鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「子供はわかってあげない」

週末の午後、MOVIX柏の葉に行きました。

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休日の午後とあって、ロビーはそれなりに混み合っていました。

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この日の上映スケジュール(の一部)。

観に来たのは「子供はわかってあげない」(8月20日(金)公開)。

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上映は93+2席のシアター7。お客さんは30人くらい入っていたと思います。1席ずつ間隔を開けての販売で、実質的に定員は50席弱だったはずなので、3分の2ほどは入っていたことになります。

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土曜日から公開の劇場も含め、公開初週からの上映館は71館と、やや小規模での公開作品。

マンガ大賞2015」2位になった田島列島の同名コミックを映画化した作品で、スタッフは、監督:沖田修一、脚本:ふじきみつ彦沖田修一、音楽:牛尾憲輔など。

 

公式サイトによれば、

 

高校2年、水泳部女子の美波はある日、書道部男子のもじくんとの運命の出会いをきっかけに幼い頃に別れた父親の居所を探しあてる。
何やら怪しげな父にとまどいながらも、海辺の町で夏休みをいっしょに過ごすが。。。
心地よい海風、爽やかに鳴る風鈴。…超能力!?そして、初めての恋に発狂しそう!

お気楽だけど、けっこう怒濤の展開。
誰にとっても、宝箱のような夏休み。はじまりはじまり~。

 

・・・というあらすじ。

主な登場人物は、

  • 朔田美波【上白石萌歌

    アニヲタで水泳部の高校2年生。マイペースでたるんでいるため、水泳部顧問からは「タルンドル朔田」と呼ばれている。

  • もじくん【細田佳央太】

    書道部で代々書道家の家の息子の高校2年生。ちょっぴりシャイだが、絵もうまい。同じアニメが好きなことをきっかけに美波と仲良くなる。

  • 美波の今のお父さん【古舘寛治

    優しいお父さんで、美波に負けず劣らずアニヲタ。

  • 美波のお母さん【斉藤由貴

    明るいお母さんで、美波と同じくマイペース。

  • ミヤジ【湯川ひな】

    同じ水泳部の美波の親友。3年生の引退後、部長になる。もじくんとは同じクラス。

  • 明ちゃん【千葉雄大

    もじくんのお兄ちゃん。古書店に居候中。

  • 善さん【高橋源一郎

    明ちゃんが居候する古書店の店主。

  • 友充【豊川悦司

    海辺の町に暮らす、美波の実の父。かつては新興宗教の教祖に祭り上げられていたが、今は指圧師。

  • じんこちゃん【中島琴音】

    阿堀先生の孫で、友充と仲良しの女の子。

  • 阿堀先生【きたろう】

    友充の指圧の師匠。

  • じんこのお母さん【兵頭公美】

など。

このほか、美波たちがはまっているという設定の劇中アニメ「魔法左官少女バッファローKOTEKO」には、主人公KOTEKO:富田美憂、セメント伯爵:浪川大輔モルタル櫻井孝宏、コンクリ太郎:鈴木達央などの声優が出演しています。

冒頭、アニメが数分続くので戸惑いますが、これはテレビアニメ「魔法左官少女バッファローKOTEKO」のワンシーン。やがて、それを涙しながら見る美波に切り変わって、現実の物語が始まります。

KOTEKOつながりでもじくんと知り合った美波は、あることから、実の父親が「光の匣」という新興宗教に関係がありそうなことがわかり、明ちゃんの協力でその居場所を突き止め、水泳部の合宿をサボって会いに行く、ひと夏の冒険と成長、そして恋の物語。小ネタもいろいろ盛り込まれ、美波のマイペースっぷりは微笑ましく、やや冗長に感じる部分もありましたが、ホロッとするシーンもあり、爽やかな印象が残る作品でした。

俳優陣では、主演の上白石萌歌も良かったですが、実の父親役の豊川悦司が怪演といってもいい印象的な演技でした。牛尾憲輔の音楽は、「リズと青い鳥」の劇伴が強く印象に残っていますが、本作では、作品の内容に合わせまた違った雰囲気で、効果的でした。