鷺の停車場

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サッカー ワールドカップ予選が終わって

カタールで開催中のサッカー FIFAワールドカップカタール2022、現地時間の12月2日(金)、日本時間では今日の未明の4:00から、グループステージ(予選リーグ)の最後の試合となるグループHの最終戦2試合が行われ、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)に進出するベスト16が出揃いました。

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毎回起こることではありますが、今回の予選でも、番狂わせ、ジャイアントキリングがいくつもありました。

大会2日目の11月22日(火)(現地時間。以下同様です)FIFAランキング(今年10月時点。以下同様です)で3位のアルゼンチンが51位のサウジアラビアに1-2で逆転負けしたのを皮切りに、翌日11月23日(水)には11位のドイツが24位の日本に同じく1-2で逆転負け、第2節でも、11月27日(日)には2位のベルギーが22位のモロッコに0-2で敗れています。このほか、ジャイアントキリングとはいえませんが、11月28日(月)に28位の韓国が61位のガーナに敗れたのも、ランキングの差を考えると、番狂わせといえるだろうと思います。

最終節となる第3節では、11月30日(水)には4位のフランスが30位のチュニジアに0-1で、10位のデンマークが38位のオーストラリアに0-1で敗れ、12月1日(木)には7位のスペインが24位の日本に敗れ、予選最終日の12月2日(金)には9位のポルトガルが28位の韓国に、1位のブラジルが43位のカメルーンに敗れています。(もっとも、フランスとブラジルは2戦目終了時点で予選突破が決まっていたので、番狂わせとは言い難いところもあります)

こうした結果、各グループ内でのFIFAランキング上位2チームのうち、グループCのメキシコ(ランキング13位)、グループDのデンマーク(同10位)、グループEのドイツ(同11位)、グループFのベルギー(同2位)、グループHのウルグアイ(同14位)が決勝トーナメント進出を逃すことになりました。

また、32か国出場となった1998年以降、勝ち点4(つまり1勝1引き分け)で予選敗退したのが7か国にも上ったこと、3戦全勝のチームがなかったのは、いずれも初めてのことだそうです。それだけ出場した各チームのレベルが均衡してきたことを示しているといえるでしょう。

 

日本は、初戦のドイツ戦で歴史的な逆転勝利を収めましたが、2戦目のコスタリカ戦では、優勢に試合を進めながら得点を奪えず、ワンチャンスをものにされて敗戦、予選突破はもはや絶望的かと思われましたが、最終戦のスペイン戦で、再び歴史的な逆転勝利を収め、2大会連続の決勝トーナメント進出を、初のグループ1位で決めるという快挙を成し遂げるという、素晴らしい結果を収めています。

決勝トーナメントに進んだのは、ヨーロッパ8、アジア3、南米2、アフリカ2、北中米カリブ海1で、アジア勢が、日本、韓国、オーストラリア(地理的にはアジアとは言えませんが、アジア地区予選組という意味で)の3か国進出というのも史上初です。

日本の決勝トーナメント初戦は、グループHで2位のクロアチア、前大会準優勝、FIFAランキング12位の強豪です。それに勝利して史上初のベスト8進出を果たすと、ブラジルー韓国の勝者と戦うことになります。予選で発揮した巧みな戦術と高い実力を遺憾なく発揮してくれることを期待しています。