昨年度大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」(2016年8月26日(金)公開)を家で。
家族が予約していたコレクターズ・エディション(初回生産限定)のブルーレイが届いたので、早速観てみました。
「君の名は。」Blu-rayコレクターズ・エディション 4K Ultra HD Blu-ray同梱5枚組 (初回生産限定)(早期購入特典:特製フィルムしおり付き)
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2017/07/26
- メディア: Blu-ray
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映画館で観たのは昨年末だったので、かなり久しぶり。
改めて見ても、緻密な画は秀逸。さすがは記録的な大ヒットを収めた作品、構成や展開も見事ですね。
テレビのスピーカーでは余りに音が貧弱なので、AVアンプ経由で2chスピーカーにつないで観ましたが、テレビよりは相当マシではあるものの、やはり映画館の音響とは比べものになりません。5.1chとか、本格的なAVスピーカーシステムを構築する人の気持ちがよくわかります。
本編だけでなく、特典ディスク3に入っている新海監督の講演が特に興味深かったです(特典ディスクはまだ少ししか見てませんが)。
昨年8月に新海監督が出身地(小海町)近くの佐久市で行った講演の模様を録画したもの。
監督曰く、この映画のログライン(物語の要点)は2つ。
・A:夢で出会った少年と少女が、やがて現実でも出会う話
・B:夢のお告げを受けた少女が、人々を災害から救う話
ログラインAは昔からあるボーイ・ミーツ・ガールのスタイル、出会い、一度別れて、再び出会うという、このシンプルかつ力強い正統的なスタイルがベースですが、その下には、古事記や日本書紀にも出てくるログラインBがある。監督は、大ヒットの要因はこの2つのログラインを持っていることにあるかもしれないと言います。
組紐のデザインや三葉と四葉が舞う巫女の舞の所作に昔の先人が隕石落下を伝えるメッセージが込められているとか、「前前前世」が流れるまではログラインAだけど、その後はログラインBの要素が入ってくるとか、製作者の意図・狙いを具体的にいろいろ説明されていて、参考になることが多々ありました。これまでと見え方がだいぶ変わってきそうです(これを見た後まだ本編を観ていないのですが…)。
このディスクは3枚組のスペシャル・エディションには入っていないようですが、この作品に思い入れがある人には、ぜひ見ていただきたい中身の濃い講演でした。