鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

プロフェッショナル 仕事の流儀

NHK総合プロフェッショナル 仕事の流儀」を録画で視ました。

www4.nhk.or.jp

この日の放送は「銀座、夜の女たちスペシャル」

銀座でクラブを営むママ・白坂亜紀さんが番組のメインでした。
白坂さんは学生時代にたまたま誘われて働き始め、1年ほどでナンバーワンのホステスに上り詰め、やがて自分の店を持ち、景気に大きく左右され店の入れ替わりも激しい銀座の夜の街で20年以上もの間、お店を続けています。

お客さんの心をくすぐる接客の妙もさることながら、誕生日から干支、さらには女の子の好みまで、数多くのお客さんのデータをさっと引き出せる記憶力、毎日数時間かけて前日来店したお客さんすべてにお礼のメールを打ったり、年末には2万4千枚の年賀状を手書きメッセージを添えて出したりといった気配り、ノルマ制を採らず、自分の店のホステスが独立して始めるお店を応援するなど、単に儲けを追求するのではないその営業姿勢・・・確かにプロフェッショナルです。景気の浮き沈みを乗り越えて長くお店を続けているのも、こうした日々の努力の積み重ねがあってのことなのでしょう。

席料だけで2万5千円、シャンパンなどお酒を1本抜けば数万円。特に羽振りがいいわけでもない私のような人間には高嶺の花の世界ですが、それだけのお金を払うに値するレベルの接客がこうしたプロフェッショナルのたゆまぬ努力で生み出され、維持されているというのは新鮮な発見で、思い切ってこういうお店も一度体験してみたい気持ちになりました。ただ、10万円くらい惜しげもなく使ってやる、というくらいの太っ腹な気持ちになって行かないと、財布が気になって楽しめないのかもしれませんが・・・。