鷺の停車場

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劇場版アニメ「映画大好きポンポさん」

劇場版アニメ「映画大好きポンポさん」(6月4日(金)公開)を観に行きました。

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全国59館と比較的小規模での公開作品。来たのはTOHOシネマズ流山おおたかの森。休日の11時半ごろの時間帯、ロビーはけっこう賑わっています。

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上映は、この映画館では最大、403席のスクリーン9。公開3週目の週末、お客さんは100人ほどだったでしょうか。f:id:Reiherbahnhof:20210621220942j:plain

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チラシの表裏。

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チラシの中見開き。

杉谷庄吾人間プラモ】 の同名のマンガをアニメ映画化した作品だそうですが、原作は未読の状態で観ました。

主要スタッフは、監督・脚本・絵コンテ:平尾隆之、キャラクターデザイン:足立慎吾、アニメーション制作:CLAPなど。


公式サイトのストーリーによれば、


敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。 ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった! ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。

 

という物語。

主要登場人物は、

  • 主人公でポンポさんに映画監督に抜擢される制作アシスタントのジーン・フィニ(Gene Fini):清水尋也
  • 伝説のプロデューサーで祖父のJ.D.ペーターゼンからコネクションを引き継いだ映画プロデューサーのポンポさん(Joelle Davidovich Pomponette:ジョエル・ダヴィッドヴィッチ・ポンポネット):小原好美
  • ジーンの初監督作品のヒロインに抜擢される新人女優のナタリー・ウッドワード(Natalie Woodward):大谷凜香
  • ポンポさんの頼みでナタリーを自分の付き人にする人気女優のミスティア(Mystia):加隈亜衣
  • ジーンの初監督作品の主役で10年ぶりに出演する世界一の俳優のマーティン・ブラドッグ(Martin Braddock):大塚明夫
  • ジーンのハイスクールの同級生でニャリウッド銀行に務める銀行員のアラン・ガードナー(Aran Gardner):木島隆一

など。

記憶の範囲でもう少し詳しくあらすじを書くと、次のような感じです。

あることから、ポンポさんに見込まれアシスタントに起用された映画通のジーンは、映画の15秒CMの編集を任され、能力を認められます。その頃、ポンポさんは別のオーディションに来た新人女優のナタリーにピンと感じ、彼女を人気女優のミスティアの住み込みの付き人にしてトレーニングを積ませる一方で、彼女をヒロインに映画「MEISTER」の脚本を当て書きし、その監督にジーンを抜擢します。ポンポさんのコネクションで、主役は10年ぶりに復帰する大俳優・マーティンとなり、気圧されて撮影に臨むジーンですが、スタッフたちの前向きな協力もあり、撮影は順調に終わります。しかし、撮影した72時間に及ぶ映像の編集に入ると、ジーンはどの切り取って時間に収めていくか苦悩します。途中の経過は省略しますが、いくつもの壁を乗り越えて映画は完成し、ポンポさんの予感どおり、高い評価を獲得したところで、映画は終わります。

 

映画制作の裏側を描いた物語ですが、小気味いい展開に、演出も巧みで、グッと引き込まれる作品でした。ポップな雰囲気の中にも、ところどころ刺さるセリフが埋め込まれていて、心に響くシーンもあり、観終わった後に心地よい余韻が残りました。劇中でもキーワードになっている90分の枠に収めているのも秀逸です。

上映館は少ないですが、映画好きでなくても楽しめる作品だと思います。