カタールで開催中のサッカー FIFAワールドカップカタール2022、現地時間の12月3日(土)から始まったノックアウトステージ(決勝トーナメント)も、昨日、12月18日(日)に行われた決勝で、アルゼンチンが36年ぶり3回目の優勝を獲得して、幕を閉じました。
トーナメントの経過を日程順に振り返ってみます。(日付はいずれも現地時間)
ラウンド16
12/3(土)
①
○オランダ(グループA1位・FIFAランキング8位)
3 - 1
×アメリカ(グループB2位・FIFAランキング16位)
②
○アルゼンチン(グループC1位・FIFAランキング3位)
2 - 1
×オーストラリア(グループD2位・FIFAランキング38位)
12/4(日)
③
○フランス(グループD1位・FIFAランキング4位)
3 - 1
×ポーランド(グループC2位・FIFAランキング26位)
④
○イングランド(グループB1位・FIFAランキング5位)
3 - 0
×セネガル(グループA2位・FIFAランキング18位)
12/5(月)
⑤
○クロアチア(グループF2位・FIFAランキング12位)
1 - 1(PK:3 - 1)
×日本(グループE1位・FIFAランキング24位)
⑥
○ブラジル(グループG1位・FIFAランキング1位)
4 - 1
×韓国(グループH2位・FIFAランキング28位)
12/6(火)
⑦
○モロッコ(グループF1位・FIFAランキング22位)
0 - 0(PK:3 - 0)
×スペイン(グループE2位・FIFAランキング7位)
⑧
○ポルトガル(グループH1位・FIFAランキング9位)
6 - 1
×スイス(グループG2位・FIFAランキング15位)
日本は、前半終了間際に幸先よく先制したものの、後半開始早々に同点に追いつかれ、そのまま延長戦までお互い点数が入らずに終了、PK戦での勝負となり、3人が止められた日本は惜しくも初のベスト8進出を逃してしまいました。
グループ1位で敗れたのは日本のみ、スペインをPK戦の末に破ったモロッコを除いては、FIFAランキングが上位の国が順当に勝ち上がる結果となりました。
準々決勝
12/9(金)
①
○クロアチア(グループF2位・FIFAランキング12位)
1 - 1(PK:4 - 2)
×ブラジル(グループG1位・FIFAランキング1位)
②
○アルゼンチン(グループC1位・FIFAランキング3位)
2 - 2(PK:4 - 3)
×オランダ(グループA1位・FIFAランキング8位)
12/10(土)
③
○モロッコ(グループF1位・FIFAランキング22位)
1 - 0
×ポルトガル(グループH1位・FIFAランキング9位)
④
○フランス(グループD1位・FIFAランキング4位)
2 - 1
×イングランド(グループB2位・FIFAランキング5位)
ラウンド16とは変わって、FIFAランキングが相対的に上位のアルゼンチンとフランスが勝ち上がった一方で、ラウンド16で日本を破ったランキング12位のクロアチアは、日本戦に続いてのPK戦でランキング1位のブラジルを下し、ランキング22位のモロッコは、グループステージからの勢いを維持してランキング9位のポルトガルを破り、アフリカ勢初のベスト4進出を決めています。
準決勝
12/13(火)
①
○アルゼンチン(グループC1位・FIFAランキング3位)
3 - 0
×クロアチア(グループF2位・FIFAランキング12位)
12/14(水)
②
○フランス(グループD1位・FIFAランキング4位)
2 - 0
×モロッコ(グループF1位・FIFAランキング22位)
日本とブラジルをPK戦の末に破って準決勝に進出したクロアチアがアルゼンチンに、アフリカ初の準決勝進出と旋風を巻き起こしたモロッコも前回優勝のフランスにそれぞれ完敗して力尽き、ランキング3位と4位のアルゼンチンとフランスが決勝で対決することになりました。
3位決定戦
12/17(土)
○クロアチア(グループF2位・FIFAランキング12位)
2 - 1
×モロッコ(グループF1位・FIFAランキング22位)
前回準優勝のクロアチアが大躍進したモロッコを破って3位を獲得しました。
決勝
12/18(日)
○アルゼンチン(グループC1位・FIFAランキング3位)
3 - 3(PK:4 - 2)
フランス(グループD1位・FIFAランキング4位)
前半は2-0とアルゼンチンがリードして折り返し。アルゼンチンのワンタッチパスでのボールのつなぎは鮮やかで、素人目に見ても、日本とのレベルの差を感じました。試合は、このままアルゼンチンが優勝かと思われましたが、後半になってフランスが追い付き、延長戦でもアルゼンチンが均衡を破ったものの、エムバペがPKでこの日ハットトリック(決勝でのハットトリックは何と56年ぶりだそう)となる3点目を奪って再び追いつき、決着はPK戦に。最後はフランスが2人外して決着。悲願の優勝を果たしたメッシは史上初の2度目となるMVPに輝きました。
なお、大会終了を受けて、勝敗数や得失点差なども踏まえてFIFAが発表したワールドカップの最終順位は次のようになりました。
- アルゼンチン/4勝2分け1敗/得失点差+7(FIFAランキング3位)
- フランス/5勝1分け1敗/+8(4位)
- クロアチア/2勝4分け1敗/+1(12位)
- モロッコ/3勝2分け2敗/+1(22位)
- オランダ/3勝2分け/+6(8位)
- イングランド/3勝1分け1敗/+9(5位)
- ブラジル/3勝1分け1敗/+5(1位)
- ポルトガル/3勝2敗/+6(9位)
- 日本/2勝1分け1敗/+1(24位)
- セネガル/2勝2敗/-2(18位)
- オーストラリア/2勝2敗/-2(38位)
- スイス/2勝2敗/-4(15位)
- スペイン/1勝2分け1敗/+6(7位)
- アメリカ/1勝2分け1敗/-1(16位)
- ポーランド/1勝1分け2敗/-2(26位)
- 韓国/1勝1分け2敗/-3(28位)
- ドイツ/1勝1分け1敗/+1(11位)
- エクアドル/1勝1分け1敗/+1(44位)
- カメルーン/1勝1分け1敗/0(43位)
- ウルグアイ/1勝1分け1敗/0(14位)
- チュニジア/1勝1分け1敗/0(30位)
- メキシコ/1勝1分け1敗/-1(13位)
- ベルギー/1勝1分け1敗/-1(2位)
- ガーナ/1勝2敗/-2(61位)
- サウジアラビア/1勝2敗/-2(51位)
- イラン/1勝2敗/-3(20位)
- コスタリカ/1勝2敗/-8(31位)
- デンマーク/1分け2敗/-2(10位)
- セルビア/1分け2敗/-3(21位)
- ウェールズ/1分け2敗/-5(19位)
- カナダ/3敗/-5(41位)
- カタール/3敗/-6(50位)
日本は、予選で2勝したこと、PK戦での敗退は引き分け扱いということもあり、ラウンド16で敗退した8か国で最も上位の9位と、ベスト10にランクインしました。なお、準々決勝敗退の4か国の中ではオランダが、グループステージ敗退の16か国の中ではドイツが、それぞれ最も上位に入りました。
日頃はあまりサッカーを見ない人間ですが、日本(サムライブルー)の活躍と大会の熱気に、つい引き込まれました。日本があと一歩で準々決勝進出を逃したのは残念でしたが、アメリカ・カナダ・メキシコの3か国で共同開催される次回2026年大会でも、日本が予選を突破して本大会に出場し、素晴らしい活躍をしてくれることを期待しています。