鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「犬部!」

休日の午後、TOHOシネマズ流山おおたかの森に行きました。

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昼下がりとあって、ロビーは結構な人ごみでした。

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この日の上映スケジュールの一部。緊急事態宣言を受けて1席ずつ間隔を開けての販売となっていることもあって、残席が少ない上映回も多く、満席となっている回もちらほらありました。

この日観たのは「犬部!」(7月22日(木)公開)。公開3週目に入り、小さいスクリーンでの1日1回上映となっていましたが、映画館に着いたときには既に完売になっていました。事前にネット予約しておいて良かった。

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上映は、58席とこの映画館で一番小さいプレミアスクリーン。

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入口のスクリーンの間のエントランス。全席完売とあって、実際にほぼ満席でした。

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青森県十和田市で行き場を失った犬と猫を保護し、草の根運動で里親募集や譲渡会を行っていた北里大学獣医学部の学生たち「犬部」の実話を基に映画化した作品。主なスタッフは、監督:篠原哲雄、脚本:山田あかね、原案:片野ゆか など。

 

公式サイトのストーリーによれば、

青森県十和田市に、一人の変わり者がいた。花井颯太(林遣都)22歳、獣医学部の大学生。子どもの頃から大の犬好きで、一人暮らしのアパートには保護動物がぎっしり。周りからは変人扱いされても、目の前の命を救いたいという一途な想いで保護活動を続けていた。ある日颯太は、心を閉ざした一匹の実験犬を救ったことから、ひとつでも多くの命を救うため、動物保護活動をサークルにすることを思いつき「犬部」を設立。颯太と同じく犬好きの同級生・柴崎涼介(中川大志)らが仲間となり動物まみれの青春を駆け抜け、それぞれの夢に向かって羽ばたいていった。颯太はひとつでも多くの命を救うため動物病院へ、そして柴崎は動物の不幸な処分を減らすため動物愛護センターへーー。
「犬部」から16年後。獣医師となっても一途に保護活動を続けていた颯太が逮捕されたという報道をうけて、開業医として、研究者として、動物愛護センター所長として、それぞれの想いで16年間動物と向き合ってきたメンバーたちが再集結するが、そこに柴崎だけがいなかった……。

 

というあらすじ。

  • 都内で動物病院を開業している主人公・花井颯太:林遣都
  • 動物愛護センターに勤めていた柴崎涼介:中川大志
  • 大学に残り研究者となった佐備川よしみ:大原櫻子
  • 父が開業している動物病院に勤める獣医・秋田智彦:浅香航大
  • 颯太にペットショップの動物を助けるよう依頼する大学生・川瀬美香:田辺桃子
  • 颯太が開業する動物病院のスタッフ・深沢さと子:安藤玉恵
  • 動物愛護団体のリーダー・中越真利子:しゅはまはるみ
  • よしみの同僚の研究者・田原優作:坂東龍汰
  • 動物愛護センターの職員・門脇光子:田中麗奈
  • 智彦の父で動物病院の院長・秋田秀作:酒向芳
  • ペットショップを営んでいた男・久米尚之:螢雪次朗
  • 獣医学部の獣外科学の教授・安室源二郎:岩松了

など。

映画は、颯太が獣医学部の5年生で「犬部」を結成したときのエピソードを描いた後、16年後の2019年に舞台を移して、都内で動物病院を開業した颯太が、元ペットショップで劣悪な環境に置かれている犬たちを救おうとする姿を、学生時代の回想シーンを随所にはさみながら描いていきます。前半の展開はクサい感じもあり自分にはちょっと辛いところがありましたが、後半、久米さんと心を通わせたあたりからは良い感じになり、涙腺が緩むシーンもあり、全体としては、まあまあ良かった。

ところで、一匹も殺したくないと、大学で処分が決まった生きた犬を使って行う外科実習への参加を拒否し、野良犬・猫の治療や去勢手術を無償で引き受ける颯太の姿勢は、素晴らしいと思いますし、一本筋が通っていますが、引き受ける人がなく処分されるしかない犬がいる現実の下では、それを獣医学の発展や獣医の育成に役立てることも一つの考え方だろうと思いますし、獣医も生活があるわけで、無償での治療や手術をデフォルトで求めるのは筋違いだろうなあと思ったりもしました。