週末の午後、キネマ旬報シアターへ。
この日のラインアップはこんな感じ。
この日観たのは、ヴィム・ヴェンダースの「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(2000年1月15日(土)公開)。ヴェンダース特集の一環で、4/14から4/27までの2週間再上映されています。
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とある映画館のヴェンダース特集上映で「ベルリン・天使の詩」を観たのは1990年代前半で、この映画の製作・公開前。名前は聞いていたのですが、その後映画を観る生活からだいぶ遠ざかっていたので、この機会に観てみることにしました。
ギタリストのライ・クーダーがキューバ国外でほとんど知られていなかった老ミュージシャンと組んで行った録音セッションやライヴコンサートの様子、そして主要メンバーの来歴などのインタビューからなるドキュメンタリー映画。タイトルの「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」とは、1997年に制作されたアルバムのタイトルで、参加したミュージシャン達の大半が会員だった、1940年代のキューバに実在した会員制音楽クラブの名前から取られたそうです。映画は主要メンバーの1人であるコンパイ・セグンドがそのクラブがあった場所を尋ねるシーンで始まりますが、建物は残っているものの今は住宅になっているということのようでした。
この日は「大人の音感上映」ということで、音量が大きめ。約20年前の映画のフィルム上映ということもあってか、音のヌケが今一つで低音域がぼやけた感じもありましたが、観ていくうちにだんだん気にならなくなっていきました。
アムステルダムでのライヴやキューバでの録音セッションの様子に主要メンバーのインタビューやキューバの街中の情景が被ってくる構成、ちょっと分かりにくい部分もありましたが、初めて聴くキューバ音楽は魅力的。
特に、70歳を越えたイブライム・フェレールの見事なボーカル、80歳近いルベーン・ゴンザレスのピアノ、60代半ばのミラバールのトランペットなど、老ミュージシャンの素晴しいこと。最後のカーネギーホールでの観衆の熱狂には涙が出ました。
思わず帰りにレンタル店に寄ってCDを借りてしまいました。
映画で出てきたライヴのような熱狂こそありませんが、やはりいい味出してます。日頃聴くのはクラシックばかりですが、たまにこういう音楽を聴くのも悪くないと思いました。