鷺の停車場

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テレビアニメ「色づく世界の明日から」②

テレビアニメ「色づく世界の明日から」の続きです。

色づく世界の明日から Blu-ray BOX 2

色づく世界の明日から Blu-ray BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2019/03/02
  • メディア: Blu-ray
 

第4話までと同じく、公式サイト(http://www.iroduku.jp/)に掲載されているストーリーを交えながら、各話のあらすじを簡単に紹介します。(<   >内は、公式サイトに掲載されているストーリーです。)

 

第5話:ささやかなレシピ

琥珀を新たなメンバーに加えた「魔法写真美術部」の認可が、無事に学校から下り、懇親会を開くことになった一同。そんな中、瞳美は「まほう屋」の留守番を任されたことをきっかけに、改めて魔法に正面から向き合おうと思い始める。試行錯誤しながらも初めて星砂を作った瞳美は、それを唯翔に渡そうとする。>

 

「魔法写真美術部」は学校に無事認可され、早速琥珀は学校の屋上で出張恋愛占いを開く。幼なじみの将が気になるあさぎと胡桃はその様子を見に来て占いをしてもらうが、あさぎは最悪の結果に落ち込んでしまう。

一方、琥珀が母親の瑠璃と出かけている間「まほう屋」の店番を頼まれた瞳美は、祖母の柚葉から、琥珀は瞳美が来てから、いつか自分の魔法が必要になる予感がすると、今まで以上に熱心に魔法の勉強をしていると聞いて、自分も頑張ろうと思うのだった。そこに唯翔がお祝いの品を買いにやってくる。瞳美は森の香りがする星砂を選んであげるが、絵に効く魔法があればいいのに、との唯翔の言葉を聞いて、熱心に魔法の練習に取り組むようになり、失敗を重ねた末に魔法を込めた星砂を完成させる。

琥珀の提案により「まほう屋」で開かれた魔法写真美術部の懇親会で、瞳美は星砂を唯翔にプレゼントするが、星砂を浪費したことで瑠璃に怒られ、琥珀と瞳美は失敗した星砂を再び使えるように洗浄する破目になる。

その日の夜、唯翔が自室で魔法の星砂を使ってみると、目の前に自分が絵に描いた金色の魚が現れる。(ここまで)

 

母親の瑠璃が日常的に作っている魔法の星砂も、まだ魔力を自分でコントロールできない瞳美には難しい課題。練習を重ねた瞳美が完成させた星砂を唯翔が使って金色の魚が現れるのは、瞳美が唯翔の気持ちに寄り添う能力があるということなのでしょう。

 

第6話:金色のサカナ

<瞳美からプレゼントされた星砂を使った際に、唯翔が目にした金色のサカナ。それは、唯翔が小学校の時にはじめて賞をもらった絵に描いてあるものだった。奇妙な一致に、心惹かれる瞳美。
そんな中、魔法写真美術部のメンバーは、撮影会でグラバー園に出かけることに。再び現れた金色のサカナに導かれ、瞳美は気付くと絵の中の世界にいた。>

 

唯翔から星砂を使ったときに金色の魚が出てきたと聞いて不安になる瞳美を、琥珀は瞳美の失敗じゃないと慰める。将から以前に唯翔が描いた絵の写真を見せてもらう瞳美は、その絵の部分だけが色づいて見える。

瞳美が将に家まで送ってもらうと、家の前には、ポストカードを「まほう屋」に置いてもらうために来たあさぎがいた。複雑な思いを抱くあさぎは、頭をポンポンと叩く将に、自分は小学生じゃない、と声を荒げる。

魔法写真美術部のメンバーは、胡桃の提案でコスプレをしてグラバー園で撮影会を行う。そこで瞳美は、唯翔の絵から金色の魚が現れるのを見つけ、無意識に絵の世界に入り込んでしまう。奥へ進んで現れた荒れた場所で、瞳美は金色の魚を捕えようと追う黒い人影を見つける。

目覚めた瞳美は、絵の世界で見たことを唯翔に話して、琥珀に相談することを勧めるが、唯翔は怒りを露わにして冷たい言葉を投げ、帰ってしまう。その夜、魔法なんて大嫌い、と落ち込む瞳美を、琥珀は慰める。

翌日、唯翔は絵の先輩の朝川砂波【長谷川育美】の個展を訪れ、「まほう屋」で買った魔法の星砂をお土産に渡す。朝川と話す唯翔は、何で絵を選んだか尋ね、最近描けないと悩みを打ち明ける。

琥珀との帰り道に偶然2人を見かけた瞳美は、走って逃げ出すが、追ってきた唯翔から、絵を描く、月白に見てほしい、と言葉をかけられると、モノクロの世界が一瞬鮮やかに色づく。(ここまで)

 

無意識に絵の世界に入り込んでしまったのは、言うまでもなく瞳美の魔力のなせるわざで、黒い人影は自分を閉じ込めている唯翔の心の象徴なのでしょう。唯翔の言葉で瞳美に一瞬色づく世界が戻ったのは、瞳美の変化によって、自分にかけられた魔法がほころび始めたことを表しています。

 

第7話:ヴィーナスの重荷

<唯翔とぎくしゃくしてしまい気分が晴れない瞳美だが、学校は夏休みに突入。魔法写真美術部一同は、毎年恒例のキャンプ合宿に向け準備が始まる。
一方、来年に受験を控える胡桃は、模試で思ったような結果が出せず、悶々とした日々。パティシエとして働く姉・苺花から「好きなことをやりなよ」とアドバイスを受けるが、かえって悩んでしまい……。>

 

一瞬色を取り戻した瞳美だったが、色はすぐに失われてしまった。そんな瞳美を琥珀は占いで元気づけようとする。

夏休みに入ったが、胡桃は模試の結果が伸びず悩んでいた。魔法写真美術部は毎年恒例のキャンプ合宿を行うことになり、次期の部長と副部長に指名されたあさぎと瞳美は合宿の準備に取りかかる。

その頃、進路に悩む胡桃は、パティシエとして働く姉・苺花【橘えみり】に、好きなことをやりなよ、とアドバイスを受けるが、かえって悩みは深まる。

キャンプ合宿が始まる。胡桃に元気がないことに気づいた瞳美は、胡桃に声をかける。自分の進路を決めた同じ3年生の将や唯翔の顔は憧れの姉に似ている、自分は好きになれるものがないと落ち込む胡桃。その夕方、唯翔は瞳美に描いた絵を見せる。その絵は鮮やかに色づいていた。唯翔は月白のおかげだと感謝の言葉をかける。

その夜、元気づけようと瞳美に再び声をかけられ、さらに、1年生の深澤千草【村瀬歩】の励ましの言葉を受けて、胡桃は元気を取り戻す。きれいな夜景が見える橋の上で、瞳美は部員たちに、話したいことがあると切り出す。(ここまで)

 

本話では明かされず、その後もそのシーンは直接には描写されませんが、キャンプ合宿の夜、瞳美は部員たちに、自分が色が見えないことを告白することになります。第3話では、色が見えないことに気付いた唯翔に、何も知らない方がお互い楽だから、と口止めしていた瞳美が、自らそれを明かすようになったのは、自分の殻に閉じこもっていた瞳美の大きな変化で、こうした積み重ねが、自分にかけられた魔法を解いていくことになるのでしょう。

ところで、以前から千草は胡桃に好意を抱いていたように映りますが、千草のノリの軽い雰囲気から、胡桃はからかわれているとしか思ってなかった風でした。本話で落ち込む自分を真剣に励ます千草を見て、胡桃も彼の好意に気付いていくことになります。

 

第8話:ほころびのカケラ

<夏ももうすぐ終わりという、ある日の帰り道。瞳美が以前色を見たという場所に連れ出した琥珀。魔法で人を幸せにすることを強く願う彼女は、瞳美の世界から色が失われた原因を突き止めるべく奮闘する。
唯翔からも協力を取り付けて、3人で「色が見えた日」の状況を再現することに。>

 

魔法でみんなを幸せにしたいと願う琥珀。あの夜に瞳美が部員たちに色が見えないことを打ち明けてから、瞳美が色が見えないのは、無意識に自分に魔法をかけたからではないかと考える琥珀は、唯翔の協力も得て瞳美の色を取り戻そうといろいろ試してみるが、良い結果は得られない。

一方で琥珀は、瞳美が戻りたくなったときに未来に戻すことができるよう時間魔法の練習に励み、少しずつ成果が現れるようになっていた。

魔法写真美術部の部員たちは、瞳美の提案で日常の風景を撮影しようと住宅街に撮影に出る。今の風景を忘れないために撮影しているかのような瞳美に、将は不安を感じる。琥珀は、いつか帰りたいのと瞳美に尋ねるが、瞳美は答えることができないでいた。

琥珀は、自分の時間魔法の効果が長続きしないことに落ち込むが、柚葉は、未来の琥珀が帰る方法をあえて書かなかったのは、琥珀たちが自分たちで解決できると分かっていたからだ、と琥珀を励ます。

翌日、瞳美は、未来に帰りたいかどうか聞かれて考えていたが、ここにいたい、と琥珀に語る。琥珀は、魔法で人を幸せにするのは難しいと感じるのだった。(ここまで)

 

未来での瞳美は、自分の殻に閉じこもって、魔法写真美術部の部員たちのような仲間はいなかったわけですから、未来に帰りたくないと思うのはごく自然な感情です。

一方、琥珀は自分に瞳美を未来に帰すことができるのか焦って不安になるのですが、それは自分でやらなければいけないという責任感の裏返しでもあります。よくよく考えると、母親の瑠璃が時間魔法は使えないことを暗示する描写はありましたが、瑠璃よりも優れた魔法使いであるらしい祖母の柚葉であれば、時間魔法が使えておかしくないような気もします。あるいは、柚葉ほど魔法使いでも使いこなせないかなり高度な魔法、という設定なのかもしれませんが、琥珀の成長を促すために敢えて任せているのだろうと受け取りました。

 

続きはまた改めて。