鷺の停車場

映画、本、グルメ、クラシック音楽、日常のできごとなどを気ままに書いています

映画「PLAN75」

週末の午後、MOVIX柏の葉に行きました。


午後にこの映画館に来るのは、とても久しぶり。ロビーにはけっこうお客さんがいました。


この日の上映スケジュールの一部。23作品・26種類の上映が行われていました。

私が観たのは、「PLAN75」(6月17日(金)公開)。


上映は93+2席のシアター7。お客さんは4~50人は入っていたと思います。シニア層が多いというネット記事を読みましたが、確かに年齢層は高めです。


チラシの表裏。

満75歳から生死の選択権を与える<プラン75>という架空の制度を舞台に、人の生死についてのそれぞれの選択を描いた作品で、監督・脚本は早川千絵。本年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品されています。

 

公式サイトのストーリーによれば、


夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に勤しむ日々を送る。
果たして、<プラン75>に翻弄される人々が最後に見出した答えとは―――。

 

・・・というあらすじ。

 

主な登場人物は、

  • 角谷ミチ【倍賞千恵子】:独り暮らしの老婦人。

  • 岡部ヒロム【磯村勇斗】:PLAN75の申請窓口で働く若い男性。

  • 岡部幸夫【たかお鷹】:ヒロムの叔父。PLAN75の申請に来ておよそ20年ぶりにヒロムに再会する。

  • 成宮瑶子【河合優実】:PLAN75のコールセンターのスタッフで、ミチのサポートを担当する。

  • マリア【ステファニー・アリアン】:フィリピンから働きに来ている女性。介護施設で働いていたが、心臓病を患う5歳の娘の手術費用を稼ぐため、PLAN75の関連施設に転職し、遺品処理などの業務に従事する。

  • 牧稲子【大方斐紗子】:ミチの友人。

  • 藤丸釜足【串田和美】:PLAN75関連施設でマリアとともに遺品処理の業務に従事する男性。

など。

 

監督自身も語っていますが、物語や心情を丁寧に説明することはせず、観客の想像に委ねる作りになっています。なぜそこでそんな行動をとる?と謎が残り、すっきりしない部分もありましたが、いろいろと考えさせられ、余韻が残る映画でした。主人公を演じた倍賞千恵子磯村勇斗など主要キャストの演技も良かったです。