鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「ハチとパルマの物語」

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時期的には「映画大好きポンポさん」を観た時より前で、しばらく前になりますが、キネマ旬報シアターに行きました。

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この週の上映スケジュール。

観たのは「ハチとパルマの物語」(5月28日(金)公開)。

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上映は148席のスクリーン2。3~40人くらいお客さんが入っていました。

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チラシの表裏。

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公開日発表前に配布されていたチラシの表裏。


犬が2年間モスクワのヴヌーコヴォ国際空港で主の帰りを待ち続けた実話「パルマの物語」を基に日露共同制作で映画化され、「ビバロシア国際映画祭」ではグランプリを受賞した作品だそうで、監督・脚本はアレクサンドル・ドモガロフJr.。

 

公式サイトのストーリーによれば、

 

 話は現代の秋田県大館市、秋田犬の里オープニングセレモニーから始まる。ロシアの空港で働くコーリャ。テレビで流れる秋田犬の話題に目が留まる。ふと我に返ると、自分の小さな頃の犬との忘れられない思い出があふれてくる。
 旧ソ連の空港でのできごと。飼い主とともにプラハに行く予定だったジャーマンシェパードパルマは、搭乗のための書類不備で乗機を拒否される。飼い主は仕方なく、こっそりパルマを滑走路に放つ。パルマは空港に住み着き、毎日滑走路で飛行機を見上げ、2年間も飼い主の帰りを待ち続けた。その姿はやがて空港のシンボルとなり、人々の心を打つ。
 時を同じくして、9歳のコーリャ少年が空港に現れる。彼は母親を亡くし、パイロットである父親に引き取られるのだが、母を失った悲しみと、良い思い出のない父親との生活ですっかり心を閉ざしてしまう。コーリャとパルマ、孤独なもの同士の友情はすぐに生まれた。
 ある日、空港に日本人に連れられた秋田犬が現れる。飛行機への搭乗を待つ秋田犬に、パルマは仲間を見つけたかのように走り寄るが、その傍らには優しい主人がいる。二人を見送るパルマの眼に、この上ない寂しさが宿っていることにコーリャは気付く。彼はパルマに自分の姿を投影する。「飼い主のもとへ戻してあげたい」と、たくさんの人の協力を得て行動を起こす。少しずつ心を開き始め、父親もコーリャに向き合おうと努力する。そしていよいよパルマと飼い主の再会の日、パルマは嬉しそうだが、なぜかコーリャのもとを離れようとしない…。

 

・・・というあらすじ。

 

主な登場人物は、

  • コーリャ:レオニド・バーソフ
  • コーリャの父でパイロット・ラザレフ:ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ
  • パルマを匿うCA・ニーナ:ヴァレリア・フョドロビチ
  • ニーナの父で整備士・セルゲイ:ヴィクトル・イリン
  • ニコライ・ラザレフ(40年後のコーリャ):アレクサンドル・ドモガロフ
  • 豊田武:渡辺裕之
  • 豊田ゆめ:藤田朋子
  • ニコライの孫のアナスタシア・ラザレフ:アナスタシア
  • 秋田犬の里館長:壇蜜
  • ジャーナリスト:山本修夢
  • 秋田犬会館館長:高松潤
  • 秋田犬の里スタッフ:阿部純子(友情出演)
  • 秋田犬会館事務局長:堂珍嘉邦(友情出演)
  • アリーナ・ザギトワ:本人(友情出演)

など。

孤独だった少年コーリャと飼い主に空港に置き去りにされた犬パルマ(本当の名前はアルマだったようですが)との間に芽生える絆を描いた物語。いい話ではありましたが、ある意味お涙頂戴ものの典型的な展開だったようなところもあって、私自身は、涙するほどには感動しませんでした。同じく飼い主の帰りを長い間待ち続けた忠犬ハチ公との共通点から、秋田犬の話が結びついてくるのは、日露共同制作という事情があったのだと推測しますが、ややこじつけ感があって、シンプルにロシアだけを舞台に描く方が良かったかもしれません。

それにしても、犬のパルマの演技は見事。巨大な旅客機の前や横を走ったりするのは、素人的にはなかなか大変そうに思えますが、怯えずに対応しているのはびっくりしました。