年が明けてから、行きやすいスクリーンでは観たい映画が見当たらないので、お試し加入したdアニメストアで、配信されているテレビアニメをちょこちょこ視ています。
その1つが「はたらく細胞」。
昨夏にTOKYO MXテレビで放映された作品のようですが、日頃TOKYO MXテレビを視ることはないので、こんなアニメが放映されていたことも知りませんでした。SNSなどで話題になっているのを知り、視てみました。
もともとは清水茜さんのマンガのアニメ化ということだそうですが、これも未読。
赤血球や白血球、血小板などの細胞を擬人化して体内に起こっている現象を描く、というアイデアは独創的で、面白い。これらの血球が主要キャラクターになっているので、基本的には人の血管やリンパ腺が主要舞台になっていますー。
各回で描かれる症状の機序の描写がどこまで正確で、どこからが脚色なのかはよく分かりませんが、擦り傷、食中毒、熱中症など、私たちにも身近な傷病とそれに対する体内の防衛反応について、素人でも分かりやすいように描かれています。マンガ日本の歴史といったような学習を主目的としたマンガ・アニメとは異なり、傷病の仕組みという学習的要素は背景、あるいは舞台設定という程度にとどまっていて、その舞台を借りて、細菌などの悪役をやっつけるヒーローもの、あるいは主役の赤血球の成長物語、あるいは赤血球と白血球の淡い恋愛感情といったエンターテインメント的な要素をメインに描かれているのが、むしろ効果的で、通常のアニメとして十分以上に楽しめる作品になっていて、とても面白かった。血小板のゆるーいキャラクターもグッド。
ほとんどはながら視聴でしたが、かなり短期間に一気に最後まで視てしまいました。自分よりも、一緒に視た子どもの方が気に入ったようで、その後も一人で繰り返し視ているようです。白血球が細菌をやっつけるシーンなど、血が飛び散る画はもしかすると刺激が強いかもしれませんが、それを除けば小学生でも十分楽しめる作品だと思います。