MOVIX柏の葉で「竜とそばかすの姫」を観た後、お昼を食べて、再び映画館に戻ってきました。
お昼下がりの時間帯、朝と違ってロビーには多くの人がいました。
次に観るのは「サイダーのように言葉が湧き上がる」(7月22日(木)公開)。
ロビーではちょっとしたパネル展が開催されていました。
イシグロキョウヘイ監督のサイン入りのポスターも展示されていました。
スクリーンに向かう通路の壁にも大きなタペストリーが。
上映は139+2席のシアター3。お客さんは12~3人という感じ。
チラシの表裏。
チラシの中見開き。
人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年と、出っ歯にコンプレックスを感じマスクで隠す少女が、ショッピングモールで出会い、次第に距離を縮めていく物語。主要スタッフは、原作:フライングドッグ、監督・脚本・演出:イシグロキョウヘイ、脚本:佐藤大、キャラクターデザイン・総作画監督:愛敬由紀子、音楽:牛尾憲輔、アニメーション制作:シグナル・エムディ×サブリメイション など。
公式サイトのストーリーによれば、
17回目の夏、地方都市⸺。コミュニケーションが苦手で、人から話しかけられないよう、いつもヘッドホンを着用している少年・チェリー。彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。
矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしている少女・スマイル。人気動画主の彼女は、“カワイイ”を見つけては動画を配信していた。
俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、ショッピングモールで出会い、やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。
ある日ふたりは、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。
だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って⸺。
物語のクライマックス、チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは心の奥深くまで届き、あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。
アニメ史に残る最もエモーショナルなラストシーンに、あなたの感情が湧き上がる!
・・・というあらすじ。
主な登場人物は、
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チェリー【市川染五郎】
俳句が趣味の男子高校生。17歳。人と会話することは苦手であるが、俳句で気持ちを詠むのは得意で、短文型SN S「キュリオシティ」に自作の句を投稿し続けている。緊張すると赤面して、うまく声が出せなくなるのがコンプレックス。近所のショッピングモール内にあるデイサービス「陽だまり」でバイトをしている。 -
スマイル【杉咲花】
動画配信サービス「キュリオ・ライブ」で大人気の現役JK配信主。明るくておしゃべり好きだが、矯正中の大きな前歯がコンプレックスで、人前では常にマスクをしている。ショッピングモールで動画配信中、チェリーとぶつかってマスクが外れてしまい、前歯を見られてしまう。その事件をきっかけにチェリーとの関係が深まって──。 -
ビーバー【潘めぐみ】
ラテンアメリカ系の明るい少年で、チェリーの友人。日本語は読めるが書くのは苦手。その勉強のため、チェリーの俳句を街にタギング(落書き)するのが趣味。ショッピングモールの屋上に、仲間とたむろする秘密基地を持っている。 -
ジャパン【花江夏樹】
ビーバー、チェリーの友人。ショッピングモール内にあるリサイクルショップ「ハンドオフ」の店員。筋金入りのアイドルオタクで、人気配信主のスマイルのことも、キッズ・キュリオス時代から知っていた。 -
タフボーイ【梅原裕一郎】
フジヤマの孫で、ヤンキー気質な少年。祖父に似て声がデカいが、陽だまりスタッフのあき子の前ではしおらしくなる。自分の車でフジヤマの送迎をしているが、駐車中にビーバーによくタギングされる。 -
ジュリ【中島愛】
スマイルの姉。面倒見がよく、姉妹の中で一番のしっかり者。冬に受験を控えた受験生でもある。スマイルのコンプレックスに関しては自身の経験から理解を示しており、乗り越えてほしいと密かに応援している。 -
マリ【諸星すみれ】
スマイルの妹。カワイイ見た目に似合わずガジェットが大好きで、パソコンの知識は三姉妹で一番。明るくこましゃくれた性格から、スマイルのことはプロデューサー的な視点で人気を拡大したいと企んでいる。 -
紘一【神谷浩史】
チェリーの父。 -
まりあ【坂本真綾】
チェリーの母。「陽だまり」でパートをしていたが、腰を痛めたため、チェリーが代わりにバイトに入ることになった。 -
フジヤマ【山寺宏一】
「陽だまり」に通う老人で、俳句の達人。耳が遠く、声がデカい。空っぽのレコードジャケットをいつも抱えていて、その中身を探し回っているが、どこに置いたか思い出せない。レコードには大切な記憶が秘められているようだが──。 -
つばき【井上喜久子】
フジヤマの娘で、タフボーイの母。
など。
普通のアニメのような写実的な描写ではなく、ややシンプルな画調で、色使いもちょっとポップな感じです。この独特のテイストも悪くないですが、直前に映像の迫力が圧倒的だった「竜とそばかすの姫」を観たこともあって、映像的には見劣り感は否めないところ。全体にテンポのいい展開で、フジヤマさんの思い出のレコードを探すあたりからの雰囲気は良かったのですが、クライマックスの盆踊りのシーンは、私にはちょっと肩透かしで、爽快感はありましたが、後味は今一つという感じでした。
もともとは、昨年の5月15日に公開予定だったもの。この作品だけではありませんが、コロナ禍の影響で1年以上の公開延期を余儀なくされて、宣伝などの営業もいろいろ大変なのだろうと思います。