鷺の停車場

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映画「天気の子」を観る

新海誠監督の新作の劇場版アニメ映画「天気の子」(7月19日(金)公開)を観ました。

公開前から一度はスクリーンで観ようと思っていたのですが、公開の前日にあの京都アニメーションの放火事件が起きてしまい、どこか気持ちが混乱したような状態で観るのは良くない気がして、しばらく日を置いていました。

本作は、「君の名は。」を上回る359館・448スクリーンでの公開。公開初週は2スクリーンをほぼフル稼働して1日10回以上上映するシネコンも多かったようで、興行収入は公開3日で16億円を超えたとのこと。

まだ気持ちはざわざわしていましたが、映画を観れるくらいには落ち着いてきたように思い、公開から2週間ほど経って、観ることにしました。

来たのはMOVIX亀有。

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この日の上映スケジュール。

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平日の夜早めの時間帯、ロビーはそこそこ賑わってました。

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シアター入口近くの壁には大きなタペストリーが。

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シアター通路内にも展示がありました。

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一番大きい460席のシアター10での上映。お客さんは掴みで150人程度という感じでしょうか。

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(チラシの表裏)

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(見開きチラシの表裏)

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(見開きチラシの中見開き)

公式サイトのストーリーによれば、

「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高【醍醐虎汰朗】。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟【吉柳咲良】とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜【森七菜】。
彼女には、不思議な能力があった。

というもの(【  】内のキャストは私の追記です)。

新海監督のインタビュー記事や公開後の映画評もいくつかは読んだので、自分なりに当たりを付けて観始めました。

一言で言えば、良くも悪くも、予想通りとまでは言いませんが、当たりを付けた範囲を大きくはみ出すことのない作品。と書くと大して良くない作品のように映るかもしれませんが、期待を裏切らない完成度の作品であるのは確か。

君の名は。」のような誰もが認めるハッピーエンドではなく、観客に問を投げかける結末にしているところは評価が分かれそうですが、あえて万人受けを狙わずにそう踏み込むところは、個人的には好感を持ちました。

大きな作品の構図は違っていても、男の子が女の子と知り合って、ひかれていくが、そこである種の困難に直面するという流れ、神話的な伝承の役割、風景の対比、テーマ曲の挿入の仕方など、前作との共通性を感じる部分も多くあります。緻密な作画の美しさは相変わらずで、「言の葉の庭」でも思いましたが、路面に打ち付ける雨の描写はとりわけ見事でした。

ところで、エンドロールで、瀧、三葉など、前作「君の名は。」の主要登場人物が出ていたことを初めて知りました。言われてみれば、似たビジュアルの人物も出ていた気がしますが、そんなリンクが張られているとは思ってなかったので、観ている間は全く気付きませんでした。もう一度観て確かめてみたいような気がします。