鷺の停車場

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ファンファーレ集/PJBE

金管アンサンブルによるファンファーレ集。

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1.市民のためのファンファーレ (コープランド
2.祝典ファンファーレ (ウール)
3.ソコール・ファンファーレ (ヤナチェーク)
4.ロンドン市長のためのファンファーレ (ブリス)
5.典礼ファンファーレ (トマジ)
6.ロシアの葬送(ブリテン
7.ファンファーレ「双頭の鷲」 (ブリテン
8.貴族たちの行列 (リムスキー=コルサコフ
9.「ウィーン市祝典曲」~ファンファーレ (R.シュトラウス
10.「ラ・ペリ」~ファンファーレ (デュカス)
11.「ナルシス」のファンファーレ (ジョリヴェ)
12.行列のファンファーレ (ハワース)
13.「ブリタニキュス」~前奏曲 (ジョリヴェ)
14.ブラスのためのファンファーレ (ティペット)
15.式典ファンファーレ (コープランド
16.「チェンチ家の人々」~ファンファーレ (ブライアン)
17.行列のファンファーレ (ハワース)
18.三声のブラスのためのアンティフォナル・ファンファーレ (ブリス)
19ブラスのためのカンツォーネ (シンプソン)
20.聖エドモンズ基地のためのファンファーレ(ブリテン
21.1969年6月、祭開会のためのファンファーレ(ハーン)
22.2つのブラス・オーケストラのためのフラーリッシュ「都市への挨拶」(ブリス)
23.エリザベスII世の戴冠式のためのファンファーレ(ビュロック)
24.エリザベス王女の結婚式のためのファンファーレ(バックス)
ジョン・アイヴソン(1~7)、エルガー・ハワース(9~22)指揮フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル
(録音 1970年(18~24)1979年(1~7)・ハンプステッド、1972年(9~11)1976年(12~17)1981年(8)・ロンドン)

ファンファーレ集

ファンファーレ集

 

有名な作品もありますが、ほとんどは聴く機会がめったにない作品、興味深く聴きました。 

1は単品のファンファーレとしては、収録された作品の中で一番有名だろうと思います。伝統的なファンファーレのイメージとは違い、大太鼓とドラの強打で始まり、静まったところでトランペットが気高い主題を吹き始め、ホルン、トロンボーンと楽器が加わりながら高揚していきます。アンサンブルも申し分ない上手さです。
2は正にファンファーレという華やかな曲。
3はおそらく1よりも知られた、「シンフォニエッタ」の1楽章。演奏も悪くないですが、続く2楽章以降がないので、個人的にはどうしても肩すかしの感が否めません。
6はファンファーレというより金管アンサンブルのための作品というイメージ。ショスタコーヴィチ交響曲第11番の3楽章にも出てくるロシアの民謡?のテーマを元にしています。
9はタイトルどおり祝典ムード満点の華やかな曲。
10も有名な作品。もう少しハーモニーを美しく響かせるような演奏の方が私の好みかなあ。 

14はどこかバロック的な雰囲気を感じて個人的には気に入りました。

ブリスによる18と22は3つまたは2つに分かれたグループの掛け合いで盛り上がっていくところが面白い。

20も3本のトランペットのモノローグが掛け合わさっていく独特な雰囲気。

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルは、1986年まで活動していたロンドンの主要なオーケストラの金管奏者などをメンバーとする、世界的に活動する金管アンサンブルの先駆けで、Deccaレーベルに多数の録音を残しています。

仔細に聴けば細かいキズもたまにはありますが、全体的にバランスやハーモニーもよく整ったレベルの高い演奏で、様々な曲調のファンファーレを聴くことができます。