鷺の停車場

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映画「愛がなんだ」を観る

GWの序盤、イオンシネマ越谷レイクタウンに映画を観に行きました。

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朝8時過ぎという早い時間ですが、チケット売り場はかなりの行列。

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この日の上映スケジュール。

観たのは「愛がなんだ」(4月19日(金)公開)。公開2週目ということもあって、上の写真の上映作品のご案内でも、右下に紹介されていました。

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上映は93席のシネマ6。入ってみるとお客さんは10人ちょっとという感じ。ロビーの混雑からするとちょっと意外。

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(以前もらったチラシ)

角田光代による同名の恋愛小説を今泉力哉の監督で映画化した作品。公式サイトから引用すると、

「猫背でひょろひょろのマモちゃんに出会い、恋に落ちた。その時から、テルコの世界はマモちゃん一色に染まり始める。会社の電話はとらないのに、マモちゃんからの着信には秒速で対応、呼び出されると残業もせずにさっさと退社。友達の助言も聞き流し、どこにいようと電話一本で駆け付け(あくまでさりげなく)、平日デートに誘われれば余裕で会社をぶっちぎり、クビ寸前。大好きだし、超幸せ。マモちゃん優しいし。だけど。マモちゃんは、テルコのことが好きじゃない・・・。」という映画。

多少ネタバレになりますが、少し詳しく紹介すると、こんな感じ。

山田テルコ(岸井ゆきの)は、友人の友人の結婚パーティで同じく居心地悪く佇んでいる田中守(成田凌)とたまたま知り合い、恋に落ちる。仕事も上の空でマモルの電話を待ち焦がれるようになり、お風呂で洗髪にシャワーを浴びている間でも、マモルからの電話が鳴れば風呂場を飛び出し電話に出て、言われるままに駆け付ける。しかし、マモルはそんなテルコを便利な女としか見ていない。
マモルにのめり込むテルコは会社をクビになってしまうが、会社から荷物を持ってマモルの部屋に転がり込み、部屋を掃除したり片付けたりするテルコに拒絶反応を示すマモルは、テルコを追い出し、それ以来テルコへの連絡を絶つ。
それでもマモルを忘れることができないテルコにあきれる親友の葉子(深川麻衣)だが、彼女自身も、好意を示すカメラマンを目指す中原青(若葉竜也)を都合のいいように使っているのだった。
しばらく時が経ち、突然マモルから電話で呼び出されて酒場に行くと、マモルの横には、予備校の受付で働いている年上の女性すみれ(江口のりこ)がいた。合コンで意気投合したというすみれは、タバコを吸い、思ったことをズケズケ言う女性だったが、マモルは気を使わないすみれに魅かれていた。テルコはすみれに嫉妬するが、なぜかテルコはすみれに気に入られ、奇妙な三角関係になっていく。
そんなある日、中原に呼び出されたテルコは、中原から、葉子とはもう会わないことにしたと告げられる。中原は、葉子がとても好きだが、その想いが叶わない辛さに耐えられず、諦めることにしたのだ。テルコは葉子を訪れ、中原の思いを伝えようと言葉を荒げるが、葉子はマモルへの気持ちが叶わないテルコの八つ当たりだと反論する。
そして、マモルが突然テルコを訪ねてくる。自分はすみれが好きだ、はっきりさせたい、会うのをやめようと言うマモルに、テルコは、自惚れないで、もう自分はマモルを好きじゃない、と嘘をつく。
葉子を諦めた中原が開いた写真の個展に、突然葉子がやってくる。びっくりする中原に、葉子はネットで「中原青」で検索したら、個展が出てきたという。展示されている中原の写真の中に、かつての自分を撮った写真を見つけた葉子は、中原の方を向いて微笑む。
テルコのマモルへの思いはさらに強まり、まだマモルになれない、と思うようにまでになるのだった。

愛されない切なさ、みたいな感情が全体に漂っている映画でした。

正直前半の1時間ほどは、テルコとマモルの奇妙な関係を描き出すためには必要な描写だったのかもしれませんが、私には退屈な展開でした。すみれが登場するあたりから物語が動き始め、最後の30分くらいは感情が直接ぶつかるシーンもあって、グッと心に迫るところもありましたが、私にはあまり向いていない映画だったようです。監督の今泉力哉は、先日DVDで観た「パンとバスと二度目のハツコイ」以来ですが、前作の方が良かったかなあ。

エンドロールで流れる歌声、何か聴いたことある声だと思ったら、「リズと青い鳥」でも主題歌を歌っていたHomecomingsでした。どこかこの映画の雰囲気に合っているなと感じて、スクリーンを出ました。

 

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」