(つづき)8月下旬の姫路・神戸旅行の初日の夕方、六甲山頂から六甲山ロープウェーで有馬温泉に下り、温泉街まで歩きます。
10分ちょっと歩くと、歴史を感じる建物が目に入ります。
正面に回って、この日泊まる「陶泉 御所坊」に到着。
案内されたのは55番室・和洋室の「SHOU」。和モダンな雰囲気のお部屋です。
ベッド、ソファ、ダイニングテーブル、椅子は、ななつ星列車の家具を製作している家具作家によるものだそうです。
温泉街をちょっと散歩してみると、屋外ビアガーデンの準備が進められていました。
ホテルに戻り、ひと休みしてから、夕食に1階のレストラン「餐房 閑」に向かいます。
この日のお品書き。なお、夕食の時間は、17時半、18時、18時半から選べましたが、着いた時間が遅めだったので、一番遅い18時半でお願いしました。
寄せ盛り。
その日の鮮魚、あしらえ一式。鮪、鯛、鱧の3種盛り。
三田ポーク味噌焼き。
炙り貝柱ぬた和え。
夏寄せ。
海老とオクラ柚子胡椒レモン。
いずれもしっかり手を掛けて作られた料理という印象で、味も良かったです。
次いで、焼魚。明石鯛炭火焼き、酢立、茗荷酢漬け、蓮根きんぴら。明石鯛が絶品。最初に口に入れて、あまりの美味しさに頬がすっかり緩んでしまいました。
次いで、冷し鉢。蛸やわらか煮、焼き長芋、茄子、粟麩、ハス芋、パプリカ、糸花、木の芽。上の写真は、最初撮り忘れてお箸で崩した後に慌て撮ったもの。もともとは綺麗に盛り付けられて運ばれてきました。
次いで、揚げ物。湯葉豆腐カダイフ、甘鯛、絹莢、ミニトマト。味だけでなく、料理の食べ進み具合を見ながら次の料理を用意しているのでしょう、運ばれてくるタイミングも絶妙で、感嘆します。
次いで、肉料理。但馬玄藁焼き、胡瓜、人参、大根、生春巻青紫蘇ドレッシング、山椒味噌、岩塩。これもとても美味。頬が緩みます。
ここで食事。御飯となめこの味噌汁、香の物。
最後に甘味。豆腐レアチーズケーキ、苺ソース、蕨餅、きな粉。
どの料理もしっかり手が掛けられていて美味。すっかり満足しました。これまでいろいろ食べてきた宿の夕食の中でも、最上級の美味しさでした。
夕食の後、宿のお風呂に入ります。有馬温泉には、鉄分を含む茶褐色の「金泉」と、無色透明の「銀泉」の2種類の源泉があるそうですが、このお宿は、金泉の源泉。露天風呂は源泉かけ流しですが、半混浴というのでしょうか、男女で浴槽は一応分かれているのですが、その仕切りが低いため、容易に見える構造になっています。ただ、茶褐色の金泉なので、しっかり湯に浸かっていれば、体が透けて見える心配はなさそうで、男女が顔を合わせて入れるので、カップルなどにはむしろ好都合かもしれません。なお、内風呂はちゃんと男女別になっています。
翌朝、再びお風呂に入ってから、朝食へ。
場所は、夕食と同じ1階の「餐房 閑」。朝食の時間は8時、8時半、9時と選べましたが、一番早い8時でお願いしました。
サラダ。
卯の花、ちりめん山椒、梅干し、蕪。
がんもどき。
銀ダラの西京焼き。
温泉玉子としじみの味噌汁。
湯豆腐。その右は生姜、葱、鰹節の薬味です。
焼き海苔。
体に優しい味の美味しい料理に、すっかり満足。
朝食後、荷造りなどをして、9時15分ごろにチェックアウト。
前後の予定の関係で、あまり長居できませんでしたが、いい雰囲気、料理、温泉で、スタッフの方の接客も心地よく、時間が許せば、もっとゆったりと時を過ごして満喫したいと思わせられるお宿でした。(つづく)