鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「麦子さんと」

映画「麦子さんと」(2013年12月21日(土)公開)をDVDで観ました。

麦子さんと Blu-ray 特別版

麦子さんと Blu-ray 特別版

 
麦子さんと 特別版 [DVD]

麦子さんと 特別版 [DVD]

 

アニメオタクで声優を目指す麦子(堀北真希)は、パチンコ屋で働く兄(松田龍平)と2人でアパートで暮らしている。そこに突然、幼い頃に別れた母の彩子(余貴美子)が押し掛けてきて、一緒に暮らすことになる。麦子は母に反発を感じ、ついには、自分あての郵便物を勝手に開けた母に「あんたを母親だと思ってないから」と厳しい言葉を投げるが、その直後、母は肝臓がんで亡くなってしまう。四十九日、麦子は、兄に押し付けられ、納骨のために母の故郷に向かう。

麦子が乗ったタクシーの運転手(温水洋一)や泊まった旅館の主人夫婦(ガダルカナル・タカふせえり)たちは、かつて地元のアイドルだった彩子と瓜二つの麦子に驚き、麦子を囲んで宴会を催すなど、ちょっとした騒動になる。翌日、麦子は納骨しに霊園に向かうが、持ってきたはずの埋葬許可証が見当たらない。兄に再発行・郵送を頼むが、それが届くの待つ間、霊園の職員でかつて彩子の親友だったミチル(麻生祐美)に泊めてもらうことになる。ミチルはも子どももいるが今は離婚して1人で暮らしているのだった。ミチルと暮らす数日の間に、これまで知らなかった母の青春時代の姿を知っていく麦子。地元のアイドルだった母は、かつてアイドル歌手を目指して上京したのだった。麦子がそのけたたましさに苛立ち投げつけて壊した母の目覚まし時計は、その時の思い出の品物のひとつだったのだ。アイドルの夢は叶わず、彩子は麦子たちを産むことになるが、その頃帰省した彩子がミチルに語った言葉を聞いて、麦子の母に対する思いは変わっていく・・・というあらすじ。

監督は吉田恵輔。主役の麦子を演じるのは、結婚を機に引退された堀北真希。麦子自体の設定はオタク女子という感じですが、母の故郷を訪ねるところからは、そういった初期設定はあまり関係がなくなっていきます。やはり清楚感のあるビジュアルはとても魅力的で、母親の故郷に戻ってからの演技は頑張っていると思いました。彼女自身の演技はさほど上手とは思いませんでしたが、個性は強いけど腕は確かな俳優陣が脇を固め、いい映画に仕上がってしました。