鷺の停車場

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テレビアニメ「本好きの下克上~司書になるためには手段を選んでいられません~」第2クール

2019秋シーズンの第1クールに続けて、4月からTOKYO MXなどで放送されていたテレビアニメ「本好きの下克上~司書になるためには手段を選んでいられません~」の第2クールを見ました。

booklove-anime.jp

香月美夜さんが2013年9月から2017年3月まで小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿された同名小説をアニメ化したもの。原作は5部677話、現在、それを改訂した単行本が逐次発刊されています。 

第1クールは、そのうちの第1部に当たる部分をアニメ化したもののようで、中世ヨーロッパ風の異世界の少女マインとして転生した本好きな女の子が、前世の知識を活用して本作りを目指し、神殿の巫女見習いとなることが決まるまでを描いていました。

第2クールでは、神殿の巫女見習いとなったマインが、父ギュンター【小山剛志】、母エーファ【折笠富美子】、姉トゥーリ【中島愛】の家族、保護者的な存在の商人ベンノ【子安武人】やベンノの店で商人見習いとなった幼なじみのルッツ【田村睦心】たちの助けを引き続き受けながら、新官長フェルディナンド【速水奨】の庇護を受け、側仕えとなったフラン【狩野翔】、ギル【三瓶由布子】、デリア【都丸ちよ】、ロジーナ【鈴木みのり】、ヴィルマ【安野希世乃】の支えも受けて、さらに成長していくまでが描かれています。第1クールは全14話でしたが、第2クールは、もしかしたら新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあったのかもしれませんが、ちょっと少ない12話(第15章~第26章)となっています。

主要スタッフは、監督:本郷みつる、副監督:川崎芳樹、シリーズ構成:國澤真理子、アニメーション制作:亜細亜堂など。

 

公式サイトに掲載されている各話ごとのストーリーを紹介すると、次のとおりです。

第十五章 神殿の巫女見習い

いよいよ神殿の巫女見習いになることになったマイン。神殿に入るまでの間、これまでの ことをベンノに報告したり、カトルカールの試食会をしたりと、慌ただしく過ごす。そし て、マインが神殿へ行く日がやって来た。フェルディナンドによって誓いの儀式が行われ、 青色巫女見習いとして認められるマイン。そして、これからマインの身辺の世話をすると いう側仕えたちを紹介されるのだが......。

第十六章 青い衣と異なる常識

神殿での生活が始まった。新しい仕事を覚えていくマインだが、側仕えたちはマインに反抗的な態度を取る。中でもフェルディナンドの側仕えだったフランは、貴族らしさの欠片もないマインに仕えることに不満を持っていた。一方、マインも側仕えが信用できず、ちっとも神殿に馴染もうとしない。そんな中、寄付金を納めることになったマインはベンノを伴い神官長の元へと赴くことになった。

第十七章 与えるべきもの

フランの信頼を勝ち取ったマイン。しかし、ギルとデリアはまだマインを主と認めない。「与えるべきもの」を与えていないからだ。神殿では主が側仕えの衣食住を保証するのだ。マインは、麗乃時代とも下町とも異なる神殿での常識に戸惑いながらもギルに食事を与えるためにはどうすれば良いかを考える。一方、自分たちに歩み寄ろうとするマインの姿に、ギルとデリアの心も揺れて……。

第十八章 孤児院の大改革

孤児院に案内してもらったマインは、飢えた幼い子供たちを見てショックで倒れてしまう。なんとか子供たちを救えないかとフェルディナンドに相談するが、孤児たちに対して責任を負えるのかと問われ、答えることが出来ない。しかし、飢えた子供たちの姿が頭から離れないマイン。大好きな読書も手につかなくなってしまう。そんな中、ルッツの一言からマインは孤児を救う方法があるかもしれない、と希望を見出す。

第十九章 大掃除と星祭り

孤児院長に就任したマインは、手始めに孤児院の大掃除をすることに。さらに採集の仕方やスープ作りを教え、孤児院の環境を改善する。働けば報われることを知った子供たちは、率先してマインのために動くようになり、マインは子供たちから慕われる。そして季節は夏になり、子供たちにも星祭りを体験させたいと思うマイン。フェルディナンドの許可を得て、孤児院の庭でタウの実をぶつけ合うが、そこで不思議なことが起きる。

第二十章 ルッツの行く道

ルッツが家出してしまった。ルッツが商人になることに反対していた父のディードと言い争いになり、飛び出してしまったらしい。一方、ベンノはルッツを養子にすると言い出し、ルッツの家族と険悪になる。どうすればいいのかと悩むマイン。フェルディナンドは双方の話を聞くようにと助言する。親身になってくれるフェルディナンドが意外なマイン。こうして、神殿でルッツの家族会議が行われることになる。

第二十一章 新しい側仕え

エーファに赤ちゃんが生まれることを知ったマインは、子供用の絵本を作ろうと決意する。絵本作りのため、絵が上手いヴィルマを側仕えにしてほしいと懇願するマイン。さらに、音楽の得意なロジーナも側仕えに加わり、マインは新たに二人の側仕えを迎えることになった。だが、ヴィルマは何か事情がある様子で、孤児院から出たがらない。一方ロジーナは、マインにフェシュピールという楽器を教えくれることになったのだが……。

第二十二章 ヴィルマと子供用聖典

本格的な絵本作りが始まった。マインはルッツやトゥーリ、孤児院の子供たちに協力して貰いながらインクを手作りし、試行錯誤をくり返して作業を進めていく。これまでの道のりを振り返り、ここまで来られたのはみんなのおかげだと胸がいっぱいになるマイン。一方、みんなが本作りを頑張っている姿を見て、頑なに孤児院の外に出たがらなかったヴィルマの心にある変化が起きていた……。

第二十三章 収穫祭のお留守番

秋になり、青色神官たちが収穫祭へと出発する中、マインは図書室へ行くことにする。久しぶりに本が読めると、うきうきするマイン。だが図書室の扉を開けたとたん、マインは茫然とする。図書室の中が荒らされ、本や資料が撒き散らされていたのだ。こうなったら十進分類法を使い、好きなように片づけようと奮起するマイン。一方、フェルディナンドはこの世界にはない不思議な知識を持つマインに疑念を抱くのだった。

第二十四章 騎士団からの要請

フェルディナンドから、冬の間、神殿に籠るようにと言われたマイン。家族に反対されるものの、神殿に残ることを決意する。マインには孤児院長としての、そして青色巫女見習いとしての責任感が芽生えていたのだ。そして、冬が近づいてきたある日のこと。騎士団から要請がきて、マインは儀式を行なうことになる。衣裳を着替え、貴族街へと連れて来られたマイン。そこには、鎧に身を固めた騎士たちが整列していた。

第二十五章 トロンベ討伐

騎士団からの要請で、出動することになったマイン。フェルディナンドの騎獣に同乗し、空を駆ける。行き先は、森の奥。そこで、巨大化したトロンベが暴れているのだ。枝を振り回すトロンベを見て、驚くマイン。騎士たちは黒く変化させた武器で戦い、トロンベは弱っていく。だがその時、マインの護衛を任されていたシキコーザが、マインを平民だと見下し、威嚇したことで、とんでもない事件が起こってしまう。

第二十六章 夢の世界

トロンベの討伐が終わると、マインは熱を出して寝込んでしまう。そして、ようやく回復したマインが久しぶりに神殿へ行くと、フェルディナンドの部屋に呼ばれた。フェルディナンドは、魔力がけた違いに多く、不思議な知識を持つマインの正体を見極めようとしていたのだ。フェルディナンドの薬を飲み、魔術具をつけたマインは眠くなり、気を失う。そこでマインが見たものとは――。 

 

(ここまで)

 

最終話では、マインの正体を怪しむフェルディナンドが、魔術具を使ってマインの意識と同化して、その前世の記憶を断片的に知り、高度な知識と強大な魔力を持つマインに利用価値を見いだし、貴族に取り込む必要があると、騎士団長のカルステッドに養子話を持ちかける一方、マインは呼び起こされた前世の記憶で母親との関係に後悔を感じ、今の家族に感謝の言葉を伝えるところで終わります。

おそらく、1クール12話に収めるために原作よりもかなり駆け足にならざるを得なかったのでしょう、第1クールよりもさらに障害や葛藤の描写は少なく、マインの知識と振舞いで、困難に直面してもトントン拍子にクリアしていく印象があって、感動的な要素はそれほどないのですが、第1クールから見ていることもあって、これはこれで爽快な感じがしました。

原作小説は、この先も第3部、第4部、第5部と続いているようです。テレビアニメも、第2クールの終わり方は、さらに続いていくような印象を受けましたが、どうなるのでしょうか。

機会があれば、原作小説も読んでみたいと思います。