鷺の停車場

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「リズと青い鳥」@キネマ旬報シアター(2)

少し前の話になりますが、約1か月ぶりに、キネマ旬報シアターに行きました。

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この週の上映作品。
この日観たのは、前回と同じ「リズと青い鳥」(4月21日(土)公開)。

平日の夜まだだいぶ早い時間、通常は仕事で来れない時間帯ですが、運良く時間のやりくりがつきました。

前回は7月末から2週間の上映でしたが、予想外の入りだったのか、9/1(金)から1週間限りですが、当初予定になかった再上映。

スクリーンは、前回と同じく136席のスクリーン3。入ってみると、観客はざっと見た感じ3~40人くらいと、この映画館、しかも平日の上映としては、たぶんかなり多い方でしょう。ほとんどが男性なのは、ロリ?百合?などオタク系の人を含め、男性向きの映画ということなのか、こうした静謐な映画はあまり女性には好まれないということなのか。原作、脚本、監督いずれも女性ですし、殊更に男性をターゲットに作った作品とは思われないのですが・・・

観る少し前にサウンドトラックCDを聴いたこともあって、無意識に、特に最初のうちは、これまでよりもBGMに注意を向けて観る形になりました。

冒頭の「wind,glass,bluebird」の部分、サウンドトラックCDに入っている鳥の鳴き声や足音などのほかにも足音など効果音が入っているようでした。どういう切り分けで録り分けたのかちょっと不思議。
また、山場の3楽章の通し練習のシーンの音は、涙ぐんだところで音がフィルターにかかったように曇ったり、希美の聞こえ方に合わせた音響効果が入っていることに初めて気付きました。それまで自分と同じ次元にいると思っていたみぞれが自分と次元の違う高みにいる演奏者である事実を否応なしに突き付けられたシーンとして描かれたことがよく分かりました。

こうした見方の変化のせいか、これまでと涙腺が緩むポイントがちょっと違いました。最初はみぞれ寄りに観ていたのが、希美や梨々香など他のキャラクターに寄って観る部分が増えたせいもあると思います。

吹奏楽が舞台の作品、やはり音感上映で観たかったなぁ。

この後も散発的ながら上映する映画館もあるようですが、現実的には、私がスクリーンで観るのは、これで最後だろうと思います。家のテレビでは音響が貧弱なので、Blu-rayを買う予定は今のところないのですが、どうしても観たくなったら、DVDなどを借りてくるのかなぁ。

ところで、上映が終わってスクリーンを出ると、この後に同じスクリーンで上映される、この日の最終上映のレイトショーの「名探偵コナン 純黒の悪夢」に階段の下までおそらく40人くらいの行列ができていました。こちらは多くが女性。平日夜の普通の上映でこんな行列は初めて見ました。コナンの旧作だそうですが、こんなに人気なんですね。びっくり。