鷺の停車場

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映画「四月の永い夢」をDVDで観る

映画「四月の永い夢」(5月12日(土)公開)をDVDを借りて観ました。 

四月の永い夢 [DVD]

四月の永い夢 [DVD]

 

先日、下高井戸シネマで観たときの余韻がずっと残っていて、レンタルが始まったと聞いて、もう一度観たい気持ちを抑えられず、早速借りてみたのです。

今年5月公開の作品、公開から5か月でのDVD販売・レンタル・ネット配信開始というのは、かなり早い展開。スクリーンでの上映はほぼ終わったとはいえ、ミニシアター系での単館上映はまだ断続的に続いています。でも、上映館数が片手で数えられるくらいになってしまうと、現実的にスクリーンに足を運べるのは、ごく限られてしまいますし、多くの作品では、劇場公開が終了した後も数か月待たさせてしまうわけで、このように早い時期にソフトが展開されるのは、とてもありがたいことです。

元恋人の自殺から、彼との思い出に縛られていた初海の心が少しずつ解放されていく過程を、静かな語り口で描いた作品。改めて観ても、主演の朝倉あきの凛としたたたずまいや声の美しさがとても魅力的で、叙情的な映像の美しさ、その中で描かれる抑制的な物語の情感が、素晴らしくいい。最後の方、元恋人の実家への帰郷、そしてラジオを聞いた初海の笑顔で終わるラストも印象的。

新作2泊3日のレンタル期間なのでそれほど数多くはないですが、何度か繰り返し観ても、余韻が残ってまた観たくなり、飽きることがありませんでした。

もはやスクリーンで再び観れる機会は現実的にないでしょうし、テレビ放映も(CSなどの有料放送は別として)期待薄なので、やっぱりソフトを購入したくなりました。ただ、Blu-rayの販売がないのがネックで、家のテレビで観る分にはDVDも画質などに分かるような違いはないのでしょうけど、何となく抵抗を感じています。どうしようかな。