鷺の停車場

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テレビアニメ「true tears」

テレビアニメ「true tears」を見ました。

 

2008年1月から3月にかけてtvkチバテレビなどで放送されていたアニメ。最近P.A.WORKS制作のアニメを好んで見るようになって、最初にアニメーション制作(元請け)を担当したシリーズアニメ作品だという本作も見てみました。

La'crymaから発売された同名の恋愛アドベンチャーゲームが原作だそうですが、実質的にはオリジナル・ストーリーのようです。監督:西村純二、シリーズ構成:岡田磨里、キャラクター原案:上田夢人、キャラクターデザイン・総作画監督関口可奈味、アニメーション制作:P.A.WORKSという主要スタッフ。シリーズ構成が岡田磨里・アニメ制作がP.A.WORKSというコンビは、少し前に見た「凪のあすから」と同じです。

 

全体のあらすじは、

酒蔵を営む家で、両親【藤原啓治高橋理恵子】と両親を亡くし仲上家に引き取られてきた同級生の湯浅比呂美【名塚佳織】の4人で暮らしている絵本作家を目指す高校1年生・仲上眞一郎【石井真】は、ある日、学校の裏庭で、木に登って降りられなくなった同い年の女の子・石動乃絵【高垣彩陽】と出会う。過去のある出来事がきっかけで涙が流せなくなったという乃絵、秘かに眞一郎に想いを寄せる比呂美、1歳年上の幼なじみ・安藤愛子【井口裕香】、親友の野伏三代吉【吉野裕行】、乃絵の兄の純【増田裕生】たちとの関係の中で、それぞれが悩み、模索し、少しずつ変わっていく

・・・という物語。

 

公式サイト(http://www.truetears.jp/)に掲載されているストーリーは、次のとおりです。

true tears 10周年記念 Blu-ray Box

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  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: Blu-ray
 

第1話「私…涙、あげちゃったから」

造り酒屋のひとり息子である仲上眞一郎。絵本作家に憧れる彼は、ある夜、天使の絵を描いていた。絵を描くことに没頭する彼の脳裏には、いつしか天使の鮮明なイメージが浮かぶ。その天使はふわりとした巻き毛の、あどけない少女だった。
翌日、学校の裏庭を通り抜けようとした眞一郎は、樹上から鼻歌が聞こえてくることに気づいた。顔を上げると、そこには赤い実を取っている少女がいた。彼女は、昨晩眞一郎がイメージした天使にそっくりだった…。

第2話「私…何がしたいの…」

眞一郎に心を許し、自分は涙を集めていると打ち明けた乃絵は、翌日から眞一郎を見かければ、人目もはばからず全身で喜びを表現する。そんな乃絵と眞一郎の関係が気になる比呂美は、彼女を紹介して欲しいと眞一郎に頼む。乃絵と友達になることで、比呂美に笑顔が戻ればいいと思う眞一郎だったが…。

第3話「どうなった? こないだの話」

赤い実で執拗に餌付けしようとする乃絵に腹を立てた眞一郎は、彼女を追いかけているうちに、見知らぬ男に甘える姿を目撃してしまう。また、愛子から、乃絵を紹介して欲しいという比呂美の真意をほのめかされた眞一郎はひとり舞い上がってしまうのだが…。

第4話「はい、ぱちぱちってして」

比呂美の意中の人を知ってしまった眞一郎。以来二人の関係はどこかぎこちない。愛子は鬱々とする眞一郎をショッピングに連れ出す。抑えていた彼女の本当の気持ちが明らかになってゆく。一方、健気に励ます乃絵の真心は、眞一郎を束の間の安らぎと、利他的な諦観へと導く。乃絵が語った涙の秘密とは?

第5話「おせっかいな男の子ってバカみたい」

乃絵の兄、純の唐突な申し出。その返答に窮した眞一郎は、御座なりのとんでもない交換条件を突きつけるが、予想外にあっさり受け入れられてしまう。あまりに無自覚な眞一郎の行為に苛立つ比呂美。友達になろうと比呂美に近づく乃絵、自分の想いを抑えきれなくなる愛子、事態は大きく動き始める。

第6話「それ…なんの冗談?」

愛子と三代吉のあやうくも微妙な関係は、セーター事件によって急激な展開を見せる。純の強引さに戸惑いながらも、態度を保留にしていた比呂美は、彼の耳を疑う一言に激しく動揺する。追い討ちをかけるような眞一郎の母の叱責に激昂してしまう比呂美。彼女には絶対に隠し通さねばならない秘密があったのだが・・・。

第7話「ちゃんと言って、ここに書いて」

眞一郎は比呂美の話を容易に受け止めることができない。眞一郎と悩みをも分かち合いたい乃絵は、比呂美と大喧嘩になる。そんな乃絵の真剣さが、眞一郎の心に変化をもたらす。初雪が校庭を白く染めた日、雷轟丸の墓の前で乃絵は、言葉以上の誠意を求める。降りしきる雪の中、眞一郎は愛子の店に向かった。

第8話「雪が降っていない街」

いくつもの曖昧な感情が絡み合う奇妙な関係が始まった。しかし比呂美は、その状態が続くことに耐えられなくなっている。そんな彼女にゲームを持ちかける純。乃絵が見せてくれる空に導かれるように、眞一郎は絵本を描き続ける。二人で紡ぎ始めた物語はどこへ向かうのか。それぞれの葛藤は、新しい段階へと発展を見せるのか。

第9話「なかなか飛べないね・・・」

眞一郎の母の言葉で、ゆるやかに比呂美との関係は変わり始める。比呂美の停学処分を巡って、眞一郎は学校で大喧嘩をする。体を張ってその喧嘩を止めたのは意外にも乃絵だった。絵本に描いたことの本質に、眞一郎自身もまだ気づいていない。一人乃絵だけが静かに受け止めている。

第10話「全部ちゃんとするから」

事態の流れに翻弄され続ける不本意な関係。そんな自分を断ち切ろうと、乃絵、比呂美、愛子は、それぞれの選択を決意する。眞一郎の自転車は、全てを吹っ切るかのように疾走する。長い間のわだかまりは確実に溶けだしたかに見えた。しかし、彼らを取りまく環境は、複雑に絡み合ったままだ。

第11話「あなたが好きなのは私じゃない」

祭りの準備で賑わいを見せる町。眞一郎は絵本を書きあげたものの、乃絵に見せることをためらう。一方、乃絵と比呂美は、自分以外の存在が眞一郎の心の中で揺れ続けていることに、やり場のない焦燥感を募らせるばかり。そんなある日、真夜中に比呂美の携帯が鳴った。緊迫した純の声に、比呂美は複雑な戸惑いを覚える。

第12話「何も見てない私の瞳から・・・」

最愛の妹が自立しようとする姿を、愛おしく見守ってきた兄の眼差し。抑制のきかない感情に苦悩し続ける純。麦端祭りの当日、松明に照らし出された舞台で力強く飛翔する眞一郎の雄姿を、群衆が、乃絵が、比呂美が、愛子が見つめる。自分の本当の姿と向き合うことができた今、眞一郎は何のために踊るのか、誰のために跳ぶのか。

第13話「君の涙を」

理解される喜びも、信じられる喜びも、愛される喜びも、人との係わりの中でしか得られない。恋はドラスティックに人の内面を曝け出す。真の自分を知った彼らは、招く結果に関わらず、もう一度大切な人と真っ直ぐに向き合うことを選ぶ。一度は雪で覆われた大地を、春の訪れが再び開放するように、眞一郎はホントに全部ちゃんとできるのか?

(ここまで)

 

眞一郎自身は気付いていませんが、乃絵だけでなく、比呂美も愛子も秘かに眞一郎に想いを寄せています。その気持ちと現実との狭間に悩み、それぞれが付き合っていた、純や三代吉と別れを切り出し、自分と向き合おうとする。一方で、眞一郎に恋する乃絵を見守る兄の純は、乃絵に恋愛感情を抱いており、それを抑えようと眞一郎が出した条件に乗っかり比呂美と付き合うが、その想いを比呂美に見抜かれてしまう。眞一郎も、目を背けていた自分自身と向き合い、自分が比呂美が好きであることを自覚し、先に進もうとする。

主要人物それぞれの想いが錯綜する展開は、本作でシリーズ構成を務めた岡田磨里さんが同じく参画している「凪のあすから」、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」などと共通します。こうしたタイプの作品が得意な書き手なのだろうと思います。本作の場合、これらの作品ではクライマックスになっているような大きな出来事が出てこないので、より錯綜する心情に焦点が当たっているので、人によってはモヤモヤとした展開に感じるかもしれませんが、個人的にはこうしたテイストも結構好きです。

地デジになる前の作品で画素数が少ないため、画面はちょっと見ずらいところもありましたが、なかなかいい作品でした。