鷺の停車場

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春の大洗旅行①マリンタワーとシーサイドステーション

GWに家族で大洗に出かけました。

東京都には緊急事態宣言が、埼玉県・千葉県・神奈川県にはまん延防止等重点措置が適用され、茨城県もまん延防止等重点措置を要請しているという状況で、ステイホームが望ましいことは理解していましたが、事情があって、この機会を逃すと、しばらく家族全員で旅行に行ける機会はなさそうなので、不謹慎かもしれませんが、いつもの旅行よりはいくぶん人混みを避ける形にして、出かけることにしました。

我が家の家族旅行は、朝早く出発するのが通例で、今回も、感染リスクを気にしなくていい状況であれば、早朝に出発してこの時期ネモフィラが美しいひたち海浜公園にも行きたかったところですが、それは取り止めて、家でお昼を食べた後、13時過ぎにのんびり出発。

常磐道で北上し、14時10分過ぎに友部ジャンクションから北関東道に入り、水戸南インターから東水戸道路に進み、15分ほどで、水戸大洗インターで高速を降ります。国道51号をちょっと進んだ後、大洗に向かう県道2号線に分岐しますが、さっそくの渋滞。1.5kmちょっと進むのに20分ほどかかりました。反対側の車線も大渋滞で、これは帰りのルートも抜け道を考えた方が良いかもしれません。

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14時50分過ぎ、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線大洗駅に到着。休憩がてら、ちょっと中を見てみます。

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駅前の正面には、アニメ「ガールズ&パンツァー」の記念撮影用のパネルがありました。

ガールズ&パンツァー」(略称:ガルパン)は、2012年にテレビで放送されたアニメシリーズで、大洗にある架空の高校「県立大洗女子学園」の女子高生たちが、あるきっかけで、これも架空の武道である「戦車道」を始めることになり、事情あって戦車道の強豪校から転校してきた主人公・西住みほのリーダーシップの下、強豪校に挑み、全国高校生大会で優勝するまでを描いています。

学校や主人公たちが住む街は、なぜか陸上ではなく、大洗を母港とする「学園艦」と呼ばれる巨大な艦船の中にありますし、戦車道の公式戦は当然ながら他の場所で行われるので、劇中で大洗の街がひんぱんに出てくるわけでは必ずしもないのですが、地元の商店会などがタイアップしたイベントなどでファンを集めることに成功し、いわゆる「聖地」の代表格の1つとなっています。聖地化の成功例として紹介されることも少なくありません。

大洗には、これまで何度か来たことがありますが、ガルパンで人気になってからは初めて。旅行の場所を決めたのは私ではなく家族だったのですが、せっかく行くなら、どんな感じになっているのか見てみたいと思っていました。

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これは2017年の12月から、おおよそ1年半に1話ほどのペースで劇場公開されているOVAガールズ&パンツァー 最終章」のパネル。現在は、3月26日から、第3作の「第3話」が劇場公開中です。

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駅舎の横には、2015年11月から劇場公開された「ガールズパンツァー 劇場版」のパネルも。

「劇場版」は、大洗女子学園が戦車道を始め全国大会に優勝するまでを描いたテレビアニメ版に続く形で、大洗女子学園の廃校の危機を脱するため、他校のライバルたちの協力も得て、大学選抜チームと対決する物語ですが、その冒頭には、全国大会優勝を記念してライバル校を招いて行われた戦車道のエキシビションマッチのシーンがあり、その中では、この大洗駅を含め、大洗の街中の風景が数多く描かれています。

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駅改札前の時刻表。水戸方面は本数が多いですが、鹿島神宮方面は1時間に1~2本という感じです。

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駅構内の売店には、通常のお土産ものに加え、ガルパングッズがたくさん並んでいました。

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駅で待っているタクシーもガルパンのラッピング塗装の痛車仕様です。

15時過ぎに出発し、マリンタワーに向かいます。ここから先は道は空いていて、5分ほどでマリンタワーに到着。

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なお、ガルパンの「劇場版」のエキシビションマッチのシーンでは、マリンタワー周辺が、エキシビションマッチを観戦するギャラリーが集まる観客席ゾーンとして描かれています。

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入口に貼ってあったポスターもガルパン仕様です。

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エレベーターで地上55m、3階の展望台に上がります。

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フェリー乗り場。

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北側の大洗水族館方面を望んだところ。

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西側の水戸方面。

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南側。手前にあるのは大洗シーサイドステーションです。

展望室でひととおり見た後、地上50m、2階にあるガルパン喫茶「Panzer vor(ぱんつぁー・ふぉー)」(店名は、劇中で主人公・西住みほがチームに戦車前進を指示するときの掛け声から。元はドイツ語)をのぞいてみましたが、入店待ちの行列ができていたので、すぐに1階に下りてきました。

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1階のエントランスホールにはガルパンの主要キャラクターのパネルもありました。

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スタンプも計5種類がありました。

一休みして、隣の大洗シーサイドステーションに移動します。

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行ってみると、地元の茨城県立大洗高校マーチングバンド部「Blue Hawks」の演奏が行われていました。高校のマーチングは吹奏楽部が通常スタイルの演奏(座奏)と兼ねて行うのが一般的で、部の名前をマーチングバンド部としているのは珍しいと思います。実際、この世界では名門校の1つのようです。行ったときには既に最後の1曲になっていました。

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演奏後のお話によると、出演が予定されていた様々なイベントも中止になることも少なからずあったようで、部員たちも振り回されて大変なのだろうと思います。

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演奏の終了後、中を少し歩いてみます。かつては、2006年3月にオープンした八ヶ岳リゾートアウトレット系列の「大洗リゾートアウトレット」でした。私もその当時一度行ったことがあったと思います。しかし、2011年の東日本大震災津波で大きな被害を受け、4か月ほど経って再開したものの客足が伸び悩み、2017年7月に閉店、運営主体が変わって2018年4月に「大洗シーサイドステーション」としてオープンしたそうです。ただ、特に2階は、空いている区間が多い印象でした。

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2階の一角に「大洗ガルパンギャラリー」があったので、入ってみました。

そういえば、ガルパンの「劇場版」では、「大洗リゾートアウトレット」だった当時のこのモールを、小型戦車が走り回り、エスカレーターを下りるシーンがありました。

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入口には大きなパネルが。

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店内は、展示コーナーのほか、販売用グッズもたくさん並んでいます。けっこうお客さんも入っていて、ガルパン人気が健在であることを実感します。

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劇場版の1シーンを再現したこんなフィギュアもありました。

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劇場版の声優さんのサイン入りポスター。

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現在上映中の「ガールズ&パンツァー 最終章 第3話」のサイン入りポスターも展示されていました。

そのほかにちょっと買い物をした後、16時過ぎ、シーサイドステーションを出て、この日の宿に向かいました。(つづく