鷺の停車場

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テレビアニメ「響け!ユーフォニアム」を観る②

テレビアニメ版の「響け!ユーフォニアム」の続きを、第1期シリーズの最後まで見終わりました。 

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第1期シリーズは、吹奏楽コンクールの京都府大会に臨み、関西大会への出場を決めるまでの物語。

コンクールに向けて練習に励む過程では、いろいろな波紋、トラブルが発生するわけですが、それをひとつひとつ乗り越えていく中で、雨降って地固まるという感じで、より高みに登っていくストーリー。ごく大まかな展開は分かっているので、ハラハラしながらも、安心して見進めることができました。

リズと青い鳥」でもそうでしたが、何より、楽器の描写が丁寧で、吹奏楽経験者(相当昔ですが)の眼で見ても違和感を感じるところはほとんどありません。ほぼ唯一の例外は滝先生の指揮で、実際の優れた指揮のように演奏したい音楽のイメージや、全体が集合するポイントが的確に伝わるような感じが出れば素晴らしいのですが、さすがにそこまで望むのは要求水準が高すぎでしょうね。

音楽も凄い。音大生による演奏のようですが、最初は音程やタイミングがズレた下手な演奏だったのが、上達して上手くなっていったことが、BGMの演奏でしっかり分かるようになっています。最初の時の演奏では、クラリネットのリードミスの音まで加えられていて、芸が細かいです。とりわけ、トランペットソロを決める公開オーディションでの中世古香織高坂麗奈のソロ演奏シーンは、香織の演奏でさえ高校生としては相当上手いのに、その上をいく麗奈の超高校級の上手さが細部までコントロールされた息の使い方といったところで見事に表現されていました。

この第1期シリーズでは、「リズと青い鳥」の主人公であるみぞれと希美はほとんど出てこなかったので、第2期シリーズも引き続き見てみようと思います。