鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「バブル」

平日の夜、MOVIX亀有に行きました。


夜まだそれほど遅くない時間帯ですが、ロビーの人は少なかったです。


この日の上映スケジュール。夜の上映がある作品のみ案内されていました。


観るのは「バブル」(5月13日(金)公開)。ネットでの口コミ評価の点数はあまり良くないのですが、ディスり系の評価も多いのが一因のような印象で、そこまで悪くないのではと思い、観に行くことにしました。


以前に行った他の映画館では、このように大きなタペストリーが飾ってありましたが、この映画館にはないようでした。


上映は305席のシアター9。お客さんは15人ほど。公開初週としては寂しい入りです。


チラシの表裏。


チラシの中見開き。


チラシの別バージョン。

 

重力のバランスが壊れてしまった東京を舞台に、不思議な少女と出会った少年を描いたアクションアニメ。主要スタッフは、監督:荒木哲郎、脚本:虚淵玄、キャラクターデザイン:小畑健、アニメーション制作:WIT STUDIOなど。338館と大規模な公開で、劇場公開に先行して、4月28日からNetflixで全世界に配信されているようです。

 

公式サイトのストーリーによれば、

 

 世界に降り注いだ泡〈バブル〉で、重力が壊れた東京。
ライフラインが断たれた東京は家族を失った一部の若者たちの住処となり、ビルからビルに駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となっていた。
 ある日、危険なプレイスタイルで注目を集めていたエースのヒビキは無軌道なプレイで重力がゆがむ海へ落下してしまった。
そこに突如現れた、不思議な力を持つ少女ウタがヒビキの命を救う。驚異的な身体能力を持つウタは、ヒビキと彼のチームメンバーたちと共に暮らすことになる。そこには、メンバーたちの面倒を見ながら降泡現象を観測し続ける科学者マコトの姿もあった。
 賑やかな仲間たちと、たわいのない会話で笑い合う日常生活に溶け込んでいくウタ。なぜか二人だけに聴こえるハミングをきっかけに、ヒビキとウタは心を通わせていく。しかし、ヒビキがウタに触れようとするとウタは悲しげな表情を浮かべて離れてしまうのだった…。
 ある日、東京で再び降泡現象がはじまった。降り注ぐ未知の泡、ふたたび沈没の危機に陥る東京。泡が奏でるハミングを聴きとったウタは、突然ヒビキの前から姿を消してしまう…!なぜ、ウタはヒビキの前に現れたのか、二人は世界を崩壊から救うことができるのか。
二人の運命は、世界を変える驚愕の真実へとつながる―。

 

・・・というあらすじ。
 

主な登場人物は、

  • ヒビキ【志尊淳】:渋谷を拠点とするバトルクールチーム・ブルーブレイズ(通称BB)のエース。幼い頃から特殊な聴覚の持ち主で、他人とのコミュニケーションをあまり好まない。プレイ中に落下した海中で、ウタと遭遇する。

  • ウタ【りりあ。】:ヒビキの前に突然現れ、一緒に暮らすことになった少女。ヒビキだけに聞こえていた”音”に反応する。運動神経が抜群でバトルクールにも参加するようになるが、その正体は不明。

  • マコト【広瀬アリス】:ヒビキたちBBが暮らす船・令洋で共に生活し、居住禁止区域の降泡現象を調査している女性科学者。今ではもはやBBのお姉さん的役割で溶け込み、ウタの面倒も見ている。

  • シン【宮野真守】:BBをはじめとするバトルクールチームの個性を尊重しながら、彼らが生活物資を賭けて争うバトルレースをジャッジしている、数少ない年長者。少年たちの頼れるアニキ的存在。

  • カイ【梶裕貴】:BBのリーダー。卓越した運動神経でBBを勝利に導く熱血漢。降泡現象で家族を失い、船長だった父の影響を受けて自らも暇があれば操縦の勉強をし、船の整備を担当している。

  • 電気ニンジャ・リーダー【畠中祐】:秋葉原を拠点とするバトルクールチーム”電気ニンジャ”のリーダー。バトルで生活物資を稼ぐため常にBBと張り合っているが敵対心はなく、時に彼らを応援する。

  • ウサギ【千本木彩花】:BBの中では最年少で明るく無邪気な、チームのムードメーカー。バトルクールではまだ無鉄砲な動きをしてしまうこともあるが、チームには欠かせない存在。

  • アンダーテイカー・リーダー【井上麻里奈】:お台場を拠点とするバトルクールチーム”アンダーテイカー”のリーダー。強力なスポンサーがおり、バトルに特化した高性能ブーツなどを使用して、ヒビキたちを脅かす。

  • 関東マッドロブスター・リーダー【三木眞一郎】:練馬を拠点とするバトルクールチーム”関東マッドロブスター”のリーダー。性格や言動は荒っぽいが情に厚く、敵チームの危機にも素早く対応する一本気な男。

など。

 

何より、映像の美しさ、迫力は魅力的。これはスクリーンの大画面で観るべき作品です。ストーリーの細部の設定など、突っ込みどころもあるように思いましたが、それを意識させない圧倒的な映像でした。

物語では、アンデルセンの童話「人魚姫」が重要な役割を担っています。劇中でも、マコトに人魚姫の絵本を読んでもらったウタが、その内容に自分を重ね合わせ、ヒビキを指して「王子」、自分を指して「人魚姫」と言うシーンが出てきます。典型的なボーイミーツガールの物語ですが、思っていたよりかなりいい作品でした。


なお、入場者プレゼントをいただきました。WIT STUDIO 書き下ろしイラストミニ色紙、裏には主要キャストのメッセージがありました。