俊隆】:北方にあるオスフェ領アーセンタの代主。<第4話>

  • 村長【村井 雄治】:ネマがデールの領地視察に同行した際に訪れた村の村長。<第4・5話>

  • 村長夫人【竹内 恵美子】:ネマがデールの領地視察に同行した際に訪れた村の村長夫人。<第4話>

  • 町長【伊原 正明】:キャスの町長。魔物による被害を誇張して不正の報告を行い、お金を横領していた。<第7話>

  • バーゼス公爵【高田 心人】:レニスを治める代主。<第8話>

  • ベルガー・クリエス【小泉 萌香】:レニスの路地でネマが遭遇した男の子。<第8・12話>

 

公式サイトのストーリーで紹介されているあらすじは、次のとおりです。

1話 この展開は聞いてない!

<過労死したみどりは神様から『他の生物を迫害する人間を滅ぼすべきか見極めてほしい』と頼まれ、『人間以外の生物に好かれる力』を持って異世界転生することに。
可愛らしい幼女・ネフェルティマ(愛称ネマ)として生を受けた彼女は、本当にあらゆる生物から好かれる様だった。「食べて寝て甘やかされてもふもふして、最高の暮らしだよ~!」と喜ぶ彼女の前に現れたのは、聖獣である白虎のラース、そして生意気な少年・ヴィで……。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「0 プロローグ」、「1 この展開は聞いてない!」、「2 王宮に行くことになりました。」、「3 学校へ行こう。お兄ちゃん編」と、「4 学校へ行こう。お姉ちゃん編」の前半におおむね対応しています。

2話 呼び出しくらいました

<ネマが出向いた兄姉の授業参観に、突然巨大な炎竜が召喚された!
兵士や魔術師たちが敵意を向ける中、ネマは炎竜を庇い兵士たちの前へ躍り出るのだった。ざわつく観衆をよそに、思わず「なでなでしたい……」とこぼすネマ。
炎竜は「不思議な子よのぉ」と心を開き、ネマへ特別なオーブを授けると、自分の住処へと帰っていく。これで一安心……と思いきや、一連の出来事を受け、ネマとその家族は審議に掛けられることとなってしまう。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「4 学校へ行こう。お姉ちゃん編」の後半、「5 呼び出しくらいました。」、「6 本当に恐ろしいのは……。視点:デールラント・オスフェ」、「7 で、結局どうなったんだろうね?」、「閑話 グウェン・フィールズの場合」、「8 ようやく出会えました!」、「閑話 ダン・イエーツの場合」におおむね対応しています。

3話 ステキな贈り物

<竜騎部隊長・ダンの心配を他所に、竜舎で楽しく竜たちと戯れたネマ。今度は彼に連れられて、珍しい動物がたくさん暮らすという、獣騎舎までやって来る。
そこでネマを案内してくれるのは獣騎隊の隊長・レスティン。彼のことを穏やかそうと感じるネマだったが、一方でレスはネマの来訪を「魔性の子到来」と受け止めており――。動物愛が故に負けられない!どっちが動物にモテるかバトル、密かに勃発!?>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「9 サファリパーク♪ その1」、「10 サファリパーク♪ その2」、「閑話 レスティン・オグマの場合」、「11 お買い物に行こう。」、「12 ステキな贈り物。」におおむね対応しています。。

4話 勉強は嫌いです!

<新しくオスフェ家の一員となったレインホークのノックス。ダンたちはすっかり息のあったネマ&ノックスに感心するが、ネマはどこかしょんぼりとして不安げ。訳を聞けば「これからおべんきょーがはじまりゅ」ため、あまり王宮には遊びに来れなくなるとのこと。そうしてオスフェ家にやってきた家庭教師のアンリーは淑女然としていたが、ネマに対し歪んだ価値観で教育を施そうとして――。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「13 勉強は嫌いです!」と「14 ちょっと大変なことが起きました!」の中盤あたりまでにおおむね対応しています。

5話 森の魔物でびっくりです! 

<父・デールラントに連れられ、オスフェ領の視察へ向かうこととなったネマ。普段は魔物がいないはずの土地に、何故か魔物が出るとのことで、現地調査を行うのだ。早速村人に案内され森の中へと入っていくが、ネマは怪我をしたうさぎを助けるため、デールラントたちと逸れてしまう。無事にうさぎを保護したネマだったが、いつの間にか近付いていたゴブリンたちに誘拐されてしまい……!?>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「14 ちょっと大変なことが起きました!」の最後の部分、「15 どーしてこーなった!?」、「16 すみません。パパンを舐めていました。」の最初の部分におおむね対応しています。

6話 強くなりたい気持ち

<暗い夜の森に、ノックスの鳴き声が響く。それはネマに対し警戒を促すもの。現れたのは巨大な体を持つフローズンスパイダーだった!明らかに戦闘態勢なフローズンスパイダーを迎え撃ったのは、ゴブリンの長であるホブゴブリン。ネマたちの目の前で、食うか食われるかの過酷な生存競争が繰り広げる。なぜゴブリンたちはこの森にやってきたのか。そしてなぜフローズンスパイダーは強い焦りを覚えていたのか。衝撃の理由にネマは――。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「16 すみません。パパンを舐めていました。」の途中からと、「17 お前もチートか!?」におおむね対応しています。

7話 お力になれると思います

<魔物たち同士の命を掛けた勝負を目の当たりにしたネマは、多くの魔物が本来の住処を追われ、不安定な住居環境と飢えに苦しんでいる実情を知る。そこでネマが考え出したのは人間と魔物の共存だった。甘い部分はあると言いつつも、デールラントは真剣にその計画を検討していくこととなる。そして次なる町・キャスでは町長の不正を糾弾するヒールランという男と知り合う。ネマは彼からコボルトによる魔物被害の噂を聞く――。>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「1 風雲急を告げるかも? その1」と「2 風雲急を告げるかも? その2」におおむね対応しています。

8話 とりあえずいろいろ決まりました

<魔物と人間の共存を目指すシアナ計画を実現させるため、新たにヴィとラルフ、それにヒールランたちを仲間に引き込んだネマ。 周囲のゴブリンたちを説得しに行っていたホブゴブリン・森鬼とも合流し、一行は改めてレニスの街で商隊を襲撃したというコボルトの群れについて調査を始める。その数はおよそ100匹。しかしレニスの街はコボルト討伐に向け、既に冒険者を中心とした討伐隊を組織し始めているらしく……!?>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「3 とりあえず決まった模様です。」、「4 そろそろ馬車に飽きてきた。」と「5 その頃オスフェ家では……。 視点:カーナディア・オスフェ」におおむね対応しています。

9話 森の主様お願いです・・・!

<レニスの街までやってきたネマたちだったが、街の中は不自然なほどに静まり返っていた。不審に思いつつも、子供にいじめられていたコボルトの子犬を森へ返すため、そしてシアナ計画について交渉するため、ネマ一行はコボルトたちの住処を探し近郊の森へとやって来る。そんな時目の前に現れたのは、乳白色をしたぷるぷるのスライムだった。森鬼曰く、「助けを求めている」という彼を追って森を進むネマ。そこに居たのは――。>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「6 道のりは遠いです。」と「7 わんこたちとの出会い。」の前半部分におおむね対応しています。

10話 作戦会議をしよう!

<ついに犬のような魔物・コボルトたちが暮らす集落へたどり着いたネマたち。もふ もふ天国に大喜びのネマだが、持ってきたお土産も虚しく、群れの長であるシシリ ーからは冷たくあしらわれてしまう。彼女は討伐隊が来ることも既に予知しており 、それを迎え撃つつもりらしい。どうやら人間に襲われたコボルトをまとめている が故に、同じ人間であるネマに対する警戒は強い様だ。果たしてネマはコボルトた ちの信頼を得られるのだろうか……?>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「7 わんこたちとの出会い。」の後半部分、「8 作戦会議をしよう!」と「9 救世主がいたようです。誰だろ?」の前半部分におおむね対応しています。

11話 私が選んだ道

<潜入捜査に出向いていたヒールランが戻ってくる。冒険者と騎士団の癒着を調べていた彼は、何やら街の黒い部分を見出した様だ。一方コボルトたちと協力関係を結んだネマは、冒険者達からの襲撃に備え作戦会議を執り行う。目標は冒険者たちを躱し、安全な場所に避難すること。とはいえ向こうは討伐するつもりで来るのだから、おそらく戦闘は避けられない。果たしてネマたちは無事コボルトの群れを守ることが出来るのだろうか……!?>

原作小説の第2巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。2」収載の「9 救世主がいたようです。誰だろ?」の後半部分、「10 いよいよことに運ぶそうです。」、「11 コボルト大討伐 視点:ある冒険者」におおむね対応しています。

12話 戦いのあとは

<討伐隊を迎え撃ったネマたちは、混乱に乗じコボルトの群れを安全な場所まで撤退させることに無事成功。しかし、それでもコボルト側には多数の犠牲が出ていた。仲間達の亡骸を前に嘆くコボルトたちに対し、ネマは力強く自分の思いを語る。一方で敵だった冒険者たちと一席を共にしたり、駆けつけたカーナと再会したり、ソルと夜の散歩に出かけたりと一時の平穏を過ごす中で、ネマ自身も改めてこの世界に思いを馳せるのだった。>

原作小説の第1巻「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。」収載の「12 戦いのあとは。」、「13 慰労会の夜。」におおむね対応していますが、ラストのソルとの夜の散歩のシーンは、アニメオリジナルのようです。

 

(ここまで)

以上のように、原作のライトノベルでいうと、おおむね第1巻と第2巻で描かれているストーリーをアニメ化した形になっており、多少省略されている部分もあるものの、原作に基本的に忠実な展開になっています。

原作のラノベは、特に新たなキャラクターが多く登場する第2巻に入ると、いろいろなキャラクターが出てきて、頭に入りにくく読みにくい印象があったので、アニメで描かれることで、だいぶわかりやすくなっていたと思います。