鷺の停車場

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「劇場版 幼女戦記」【極爆】応援上映@立川・シネマシティ

再びアニメ映画「劇場版 幼女戦記」(2月8日(金)公開)を観に、立川のシネマシティに行きました。

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劇場版のチラシを目にするまでは存在すら知らなかった「幼女戦記」、最初に観たのは、実は、違う映画を観にいく家族の送り迎えで映画館に行った際、ほぼ同時刻に上映されていたので時間調整、という程度の軽い気持ちだったのですが、テレビアニメ版→原作小説→コミカライズ版とすっかりはまってしまいました。

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先日から4DX上映も始まりましたが、私は座席が揺れたりするのには興味がなく、いい音響のスクリーンで一度観たいと思っていたのと、昨年秋に「リズと青い鳥」極上音響上映と「ガールズ&パンツァー総集編」極上爆音上映を観にシネマシティに行った時に入会した「シネマシティズン」会員の有効期間が近く切れることもあり、会員料金で観れるうちに立川に行きたいと思っていました。家からは結構遠いので、なかなか行く機会が作れなかったのですが、4/11(木)で上映終了と聞いて、その直前の週末に行くことに。

この日の上映は、たまたま応援上映イベントで、上映前に岩浪音響監督の活入れがあるとのこと。本当は普通の極爆上映の方がいいなあと思っていたのですが、行ける日が他にないので、個人的には仕方なく予約。

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上映はシネマ・ツー、384席のa studioです。

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予約は300人に届かなかったとのことですが、中央のブロックは最前列から最後列までほとんど埋まっていたので、ほとんどそれに近い数のお客さんが入っていたと思います。多くは男性ですが、女性も2~3割いる感じでした。

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トイレに行くのにスクリーン前を通ると、スクリーン真下のサブウーファの前に、「存在X」が鎮座していました。

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上映前に、悠木碧ですと名乗った岩浪美和音響監督、上村泰監督、小山恭正音響効果の3人による前説。すっかり場慣れしている感じの岩浪音響監督が場を仕切って、挙手で応援上映と知らずに来た人や本作を初めて観る人などの数を確認して、ごめんなさいねぇ、静かに観たかった人は明日もあるから、と軽口から入って、観客も巻き込んでの推しキャラ話あり、映画館スタッフに代わってのスピーカーの説明あり、声出しの練習あり。このスクリーンのスピーカーは6,000万で普通の映画館の20倍くらいかけているが、すぐに元を取って、ガルパンでは1億稼いだとか、面白い話で楽しませてくれました。

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上村監督からは制作スタッフの女性にはけっこうケーニッヒ推しが多いとのお話、途中から登壇させられた菊島プロデューサーからは円盤に向けたリテイク作業中とのお話もありました。なお、応援上映とあってか、10回以上観た猛者もけっこうな数いて、一番多い人は16回でした。

最後は、岩浪音響監督の指示に従って、上村監督の「では戦友諸君、応援の時間だ!」の掛け声に、観客が「帝国に勝利を!」と応え、岩浪音響監督が祝砲(金銀の紙吹雪)をぶっ放して終了、上映に入ります。岩浪・小山の両氏は川崎での登壇のためここで退場されましたが、観客と一緒に鑑賞される上村監督は、空いている席に移動、たまたま私の席のすぐ近くの1つ前の列にお座りになられました。

前説での岩浪音響監督のお話によると、「特別応援特化型「超」爆音上映」、サブウーファはガルパンやマッドマックス比で1.5倍、応援上映用にセリフも大きめにしたそう。

予告編や映画泥棒はなく、本作限定の主要キャラクターによるマナーのお願いの後、すぐに本編に入ります。やっぱりこうでないと。

子どもの付き添いで、主人公のピンチに入場時に配られるライトを振っての応援を強要される劇場版プリキュアは昔2~3回観たことがありますが、本格的な応援上映は初めてで、どんな感じなのかなあと観始めます。

応援上映慣れしてそうな感じの方も若干おられましたが、大方は手探りのようで、最初は散発的に掛け声が飛ぶ程度。南方戦線で敵司令部を爆破するシーンに大きな拍手が入ったあたりから、少しずつ調子が出始めてきた感じで、南方から帝都に戻ったターニャを出迎えるレルゲン中佐の後ろでどぎまぎするウーガ小佐、モスクワ強襲の想定外の成功に胃痛に耐えるレルゲン中佐などに大きな声援が飛び、ティゲンホーフ防衛戦で戦闘機の主翼を銃剣で切り落とすノイマンには大拍手。戦闘のクライマックスシーンで詰めが甘いメアリーへの突っ込みなど、いい突っ込みもありました。モスクワ上空での国家斉唱シーン、大合唱になるのでは、と予想していましたが、それほどでもなかったのは、歌詞がにわかに分からないことが大きいのでしょう。カラオケのように字幕で歌詞が出ると全然違っていたのかもしれません。

一方、戦闘シーンでは、みんな画面に引き込まれてか、「ガンバレー」とか「負けるなー」といった声援は聞こえてきませんでした。音響の凄さは前説で言っていたとおりで、昨年このスクリーンで観た「ガールズ&パンツァー総集編」の極上爆音上映での迫力と比べてもさらに凄い重低音で、サブウーファからの音圧で比喩でなく本当に振動が体に響きました。これだけの音圧にもかかわらず、音が割れたり、耳が痛くなったりしないのは、このスクリーンの音響設備の凄さに加え、音響調整の素晴らしさもあるのでしょうね。

ティゲンホーフ防衛戦の後、隣の兵士にたばこを渡す「兵士A」に大きな声援と拍手、ターニャにも、希望通り後方任務を勝ち取るシーン、そして戦闘団を率いて再び前線に送られることを電話で伝えられゼートゥーア閣下に「おめでとう」と言われるシーンには、大きな声援が飛び、エンドロールの最後、上村監督のネームが出てくると、大きな拍手と歓声(これは前説で岩浪音響監督が振り付けたのですが・・・)が沸き起こり、終了後は監督も立ち上がって「ありがとう!」と大声で応えます。監督が退場するまで拍手はそのまま続き、最後は「上村」コールで見送られました。

応援上映にはあまり期待していなかったのですが、意外に楽しめて良かったです。