鷺の停車場

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コミカライズ版「君の膵臓をたべたい」&DVD

コミックレンタルで目にとまって、コミカライズ版の「君の膵臓をたべたい」を読んでみました。

原作小説の刊行の翌年、2016年秋から月刊誌に連載、実写版映画の公開(2017年7月28日(金))より前に書かれた作品。

読んでみると、当たり前かもしれませんが、原作小説をかなり忠実に漫画化している印象です。「【秘密を知ってるクラスメイト】くん」「【地味なクラスメイト】くん」「【???????】くん」といった、この小説独特の、「僕」が想像する、呼んだ人が自分をどう思っているかのイメージの記載も、そのまま生かされています。ただ、私が比較的最近読んだマンガ、「四月は君の嘘」や、同じくコミカライズ版の「幼女戦記」などの緻密な描写と比べると、背景や顔の表情などの描写はあっさりで、個人的には絵が弱い感じがしましたが、緻密に描き込むと原作の印象とズレてきてしまうのかもしれず、あえて余白を多めにしているのかもしれません。これまで触れてきた原作小説や実写版&アニメ版の映画の印象が重なったのかもしれませんが、要所要所では、涙腺が緩みました。

レンタルが始まったばかりの劇場アニメ版(2018年9月1日(土)公開)もあわせて借りてみました。

劇場版アニメについては、以前スクリーンで観たときに書いているので、ここでは詳しくは書きませんが、改めて観てもやはり良かった。

コミカライズ版と劇場版アニメともに、原作小説の表紙のイラストを参考にしているのでしょう、「僕」と咲良の主人公2人のキャラクターの雰囲気はよく似ていますが、両者を比べると、劇場版アニメの方がより大人びた感じのビジュアルになってます。