鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「しあわせのマスカット」

ユナイテッド・シネマズ テラスモール松戸に久しぶりに行きました。

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朝9時過ぎ、ポツポツとお客さんが入ってきます。

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この日の上映スケジュール(の一部)。上の写真には出ていませんが、この週末に興行収入が400億円を突破した「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は、4DX2D、IMAX、通常版が各1回、計3回の上映でした。

観に来たのは、「しあわせのマスカット」(5月14日(金)公開)。

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上映はスクリーン3。

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317席とこの映画館で2番目に大きいスクリーンでしたが、お客さんは10人ほどと寂しい感じでした。

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岡山県で高級ぶどう「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を使った果物和菓子に出会った女子高生が、自分のデザインした和菓子を作るという夢を叶えようと、和菓子会社に就職して奮闘していく姿を描く物語で、監督は吉田秋生、脚本は清水有生

 

公式サイトのストーリーによれば、次のようなあらすじ。

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北海道から岡山に修学旅行で来ていた女子高生の相馬春奈(福本莉子)は、岡山の名産であるマスカット・オブ・アレキサンドリアを病床のおばあちゃんのお土産にしようとしていたが、財布を落としてしまう。手元に残っていたお金で買える金額ではなく、諦めかけた時に目に入ったのが、そのマスカットを使った果実和菓子「陸乃宝珠」だった。たった一つだったが、その和菓子をお土産に買って病床のおばあちゃんを喜ばせたことをきっかけに、春奈はこの和菓子を作った会社に就職しようと考える。だが、面接に遅刻してしまい不合格になるものの、社長の田岡(長谷川初範)の一存で入社することになった。

自分がデザインした和菓子を作ることを目標にしていた春奈だったが、配属されたのは会社と提携しているぶどう農園だった。園主の秋吉伸介(竹中直人)は仕事に厳しく頑固で、手伝いに来た春奈を冷たくあしらうが、彼女はそれにもめげず認められようと頑張り、次第に距離が縮まっていく。そんな中、伸介の妻よし(土屋裕子)から、10年前に事故で亡くなった息子のマスカット園を守り続けていたが、それを整理した上でマスカットの生産をやめることを聞く。

近所に住む若手農家の屋敷達也(中河内雅貴)と知り合った春奈は、そのビニールハウスを教えてもらい、なんとか存続させることを伸介に話すが、拒否された上に明日からこないように宣言されてしまう。
落ち込んだ春奈は、彼女に会いにやって来た姉の雪絵(本仮屋ユイカ)からも察せられ、実家に帰って来るように言われ、退職を決意する。
そんな中、西日本豪雨による未曾有の大水害が起こった・・・

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というもの。

主要キャストは、

  • 主人公・相馬春奈:福本莉子
  • 春奈の採用を決めた源吉兆庵社長・田岡:長谷川初範
  • 人事部長・緑川祐二:ヨシダ朝
  • 春奈の処遇に悩む人事部職員・川本百合恵:宝積有香
  • 営業部に配属された春奈の同期・尾崎奈緒大久保聡美
  • 秘書室に配属された春奈の同期・矢島祐美子:森日菜美
  • マーケティング部に配属された春奈の同期・金澤こころ:村瀬美穂
  • 春奈が研修で配属された販売部社員・板橋政恵:大島蓉子
  • 春奈が販売部で研修中に来店したお客・太田綾子:長内美那子
  • 春奈が研修で配属された商品開発部の主任・今西大輔:佐野泰臣
  • 春奈が研修で配属された工場長:ボブ鈴木
  • 源吉兆庵のビルの警備員・秋山守:田中要次
  • 商品部に配属された春奈が派遣されたぶどう農家・秋吉伸介:竹中直人
  • 伸介の妻・秋吉みよし:土居裕子
  • 春奈と親しくなり応援してくれる若手ぶどう農家・屋敷達也:中河内雅貴
  • 春奈の姉でカーリング選手・相馬雪絵:本仮屋ユイカ

など。

正直に言えば、がっかりな作品でした。物語の骨格自体は悪くないと思いますが、細部の展開や描写が安易な感じで、底が浅く感じられてしまい、心に響きませんでした。

後で調べてみると、吉田秋生監督は元はテレビドラマ演出家とのこと。そう聞くと、ちょっと誇張気味の細部の描写などはテレビドラマによくあるスタイルのように思えてきました。2時間もののテレビドラマだったらこういう作りも確かにありそうですが、映画として観ると、説得力が乏しいように思いました。