鷺の停車場

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映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」

休日、MOVIX柏の葉に行きました。

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休日の朝8時台。ロビーの人はまばらです。

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この日の上映スケジュールの一部。

観るのは「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」(6月18日(金)公開)。

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上映は93+2席とこの映画館では一番小さいシアター7。この日はまだ公開2週に入った週末でしたが、思ったほど集客が伸びていないのかもしれません。

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1998年に開かれた長野オリンピックでのスキージャンプ団体の金メダルを陰で支えた25人のテストジャンパーたちの実話に基づいて映画化した作品だそうで、主要スタッフは、企画プロデュース:平野隆、監督:飯塚健、脚本:杉原憲明・鈴木謙一など。

もともとは昨年6月公開予定でしたが、コロナ禍による映画館の休業などの影響で上のチラシにあるように今年の5月7日に延期、さらにコロナの感染再拡大の影響で再度公開が延期され、結果的に当初公開予定のほぼ1年後、東京オリンピック直前となる6月18日にようやく公開されました。

公式サイトのストーリーによれば、

 

長野オリンピックラージヒル団体で日本初の金メダルを狙うスキージャンプチーム。そこに、エース原田のジャンプを複雑な想いで見つめる男―元日本代表・西方仁也田中圭)がいた。前回大会・リレハンメルオリンピックで、西方は原田とともに代表選手として出場するも、結果は銀メダル。4年後の雪辱を誓い練習に打ち込んだが、代表を落選。失意の中、テストジャンパーとしてオリンピックへの参加を依頼され、屈辱を感じながらも裏方に甘んじる。そして迎えた本番。団体戦の1本目のジャンプで、日本はまさかの4位に後退。しかも猛吹雪により競技が中断。メダルの可能性が消えかけた時、審判員たちから提示されたのは、「テストジャンパー25人全員が無事に飛べたら競技を再開する」という前代未聞の条件だった…。
命の危険も伴う悪天候の中、金メダルへのかすかな希望は西方たち25人のテストジャンパーに託された―。

 

というあらすじ。

主な登場人物・キャストは、

など。 

 

23年前の長野オリンピックをリアルタイムで体験したこともあるのだと思いますが、涙腺が緩むシーンもあり、感動するいい映画でした。

冒頭、実話に基づく物語、との旨の字幕が出てきます。細部のエピソードまですべてが実話だとは思いませんが、代表に選ばれなかった西方がテストジャンパーになったのは事実ですし、中断した団体の競技再開がテストジャンパーに託された、というこの作品の一番の核心の部分は、実際に起こったことなのでしょう。 その当時は、当然ながら実際に出場した代表選手のジャンプしか見ていなかったわけですが、あの金メダルが実現した裏には、選手たちの頑張りだけでなく、こんなに緊迫したドラマがあったとは。

俳優陣は、総じて不満はなく、特に聴覚障害の高橋を演じた山田裕貴が好演。しゃべり方はもちろんですが、目の使い方なども印象に残りました。代表の各選手役は本人とビジュアルが似ているかも考慮した配役とお見受けしましたが、中途半端に似せるよりは、割り切ってビジュアルは気にせずキャスティングした方が良かったかもという気がしました。